シヴェーリア族
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シヴェーリア族(古ルーシ語: Сѣвер;ウクライナ語: Сіверяни;ロシア語: Северяне;ベラルーシ語: Севяране;意訳: 「北の民」)は、中世における東スラヴ人の民族の一つ。シヴェール族、シヴェリャーネ族、セヴェリャーネ族とも。
概要
[編集]現在のウクライナの北東部、デスナー川・セイム川・スーラ川の流域、シヴェーリアと呼ばれた地域に居住した。農耕、畜産、狩猟などを営んだ。ロームヌィ=ボルシチェーヴォ文化の担え手であったと考えられる。北東ウクライナ人の祖先である。
主な都市はチェルニーヒウ、ノーウホロド=シーヴェルシクィイ、プティーウリ、フルーヒウ、リューベチなどであった。
8世紀にハザール汗国によって征服され、貢を献上するようになった。9世紀にキエフ大公国の支配下に置かれ、東ローマ帝国とハザール汗国との戦争に動員された。12世紀以後の史料ではその民族名は見られない。