シンダーハンネス
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復元図
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| 保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
| 絶滅(化石) | |||||||||||||||||||||||||||
| 地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||
| 古生代デボン紀前期 | |||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| genus Schinderhannes | |||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
| シンダーハンネス | |||||||||||||||||||||||||||
| 下位分類(種) | |||||||||||||||||||||||||||
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シンダーハンネス・バルテルシ(Schinderhannes bartelsi)はアノマロカリス類の一種。前期デボン紀のフンスリュック粘板岩層から発見された1個の化石標本によって知られる。この発見は驚きを持って迎えられた。なぜなら、それ以前にはアノマロカリス類はそれより1億年以前のカンブリア紀の例外的に保存のいい化石鉱床(ラーゲルシュテッテン)からしか見つかっていなかったからである[3]。
アノマロカリス類は、アノマロカリスなどを含む動物群であり、節足動物と遠縁に当たるものと考えられていた。これらは現生の動物とまるで似ていない。分節化した外骨格、遊泳に使われる水平突起、大型の複眼などの特徴を持つ。とりわけ特徴的なのは、かぎ爪状をした、一対の「大付属肢」である。これは一見エビの後部に似ており、パイナップルを水平に切ったような環状の口へ、食物を運んでいたと考えられている[4]。
発見[編集]
唯一の標本は、ブンデンバッハ(:w:Bundenbach)の Eschenbach-Bocksberg 採石場から発見された。名前は、この地方に出没した無法者のシンダーハンネス(w:Schinderhannes)にちなんで名付けられた。種小名のバルテルシは、フンスリュック粘板岩の専門家の Christoph Bartels への献名。標本は現在、マインツ自然史博物館に収蔵されている[3]。
形態[編集]
シンダーハンネスの体長は約10cm。他のアノマロカリス類と同様に、一対の大付属肢を備える(これはフルディアのものによく似ている)[5]。また、円状のペユトイア口器(パイナップルの断面のような口)があり、大きくて柄の突いた複眼がある。12の体節から成り、遊泳に使われる大きなひれ状の構造が、11番体節と、頭部のすぐ後ろから突き出ている[3]。
生態[編集]
保存されている腸の形態は、捕食性の動物に典型的なものである[6]。また、棘のある大付属肢や、眼のサイズからも、捕食性が支持される[3]。明らかに遊泳型で、頭部につながっている「ひれ」で推進力を得ており、第11節にある翼状のひれを安定のために使っている[3]。これらのひれは、カンブリア紀のアノマロカリス類の水平ひれから派生していると考えられる。祖先型は、体の側方にあるひれを遊泳に使っていたが、シンダーハンネスのような特殊化はされていなかった[3]。
発見の意義[編集]
この生物の発見は、初期節足動物の分類について、いくつかの問題に答えを出すかもしれない。もしこれがアノマロカリス類に近くなければ、基本的にこの生物は真の節足動物と分類されるはずである。たとえて言えば、シンダーハンネスは、節足動物の「叔母」と見ることができ、そしてアノマロカリスは「大叔母」と見ることができる。このことはアノマロカリス類が側系統であること、つまり節足動物はアノマロカリス類から進化したことを示唆する。また、節足動物の二枝型付属肢が、アノマロカリス類の水平ひれと鰓の融合を通して生じたということも示唆するように思われる[5]。またこの化石によって、「大付属肢」を持ったグループ(いわゆるアノマロカリス類)が、自然分類ではないことも表している。
この生物の発見の最も重要な意義は、アノマロカリス類の生息期間を大幅に拡張したことである。このグループは以前は、それより1億年以前の前期~中期カンブリア時代のラーゲルシュテッテンからのみ発見されていた。このことは、フンスリュック粘板岩のようなラーゲルシュテッテンの有用性を強調した。これらの、例外的に保存のいい化石層によってのみ、鉱物化されない形態を観察できるのかもしれない[7]。
外部リンク[編集]
- Origin of claws seen in 390-million-year-old fossil
- Panda's Thumb: Schinderhannes bartelsi
- ScienceBlogs: Schinderhannes bartelsi, by PZ Myers showing a Cladogram as proposed by G. Kühl et al., placing Schinderhannes (but not Anomalocaris) into the group of Euarthropoda.
- シンダーハンネス・川崎悟司イラスト集
注釈[編集]
- ^ 分類学上、未整理の分類群(タクソン)。以下同様。
- ^ 学説により、所属する門は節足動物門ともディノカリダ門ともされる。
- ^ a b c d e f doi:10.1126/science.1166586
- ^ ワンダフルライフ (書籍)
- ^ a b doi:10.1126/science.1169514
- ^ Nicholas J. Butterfield (2002). “Leanchoilia, and the interpretation of three-dimensional structures in Burgess Shale-type fossils”. Paleobiology 28 (1): 155–171. doi:10.1666/0094-8373(2002)028<0155:LGATIO>2.0.CO;2. JSTOR 3595514.
- ^ doi:10.1111/j.1502-3931.1995.tb01587.x