シーケンシャルアクセス

シーケンシャルアクセス (英: sequential access) とは、記憶装置などにおけるデータへのアクセス方式のひとつであり、記憶媒体の先頭から順に検索しアクセスしていく。
そのため後ろに記録されたデータに辿り着くまで時間がかかる。これは順次アクセスとも言われる。
対になる方式はランダムアクセスである。
(かつての)カセットテープやビデオテープなどオーディオやビデオ用としては多用された。
コンピュータの付帯装置においては利便性の点でランダムアクセスが可能な機器がもっぱらだが、業務用の磁気テープ(LTOなど)はシーケンシャルアクセスである。
ランダムアクセスはシーク時間による遅延が発生するためディスクメディアに対して大容量のバックアップを行う場合などにおいては、シーケンシャルアクセスの方が高速に読み込み・書き込みが可能である。
シーケンシャルアクセスのメディア[編集]
ファイルへのシーケンシャルアクセス[編集]
大抵のオペレーティングシステムは、ハードディスクやフロッピーディスク、RAMディスクなどの記憶媒体にファイルシステムを提供し、データをファイルごとに格納できるようになっている。
一般に多くのオペレーティングシステムでは、通常のファイルであればシーク操作によってランダムアクセスができる。
何らかの理由でシークができないファイル、あるいはディスク上のファイルではないパイプなどに対しては、シークができずシーケンシャルアクセスしかできない。