シルフィード (ゲーム)

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シルフィード
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 PC-8801mkIISRFM77AV、PC/AT互換機
開発元 ゲームアーツ、PC/AT互換機版はシエラオンライン
発売元 ゲームアーツ
発売日 PC-881986年12月5日
FM77AV1988年3月19日
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シルフィード』(SILPHEED)はゲームアーツ1986年以降に発売している3D縦スクロールシューティングゲームのシリーズ。

概要[編集]

Xbox 360版とそれ以前では、全く別物のゲームといえる。

パソコン版/MEGA-CD版/PS2版[編集]

パソコン版とMEGA-CD版のタイトルは「SILPHEED」。PS2版のみ「SILPHEED THE LOST PLANET」。名前は意図的な誤字である。本来は正しいSYLPHIDとするつもりであったが、ロゴにしてみたところ体裁が悪いため現在の綴りとなったと作者は語る。

自機・敵機がポリゴンで3D表示されており、奥(つまり画面上方)にいくほど小さく、手前(画面下方)に来るほど大きく表示される。表示上は3Dであっても、ゲーム内容そのものは2D縦スクロールシューティングゲームとなっている。この形式はハーフトップビューシューティングゲームとも呼ばれる。面の途中ではバリアなどのパワーアップアイテムやシールド回復のアイテムを出す敵が出てくる。 敵が切り替わるときにレンダリングを行い、編隊を用意し、一部のキャラクタはプリレンダリングで描画されている。

残機無しのシールド制。ダメージが蓄積してシールドゲージが無くなった状態で更にダメージを受けると、エンジンが破損して自機の動きが遅くなるか、装備した武器が片方破損し連射ができなくなる。最終的には自機が爆発してゲームオーバーとなる。

各面の最後にはボスがいる。各面をクリアすると獲得した点数に応じて装備できる武器が増えていく。それらの武器の装備はステージ開始前に自由に選択でき、自機の左右に独立して装備される。パソコン版/MEGA-CD版ではステージ途中での変更は行なえないので、良く考えて装備しなければならない。PS2版ではステージ中に補給機が登場し、一定量のシールド回復と共に武装の変更が可能(ただしタイミングは任意ではない)。

Xbox 360版[編集]

タイトルは「PROJECT SYLPHEED」。

表示上は3Dでもゲーム内容は2Dである他の作品とは異なり、自由な3D空間移動が可能な3Dシューティングとなっている。

通常の加速減速のほかに、スピードマッチ(ターゲット中の敵機との速度を自動的に合わせて距離を保つ(操縦は手動))、アフターバーナー(急加速)、パワーカット(慣性飛行)が可能。パワーカット中は進行方向を維持したままで機首振りが可能なため、大型艦と平行移動しながら舷側をなめるように攻撃することが可能。また、その場での180度ターンやサイドロールといった特殊機動(マニューバ)があり、使いこなすことで戦術の幅が広がる。

必殺技として、「装備中の武装を一斉発射」、「シールドを展開して体当たり」、「一時的に時間の進みが遅くなる」の3種類があり、必殺技ボタンを押している長さによって選択・発動させることが可能。

各面で獲得したポイントによって、武器や装備を開発することができ、開発によって使用できる装備が増えていく。武器の装備はステージ開始前に自由に選択でき、自機の先端/前部/後部/下面に装備される。ステージ中の変更は不可。

武装には弾数制限がある。ステージ中にある補給ポイント(母艦またはタンカー)に接近し、補給ボタンを押すと回復する。また、武装にはオーバーヒートが存在し、連続発射によってオーバーヒートするとその武器は一定時間使用できなくなる。

残機なしのシールド制で、シールドと機体耐久力を別個に持つ。シールドは被弾のほか、特殊な加減速(アフターバーナー/パワーカット)や特殊攻撃(必殺技)によっても減少する。シールドは一定時間で徐々に回復する。シールドがない状態で被弾すると機体耐久力が減少し、0になるとゲームオーバーとなる。機体耐久力は自然回復はしないが、前述の補給によって回復する。

シリーズ展開[編集]

パソコン[編集]

シルフィード(PC-8801mkIISR
1986年12月5日発売。当時のパソコンで毎秒15枚の当時としては高速なポリゴン表示を実現。背景は擬似3D処理。
シルフィード(FM77AV
1988年3月19日発売。88版とゲームの内容は同じ。デモ画面が多色で描き直されている。

コンシューマー[編集]

