ジェイアー・ジャージェンス

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ジェイアー・ジャージェンス
Jair Jurrjens
ボルチモア・オリオールズ時代
(2013年5月18日)
基本情報
国籍 オランダの旗 オランダ
出身地 オランダ領アンティルの旗 アンティル自治領ウィレムスタッド(現:キュラソーの旗 キュラソー
生年月日 (1986-01-29) 1986年1月29日(38歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2003年 アマチュア・フリーエージェントとしてデトロイト・タイガースと契約
初出場 MLB / 2007年8月15日 クリーブランド・インディアンス
CPBL / 2016年3月20日 中信兄弟
最終出場 CPBL / 2016年7月14日 Lamigoモンキーズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム オランダの旗オランダ
WBC 2006年2017年
プレミア12 2015年

ジェイアー・フランソワーズ・ジャージェンス(Jair Francoise Jurrjens, 1986年1月29日 - )は、オランダ領アンティルキュラソー島ウィレムスタッド出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

タイガース時代[編集]

2003年5月22日にアマチュアFAでデトロイト・タイガースと契約。

2006年開幕前の3月に開催された第1回WBCオランダ代表に選出された[1]

2007年はAA級エリー・シーウルブズで19試合に登板し、防御率3.20、7勝5敗を記録。8月15日にメジャー昇格を果たし、同日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー。先発として登板したが、7回を投げ5安打4失点で初黒星を喫した。この年は7試合に登板し、3勝1敗、防御率4.70で終えた。

ブレーブス時代[編集]

2007年10月29日エドガー・レンテリアとのトレードで、ゴーキース・ヘルナンデスと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した。

2008年は13勝を挙げ、ジオバニー・ソトジョーイ・ボットに次ぐ、新人王で第3位の得票数を獲得した。

2011年には開幕こそ出遅れたものの、5連勝で5月の月間MVPに選出された。また、リーグ最速で二桁勝利に到達し、オールスターにも選ばれている。

2012年11月30日FAとなった。

オリオールズ時代[編集]

2013年1月24日ボルチモア・オリオールズと契約した[2]。しかし、身体検査で異常が見つかり[3]2月15日にマイナー契約を結んだ[4]。AAA級ノーフォーク・タイズで開幕を迎え、5月18日にメジャーに昇格。同日のタンパベイ・レイズ戦に登板したが、5回4失点と結果を残せず、5月21日にAAA級ノーフォークへ降格した。6月29日にメジャーへ再昇格。同日のニューヨーク・ヤンキース戦で2.1回を投げ、3安打無失点に抑えたが、7月1日にAAA級ノーフォークへ降格した。7月12日DFAとなり、18日にFAとなった。

タイガース傘下時代[編集]

2013年7月24日に古巣・タイガースとマイナー契約を結んだ。AAA級トレド・マッドヘンズで7試合に先発登板して1勝4敗・防御率5.49・24奪三振の成績を残した。11月5日にFAとなった。

レッズ傘下時代[編集]

2014年5月19日シンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーした。

ロッキーズ時代[編集]

2014年7月2日ハロルド・リギンスとのトレードで、コロラド・ロッキーズへ移籍した[5]。7月4日にロッキーズとメジャー契約を結び[6]、同日のロサンゼルス・ドジャース戦に登板したが、4.2回を12安打8失点と打ち込まれ、2度目の登板となった7月9日のサンディエゴ・パドレス戦でも、4.2回で8安打3失点と結果を残せず、7月11日にAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスへ降格した[7]。その後メジャーへの昇格がないまま、7月21日にDFAとなり[8]、23日にAAA級コロラドスプリングスへ降格した。11月3日にロッキーズとマイナー契約で再契約した。

2015年は開幕からAAA級アルバカーキ・アイソトープス[9]でプレーしていたが、8月29日に自由契約となった[10]

オフの10月12日に第1回WBSCプレミア12のオランダ代表候補選手36名に選出され[11]、20日に第1回WBSCプレミア12のオランダ代表選手28名に選出された[12]

統一ライオンズ時代[編集]

2016年中華職業棒球大聯盟(CPBL)の統一セブンイレブン・ライオンズでプレー。7月31日に退団した。

統一ライオンズ退団後[編集]

2016年10月18日日本代表との強化試合のオランダ代表に選出された[13]

2017年1月31日第4回WBCオランダ代表に選出され、3大会ぶり2度目の選出を果たした[14]2月7日に同年のアメリカ遠征のオランダ代表に選出された[15]

ドジャース傘下時代[編集]

2017年4月4日にドジャースとマイナー契約を結んだ[10]。6月15日、ドーピング検査で禁止薬物のテストステロンに陽性反応を示したため80試合の出場停止処分を受けた[16]。11月7日にFAとなった[10]

独立リーグ時代 [編集]

