シルバーティアラ

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シルバーティアラ
八戸港を出港するシルバーティアラ
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 川崎近海汽船
運用者 川崎近海汽船
建造所 内海造船瀬戸田工場(第795番船)
母港 八戸港
航行区域 沿海
船級 JG
信号符字 JD4296
IMO番号 9820740
MMSI番号 431011163
経歴
起工 2017年
進水 2017年12月18日
竣工 2018年4月
就航 2018年4月25日
要目
総トン数 8,543トン
載貨重量 3,620トン
全長 148.80 m
垂線間長 130.0 m
型幅 23.40 m
型深さ 14.10 m
満載喫水 5.80 m(計画)
機関方式 ディーゼル
主機関 マキタ・三井-MAN B&W BS35ME-B9.5 2基
推進器 2軸
最大出力 6,960 kW×2
航海速力 19.7ノット
旅客定員 494名(24時間未満)
乗組員 26名
車両搭載数 12mトラック82台、乗用車30台、大型バイク57台
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シルバーティアラは、川崎近海汽船が運航しているフェリー

概要[編集]

2018年6月開設予定の室蘭 - 宮古航路に転配されるシルバークイーンの代船として内海造船瀬戸田工場で建造され、2017年12月18日に進水した。2018年4月25日の苫小牧発便より八戸 - 苫小牧航路に就航[1]

設計[編集]

車両甲板は3層で、船首右舷および船尾にランプが設けられている。 シルバーフェリー歴代の所有就航船では初のスタンスラスタの装備及び2サイクルの主機を搭載し、客室設備ではエスカレータの設置をした

宅配便需要の増加を考慮し従来と比較し積載車両数はトラックを13台、乗用車を10台増加させた。また、女性一人客の増加を考慮し全客室の6割を個室とした[2]

船内[編集]

船内は「宝石のように凛と輝くティアラ」をイメージしたデザインで、快適性とプライバシーを重視した設計となっている[3]

本船では新たにビューシートが新設されたほか、2等寝台は1人用個室の2等寝台Aと、グループ向け階段式2段ベッドの2等寝台Bが設けられた[3]。ビューシートは船首方に設けられた進行方向に向いた展望席で、津軽海峡フェリーの新造船に続く採用となった。このほか、ペットを連れた旅客向けに1等室(4名部屋)にペット同伴室、乳幼児を連れた旅客向けに女性専用の「あかちゃんルーム」が設けられている[3]

また、5・6甲板とも両舷後方の窓側通路は「プロムナード」として椅子・テーブル・共用テレビが設置される。

6甲板
  • 特等室(4室)
    • ツインベッド・キングベッド各2室
  • 2等多目的室(1室)
  • 2等寝台
    • 2等寝台A72室、2等寝台B8室
  • 1等室(18室)
    • 2名室10室、4名室4室、和室4室
  • 展望浴室
  • マッサージチェア
5甲板
  • 特等室(2室)
  • 1等室(10室)
    • 4名室4室、多目的和室2室(バリアフリー対応)、多目的洋室2室(バリアフリー対応)、ペット同伴室2室
  • 2等室(9室)
    • 通常室4室・レディース2室・多目的室2室(バリアフリー対応)・赤ちゃんルーム1室
  • エントランスホール(2層吹抜)
  • 案内所
  • 売店
  • 自販機コーナー
  • キッズルーム
  • ゲームコーナー
  • ペットルーム
  • ドライバールーム(72室)
  • ドライバーズサロン
  • ドライバー浴室

船室[編集]

船室タイプの一覧[4]
クラス 部屋数 定員 設備
特等室 2名×6室 12名 トイレ、洗面台、浴衣、歯ブラシ、シャンプー、浴室、寝具、バスタオル、
石鹸・タオル、スリッパ、キング又はツインベッド、机・椅子、テレビ、コンセント
1等室 2名×10室
4名×18室
92名 洗面台、浴衣、歯ブラシ、寝具、石鹸・タオル、スリッパ、テレビ、座布団、
テーブル、コンセント、2段ベッド(4名定員室・ペット同伴室)、
ツインベッド(2名定員室)、ペットケージ(ペット同伴室)
ビューシート 1室 18名
(2名定員×9席)
読書灯、マットレス
2等寝台A 1名×72室 72名 シングルベッド、読書灯、机・椅子、寝具、コンセント
2等寝台B 8室 96名 階段式2段ベッド、読書灯、寝具、ロッカー、コンセント
2等室 10室 132名 マットレス、ロッカー、共用コンセント、授乳室(赤ちゃんルームのみ)
ドライバー室 1名×72室 72名 シングルベッド、読書灯、机・椅子、寝具、コンセント

脚注[編集]

外部リンク[編集]