ジェラルド・カーティス

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ジェラルド・L・カーティス
Gerald L. Curtis
Gerald Curtis 20090831.jpg
生誕 1940年
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク州ニューヨーク
居住 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 政治学
研究機関 コロンビア大学
出身校 ニューメキシコ大学卒業
コロンビア大学大学院博士課程修了
主な業績 『代議士の誕生――日本保守党の選挙運動』の執筆
主な受賞歴 大平正芳記念賞(1989年
中日新聞特別功労賞(2001年
国際交流基金賞(2001年)
プロジェクト:人物伝

ジェラルド・L・カーティス英語Gerald L. Curtis1940年 - )は、アメリカ合衆国政治学者学位政治学博士コロンビア大学1968年)。コロンビア大学政治学部バージェス記念講座教授早稲田大学公共政策研究所客員教授東京財団上席研究員・仮想制度研究所フェロー

コロンビア大学東アジア研究所所長、コロンビア大学政治学部教授東京大学法学部客員教授、慶應義塾大学法学部客員教授、政策研究大学院大学大学院政策研究科客員教授などを歴任した。

中央情報局(CIA)関係者のファイルによって情報源とされたことがある[1]が、アメリカの省庁やメディアが行う一般的な情報収集活動の域を出ず[2]、特殊な協力者として活動している記録が公開されたことはない。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

ニューヨーク生まれ。ジャズピアニストを志してニューヨーク州立大学音楽学部に進学する。その後1962年ニューメキシコ大学社会科学科(西欧地域研究専攻)を卒業、1964年コロンビア大学大学院政治学修士課程修了(国際関係専攻)、1969年博士課程修了。なお、学位としては、1968年にコロンビア大学からPh.D.を取得している[3]

研究活動[編集]

コロンビア大学政治学部助教授(1969 - 1972年)、同准教授(1972 - 1976年)を経て1976年に同教授となる(のちに、ジョン・ウィリアム・バージェスの功績を記念して設置されたバージェス記念講座教授に就任した)。1974年から1990年まで同大東アジア研究所長を務める。現在は、早稲田大学公共政策研究所の客員教授や、東京財団の上席研究員および仮想制度研究所のフェローなどを兼任する[4][5][6]

研究[編集]

専門分野は日本政治外交比較政治学日米関係、米国のアジア政策である。

大学院生のときに中曽根康弘の紹介を受けて1967年第31回衆議院議員総選挙における大分2区自民党衆議院議員候補の佐藤文生陣営を取材[7]。1年間佐藤やその支援者らと寝食を共にして立候補から初当選までの日本の選挙運動を分析し、博士論文を執筆した。同論文を基にして『代議士の誕生』を出版する。

エピソード[編集]

ドバイ日航機ハイジャック事件が起きた時には運輸政務次官として対応にあたる佐藤文生にアメリカから国際電話をかけ、「たぶん、ミスター佐藤は自分を乗客と交換してもらうためにドバイに行くだろう。行かなければ、前例(よど号ハイジャック事件における山村新治郎)があるだけに卑怯者といわれるだろう。しかし、佐藤が行けば、必ず選挙のための人気とりといわれるだろう。日本はそんなところだ。しかし佐藤は自らの信じる道を行くべきだ」とドバイに向かう前から風評にさらされていた佐藤を勇気づけた[8]

略歴[編集]

  • 1967年-1968年 コロンビア大学東アジア研究所リサーチアソシエイト
  • 1968年 イリノイ大学政治学部インストラクター
  • 1968年-1969年 コロンビア大学政治学部講師
  • 1969年-1972年 コロンビア大学政治学部助教授
  • 1971年-1972年 慶應義塾大学法学部リサーチアソシエイト
  • 1972年-1976年 コロンビア大学政治学部准教授
  • 1973年-1975年、1977-1984年、1987-1991年 コロンビア大学東アジア研究所所長
  • 1976年- コロンビア大学政治学部教授
  • 1976年-1977年 東京大学法学部客員教授
  • 1982年-1983年 慶應義塾大学法学部客員教授
  • 1990年-1991年 コロンビア大学韓国研究センターディレクター
  • 2000年- 政策研究大学院大学客員教授

賞歴[編集]

栄典[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • Election Campaigning, Japanese Style, (Columbia University Press, 1971).
  • The Japanese Way of Politics, (Columbia University Press, 1988).
  • 『ポスト冷戦時代の日本』(東京新聞外報部訳, 東京新聞出版局, 1991年)
  • 『日本の政治をどう見るか』(木村千旗訳, 日本放送出版協会, 1995年)
  • The Logic of Japanese Politics: Leaders, Institutions, and the Limits of Change, (Columbia University Press ,1999).
  • 『政治と秋刀魚――日本と暮らして四五年』(日経BP社, 2008年)

共著[編集]

編著[編集]

  • Japanese-American relations in the 1970s, (Columbia Books, 1970).
  • The U.S.-South Korean alliance : evolving patterns in security relations, co-edited with Sung-joo Han, (LexingtonBooks, 1983).
  • New perspectives on U.S.-Japan relations, (Brookings Institution Press , 2000).
  • Policymaking in Japan : defining the role of politicians, (Brookings Institution Press , 2002).

共編著[編集]

  • 神谷不二)『沖縄以後の日米関係――七〇年代のアジアと日本の役割』(サイマル出版会, 1970年)
  • 山本正)『日米の責任分担――下田会議リポート』(サイマル出版会, 1982年)
  • Japan's foreign policy after the Cold War : coping with change,co-edited with Michael Blaker,(M.E. Sharpe, 1993).
  • The United States, Japan, and Asia: challenges for U.S. Policy,co-edited with Michael Aho,(W.W. Norton, 1994).

出演[編集]

テレビ[編集]

  1. (2010年2月23日) - 共演:加藤紘一

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 上級オフィサーで2000年に没したロバート・クロウリーが残した、協力者一覧「クロウリーファイル」の「C」の節に名が掲載されている。2,619 CIA Sources: The Crowley Files
  2. ^ Robert M. Gates, "CIA and the making of American foreign policy" (Foreign Affairs, Dec. 22, 2016); Raquel Mittsumer, "Information gathering method in US foreign policy" (Democracy, Nov.2, 2007)
  3. ^ "Gerald L. Curtis", faculty, Department of Political Science, Columbia University.
  4. ^ 「公共政策研究所」『早稲田大学総合研究機構 プロジェクト研究所早稲田大学総合研究機構
  5. ^ 「研究員詳細」『研究員詳細|政策研究・提言 - 東京財団 - TKFD - THE TOKYO FOUNDATION東京財団
  6. ^ 「Gerald Curtis」『Gerald Curtis | 仮想制度研究所 VCASI東京財団仮想制度研究所
  7. ^ 隆志, 廣松 (2008年6月15日). “今こそ地方に目を向けよ 対談 中曽根 康弘 VS ジェラルド・カーティス(最終回)” (日本語). 日経ビジネスオンライン. https://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20080610/161460/?P=1 2018年8月15日閲覧。 
  8. ^ 佐藤文生 (1974). ハイジャック. 講談社. pp. 60-62. 
  9. ^ TBSテレビ 時事放談バックナンバー

外部リンク[編集]