シルフィード(メガCD
1993年7月30日発売。パソコン版とはゲームシステム以外の共通箇所の無い新作である。3Dポリゴン表示が売りであるが、自機や雑魚敵等の処理が軽い部分のみがリアルタイムポリゴン表示であり、背景はあらかじめCD-ROMに収録されているムービーを流し、同期させている。背景ムービーは最大15コマで収録され、当たり判定の都合上ポリゴンとムービーの乖離を防ぐ配慮がなされており、全画面がリアルタイムのポリゴン表示であるかのような迫力を生み出している。ゲーム中は常に背景ムービーを読み込んでいるため、BGMはCD音源ではなく内蔵音源を使用している。
シルフィード -ザ・ロストプラネット-(PlayStation 2
2000年9月21日発売。販売はカプコン、開発はトレジャー。背景もリアルタイムポリゴン表示となった。敵キャラのほとんどが生物的、もしくは生物と機械の融合体とも言えるデザインになっている。プロローグムービーからわかるように、実質的にはメガCD版の続編になる。それゆえ、ステージ間ビジュアルシーンにおいても前作で使われた味方の空母及び輸送艦がリアルタイムポリゴンで登場し、終盤戦ではメガCD版の最終ボスキャラも登場する。
プロジェクトシルフィード -PROJECT SYLPHEED-Xbox 360
2006年9月28日発売。販売はスクウェア・エニックス、開発にメガCD版、PS2版同様にセタ映像コンテンツ事業本部(旧:戦船)が加わる。
SILPHEED Alternative(android
2011年1月28日配信。配信元はガンホー・オンライン・エンターテイメント。ジャンルは3Dフライトシューティング。

武器[編集]

以下はパソコン版に基づく武器の説明。

武器の選択[編集]

武器は自機の左と右に1つずつ搭載され、何を搭載するかはプレイヤーが武器選択画面で選択することができる。左右で別々のものを選んでも良いし、両方で同じ種類の武器を選んでも良い。配置されている敵やエリア構成により、選択する武器で攻略のし易さが変わってくるので、その面に最適な武器を選択することは重要である。例えば、ボスがレーザーを反射する面でLASER CANNONを選択してしまうと攻略は難しくなってしまう。

武器の種類[編集]

FORWARD BEAM
自機の正面に1発ずつ発射される。画面内最大3連射。ゲーム開始時から使える武器であり、故障で使えなくなることはない。
PHALANX BEAM
自機の前方へ扇状に4発、側方へ2発、これらが一度に発射される。連射は出来ないものの、前方・側方でそれぞれ連射判定が分かれている。例えば、前方に発射した弾が消えていなくても、側方の次の弾を撃てる。
V BEAM
自機の前方向にV字状に2発、発射される。画面内最大3連射。
LASER CANNON
自機の正面に威力の強いレーザーが発射される。連射はできないが、タイミング良く再発射することで画面内最大2発撃てる。特定の敵にはレーザーを反射されてしまい、これが自機に当たるとダメージを受ける。
AUTO-AIMING
周囲の敵へ自動的に照準を定めて、1発ずつ発射される。画面内最大4連射。敵に反応する範囲は片側180度であり、例えば左側に装備しているAUTO-AIMINGは、自機から見て右側の敵には反応しない。また、隕石面では次々と飛来する隕石にも反応してしまい、本来の敵が非常に狙い辛くなる。

武器の追加[編集]

ゲーム開始時から使えるFORWARD BEAM以外の武器は、スコアが5万点増えるごとに1つ追加される。これも武器選択と同じく左と右で独立しており、左右それぞれの武器がどれだけ(敵を倒して)点数を得たかがゲーム内でカウントされている。左右バランス良く点を取っていかないと、片側だけ武器が増えていき、もう一方はまったく増えないという場合もある。

武器の故障[編集]

FORWARD BEAM以外の武器には故障という概念があり、エリア中に自機がダメージを2回受けると武器が故障したものとされ、次のエリアの武器選択画面で、武器アイコンが青い色で表示される。この状態では選択ができず、他の武器を選ぶしかない。また、効果は2エリア続く(例:AREA03で使用し壊れた武器は、AREA04・05で使用不能)。なお、エリア中アイテムによりシールドなどを回復させることができるが、この故障状態を回復するものではない(一旦故障してしまうとアイテムでは直せない)。

アイテム[編集]

面の途中で飛来する隕石(ゴラン)を武器で破壊すると、アイテムが出現する。アイテムは10種類存在し、四角に英文字で表され、宇宙を浮遊しながら自機(手前)方面に降りてくる。アイテムを取ることで、以下のような効果が得られる。

