ジェルメーヌ・デュラック

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Germaine Dulac
ジェルメーヌ・デュラック
本名 Charlotte Elisabeth Germaine Saisset-Schneider
生年月日 1882年11月17日
没年月日 1942年7月20日(満59歳没)
出生地 フランスの旗 フランス ソンム県アミアン
死没地 パリ
職業 映画監督映画理論家
ジャンル 映画ジャーナリズム
活動期間 1915年 - 1934年

ジェルメーヌ・デュラックGermaine Dulac1882年11月17日 アミアン - 1942年7月20日 パリ)は、フランス映画監督であり、初期の映画理論家である。アントナン・アルトーの脚本をもとに『貝殻と僧侶』(1928年)を監督したことで知られる。同作は、ルイス・ブニュエルサルバドール・ダリの共同監督作『アンダルシアの犬』(1929年)よりもわずかに早く公開された「最初のシュルレアリスム映画」であるとクレジットされている。

来歴・人物[編集]

1882年11月17日、フランス・ソンム県アミアンにフランス騎兵隊長の娘として生まれ、Charlotte Elisabeth Germaine Saisset-Schneiderと命名される。パリの家で祖母によって育てられる。1905年、22歳のとき、エンジニアであり小説家のマリー=ルイ・アルベール=デュラックと結婚、その後、『La Française(フランス女性)』誌の編集者となり、演劇と映画の批評を発表した[1]

1915年、32歳のとき、戦争を舞台にしたサイレントの劇映画『Les Soeurs ennemies』を演出し、映画界に進出、以来、1929年までの14年間で28本の映画を連続的に発表する。日本でも公開されたイワン・ペトロヴィッチ主演の『女優の心』(1925年)には、映画理論家で映画監督のルイ・デリュックの妻エーヴ・フランシスも出演している。

1928年2月9日、45歳のとき、シュルレアリスムの劇作家アントナン・アルトーが脚本を執筆した『貝殻と僧侶』がパリでプレミア上映される。同作は、日本では1933年に公開されている。

1929年発表の『Étude cinégraphique sur une arabesque(アラベスクについての映画的習作)』と、遺作となった1934年の『Je n'ai plus rien(私にはもうなにもない)』では、トーキー映画を手がけている。遺作はパテ社の出資による、歌手フレエル主演の音楽映画である。

1942年7月20日、パリで死去。59歳没。没後63年が経った2005年、シネマテーク・スイスが『ほほえむブーデ夫人』を修復し世界配給を行った。

フィルモグラフィ[編集]

  • Les Soeurs ennemies 1915年
  • Venus Victrix 1917年
  • Géo, le mystérieux 1917年
  • La Jeune fille la plus méritante de France 1918年
  • Âmes de fous 1918年
  • La Cigarette 1919年
  • Le Bonheur des autres 1919年
  • Malencontre 1920年
  • La Fête espagnole 1920年
  • La Belle dame sans merci 1920年
  • La Mort du soleil 1921年
  • Werther 1922年
  • Gossette 1923年
  • ほほえむブーデ夫人 La Souriante Madame Beudet 1923年
  • Le Diable dans la ville 1924年
  • 女優の心 Âme d'artiste 1924年
  • La Folie des vaillants 1926年
  • Le Cinéma au service de l'histoire 1927年
  • Antoinette Sabrier 1927年
  • L'Invitation au voyage 1927年
  • Thèmes et variations 1928年
  • Princesse Mandane 1928年
  • La Germination d'un haricot 1928年
  • Disque 957 1928年
  • Danses espagnoles 1928年
  • Celles qui s'en font 1928年
  • 貝殻と僧侶 La Coquille et le clergyman 1928年
  • Étude cinégraphique sur une arabesque 1929年
  • Je n'ai plus rien 1934年

参考文献[編集]

  • Germaine Dulac : Filmmaker, Polemicist, Theoretician、Wendy Dozoretz著、ニューヨーク大学出版部、1982年、362 pp.
  • Germaine Dulac : 1882 - 1942、Charles Ford著、Paris : Avant-Scène du Cinéma、1968年、48 p. (「Anthologie du cinéma」シリーズ31)
  • The Lost Prophet of Cinema: The Film Theory of Antonin Artaud、Lee Jamieson著、Senses of Cinema、Issue 44(2007年7月)に所収[1]

関連事項[編集]

[編集]

  1. ^ Biografie IMDbを参照した独語版WikipediaGermaine Dulacを抄訳した

外部リンク[編集]