2018年3月7日に、アトランティックリーグロングアイランド・ダックスと契約した。9試合に登板して3勝3敗、防御率3.55の成績を残した。シーズン終了後に退団した。

メキシカンリーグ時代[編集]

2019年はいずれのチームにも所属しなかった。オフの12月20日にメキシカンリーグラグナ・ユニオン・コットンファーマーズと契約[10]

2020年はメキシカンリーグが新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となったため、公式戦でプレーすることはなかった。

2021年6月8日にオアハカ・ウォーリアーズと契約[10]。この年は7試合に先発登板して3勝1敗、防御率4.26の成績を残した。

2022年5月17日にサルティーヨ・サラペメーカーズと契約したが、未登板のまま25日に退団した[10]。7月1日にモンクローバ・スティーラーズと契約した[10]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2007 DET 7 7 0 0 0 3 1 0 0 .750 122 30.2 24 4 11 0 1 13 2 0 16 16 4.70 1.14
2008 ATL 31 31 0 0 0 13 10 0 0 .565 813 188.1 188 11 70 9 4 139 3 0 87 77 3.68 1.37
2009 34 34 0 0 0 14 10 0 0 .583 884 215.0 186 15 75 1 3 152 3 2 71 62 2.60 1.21
2010 20 20 0 0 0 7 6 0 0 .538 500 116.1 120 13 42 5 2 86 2 0 63 60 4.64 1.39
2011 23 23 2 1 0 13 6 0 0 .684 627 152.0 142 14 44 5 4 90 4 2 52 50 2.96 1.22
2012 11 10 0 0 0 3 4 0 0 .429 227 48.1 72 8 18 0 1 19 1 0 40 37 6.89 1.86
2013 BAL 2 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 31 7.1 9 1 1 0 0 6 1 0 4 4 4.91 1.36
2014 COL 2 2 0 0 0 0 1 0 0 .000 50 9.1 20 4 3 0 1 9 1 0 11 11 10.61 2.46
2016 統一 17 16 0 0 0 6 7 0 1 .462 412 90.1 115 13 28 0 1 67 3 0 66 54 5.38 1.58
MLB:8年 130 128 2 1 0 53 38 0 0 .582 3254 767.1 761 70 264 20 16 514 17 4 344 317 3.72 1.34
CPBL:1年 17 16 0 0 0 6 7 0 1 .462 412 90.1 115 13 28 0 1 67 3 0 66 54 5.38 1.58
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

MLB

背番号[編集]

  • 46(2007年)
  • 49(2008年 - 2013年)
  • 41(2014年)
  • 49(2016年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2006 Tournament Roster The official site of World Baseball Classic (英語) 2015年3月20日閲覧
  2. ^ Jurrjens deal gives Orioles more rotation depth
  3. ^ Friday morning Orioles observations: Saunders, Jurrjens, arbitration
  4. ^ http://brooksbaseball.net/player_cards/player_card.php?player=457453
  5. ^ Thomas Harding (2014年7月2日). “Rockies acquire former All-Star Jurrjens from Reds”. MLB.com. 2014年7月22日閲覧。
  6. ^ Rockies purchase the contract of RHP Jair Jurrjens, RHP Rob Scahill optioned”. MLB.com Rockies Press Release (2014年7月4日). 2014年7月22日閲覧。
  7. ^ Rockies activate OF Carlos Gonzalez from the disabled list”. MLB.com Rockies Press Release (2014年7月11日). 2014年7月22日閲覧。
  8. ^ Rockies place INF Justin Morneau on the 15-day disabled list; select the contract of INF Ben Paulsen”. MLB.com Rockies Press Release (2014年7月21日). 2014年7月22日閲覧。
  9. ^ 2015年よりロッキーズ傘下
  10. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2022年7月11日閲覧。
  11. ^ Bernadina en Jones in selectie voor Premier 12 de Nederlandse honkbalsite (オランダ語) (2015年10月12日) 2015年10月20日閲覧
  12. ^ Definitieve selectie Kingdom of the Netherlands voor de Premier12 KNBSB (オランダ語) (2015年10月20日) 2015年10月20日閲覧
  13. ^ [1] KNBSB Nieuws (knbsb.nieuws) - Facebook (2016年10月18日) 2016年11月8日閲覧
  14. ^ Homerun King Balentien en All-Star Jurrjens naar WBC Honkbalsite | Honkbalnieuws uit Nederland (オランダ語) (2017年1月31日) 2017年3月3日閲覧
  15. ^ Selectie Koninkrijksteam voor trainingskamp Arizona Honkbalsite | Honkbalnieuws uit Nederland (オランダ語) (2017年2月7日) 2017年3月7日閲覧
  16. ^ Bill Baer (2017年6月15日). “Dodgers minor leaguer Jair Jurrjens suspended 80 games after testing positive for exogenous Testosterone”. NBC Sports. 2021年5月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]