シングルボードコンピュータ

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Raspberry Pi 2 Model B

シングルボードコンピュータとは、むき出しの一枚(シングル)のプリント基板(ボード)の上に、必要なものに絞ったCPUと周辺部品、入出力インタフェースとコネクタを付けただけの極めて簡素なコンピュータである。CPUはメインストリームマイクロプロセッサよりも、マイクロコントローラないしSoCと呼ばれるような必要な周辺機能の多くが一緒に入っているチップである場合が多い。

概要[編集]

物自体としてはワンボードマイコンとほとんど同じものであるが、ワンボードマイコンがもっぱら評価用や組込みシステム開発用であるのに対し、メインストリームのパソコンと比較して低めの性能相応の手頃な廉価でありながら、主として Linux を採用し、軽量プログラミング言語が利用でき、グラフィカルユーザインタフェースが使え、ウェブブラウザなどが動作したりといった日常的なパソコンの用途に実用的に使えると同時に、GPIO などを備え、高性能・高機能なワンボードマイコンとしての利用も可能である、といった商品カテゴリのコンピュータである。

歴史[編集]

こんにち「シングルボードコンピュータ」と呼ばれているようなコンセプトの商品が出始めたのは200x年代後半であり、2008年にBeagleBoardが登場している(BeagleBoardはその後も改良や低価格化され、2014年現在も現役である)。

登場の背景には、アプライアンスプラグコンピュータスマートフォンタブレット、あるいはOLPCなど従来のパソコンの次となるようなコンピュータの発展という機運と、ブロードコムなどARM搭載チップメーカーの戦略がある(たとえばRaspberry Piはオープンをうたっているが、他OSの開発目的などで使用しているブロードコム製SoCの詳細な内部仕様を記したデータシートが必要な場合などは、一定の手続き(NDAその他の非オープンな手続きであり(非公開であること自体は例えば eLinux.org の RPi FAQ[1]にも載っているなど公知の事実である。従ってRaspberry Piの関係者はともかく、第三者でRaspberry Piのことを「オープン」と称している場合は、そのようなものでもオープンだと認めているのだと想像される))を経てブロードコムから入手する必要がある)。

シングルボードコンピュータが広く認知されるようになったのは、2012年登場のRaspberry Piの大ヒットによる。Raspberry Piは2014年6月までに300万セットを販売したと発表している[2]インテルからも「ウェアラブルコンピュータ開発用」という名目を付けながらも、2013年10月にIntel Galileo、2014年9月にIntel Edisonがリリースされた。また、Adapteva Parallellaは高性能をアピールポイントとするなど、コンピュータの新しいカテゴリと言えるが、放散も始まっている(コンピュータのクラス形成に関するベルの法則)。

商品[編集]

参照[編集]

関連項目[編集]