  • W (Weapon Power Up) - 武器の威力が向上する。最大3個。4個目以降は2,000点が得られる。
  • S (Speed Up) - 自機の移動速度が向上する。最大1個。2個目以降は5,000点が得られる。エンジンが破損すると失われる。
  • F (Automatic Fire) - 連射機能がつき、攻撃キーを押下し続けるだけで連続攻撃が可能となる。最大1個。2個目以降は1,000点が得られる。左右いずれかの武器が破損すると失われる。
  • B (Set Barrier) - 敵弾を無効化するバリアが張られる。体当りを喰らうと失われる。全20面中2箇所でしか出現せず、1個目のバリアが有効な状態で2個目を取ると特別ボーナスが得られる。
  • A (Asteroid Belt) - 自機を中心に3個の隕石(アステロイドベルト)が周回し、敵の攻撃を防ぐ。3個すべてが破壊されるか、面クリアまで有効。
  • D (Destruction) - 画面上の敵や障害物を破壊する。要塞面では地形以外を破壊する。
  • H (Shield Advance) - シールド効果のストックが回復する。最大6個。全回復状態で取ると2,000点が得られる。
  • I (Invincible) - 一定時間無敵になり、体当たりで敵機を倒すと1機につき2,000点が得られる。
  • N (Bonus Score) - 5,000点が得られる。
  • R (All Repair) - シールドが全回復し、破損個所がすべて修理される。使用不可になっていたパーツも使用可能な状態になる。但し、失われたSやFの効果は回復しない。全回復状態で取ると2,000点が得られる。

その他[編集]

  • 最初のPC-8801版は、当初1985年11月発売予定でアナウンスされていたが、度重なる延期の末、1年後の1986年12月にようやく発売にこぎつけた。
  • 3D処理もさる事ながら、イベント毎に敵(ザカリテ)や味方(基地オペレーター)が音声合成で喋る事も話題になった。この音声合成は、FM音源(YM2203)に搭載されている音声合成モードを利用した物。チップの機能を利用できることから、データ量も少なく、割り込み処理で実行できるものの、構造上フォルマント解析の必要があり、音質としても良くないが、特徴的な音になる。以降の同社ロゴ表示のサウンドステッカーや、デモの演出などでも使われるようになる。
    • Presented by GAME ARTS (ロゴ表示)
    • 儂は宇宙の帝王ザカリテ。グロアールある限り貴様らごときに倒されはせん (1面冒頭)
    • はっはっはっはっは! お前は弱かった! (1〜5面ゲームオーバー)
    • はっはっはっはっは! お前の力はそんなものか! (6〜10面ゲームオーバー)
    • はっはっはっはっは! なかなかやるな、しかしその程度では儂は倒せんぞ! (11〜15面ゲームオーバー)
    • はっはっはっはっは! はっはっはっはっは! (16〜20面ゲームオーバー)
    • うーむ、グロアールをやられてしまっては仕方がない、今日のところは引き上げだ。儂は、あきらめんぞ (エンディング)
  • フロッピーディスクにはBASICで組まれたオマケの隠しゲームが2種類存在する。
    • 「シルフィード2」は固定画面の縦シューティング。最初に武器を選び、暫くは迫って来る「ザカリテ」を撃ち落として行き、最後に現れる「グロアール」を破壊すればクリア。
    • 「ザカリテゲーム」は早押しゲーム。「ワシハウチュウノテイオウ ザッザッザッ……」とランダムに文字列が伸びて行き、「ザカリテダ コロシテヤル」と出る瞬間にキーを叩けば勝ち、出る前にキーを叩いてしまったり遅れた時は負け。表示するまでの間にウェイトが入っていないので、よほどタイミングが合わないと勝てない。
  • パソコン版ではカウンターストップすると、アナザーエンディングを見る事が出来る。カンスト後はステージを進むことなくエンディングになるため、カンストさせつつ通常のクリアをすることはできない。
  • メガCD版の背景動画部分はリアルタイムのポリゴン表示ではなく、プリレンダリングである。後年に動画データをPC上で再生するフリーウェアが公開されている。
  • 自機(シルフィード)は、一機あたり「一艦の宇宙巡洋艦なみ」の攻撃能力を持っているという設定になっている。
  • PC-8801版のマニュアルには、コックピットの窓の材質(ブルークリスタルとされている)の強度が非常に高い事について、なぜか詳細に記述されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]