ショウボート (ミュージカル)

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ショウボートショー・ボート)』(Show Boat)は、1927年3月15日に初演されたブロードウェイミュージカルのタイトル。 原作は、アメリカ合衆国の女性作家エドナ・ファーバーの同名の小説ショウ・ボート』。作曲ジェローム・カーン、作詞・脚本オスカー・ハマースタイン2世。リアリティあふれる登場人物が物語の展開を設定に即して歌う「ブック・ミュージカル」(book musicals)の第1号とされ、人種問題にも触れた初のミュージカルでもある。黒人荷役のジョーの「オールマン・リバー英語版[1]、ゲイロードとマグノリアのデュエット「メイク・ビリーブ」、ジュリーを中心に歌われる黒人霊歌のような「あの人を愛さずにはいられない」などが有名な曲である。

1927年の初演以来、ブロードウェイではたびたび再演されている。

ストーリー[編集]

1880年代のアメリカの南部ミシシッピー川。芸人たちの夢を乗せたショウボートは夜毎、港町で絢爛豪華なショーを繰り広げていた。船長の純情な娘、マグノリアは流れ者の賭博師ゲイロードと恋に落ち、周囲の者に心配されながらも結婚する。しかし、ゲイロードの借金は増え、結婚生活は長く続かなかった。ほどなくゲイロードはマグノリアと幼い娘の許を去る。生活が苦しくなったマグノリアはミュージックホールで歌手となり、父親のアンディ船長と再会を果たす。

日本初演[編集]

宝塚[編集]

日本では宝塚雪組1986年1月2日に初演され、その後も再演されている。

オーバードホール[編集]

『ショウ・ボート』として2015年3月12日から15日まで富山市オーバードホールでも初演。

  • (2015年3月12日)~15日(日)<全6回公演>
  • 会場 - オーバード・ホール
  • キャスト
  • スタッフ
    • 演奏 - ミュージカルオーケストラTOYAMA (※富山出身・在住・在学経験者で構成)
    • 演出・振付:ロジャー・カステヤーノ
    • 翻訳・訳詞:高橋知伽江
    • 音楽監督 :八幡茂
    • 歌唱指導 :小林仁
    • 舞台美術 :土屋茂昭
    • 衣 裳 :井上サチ子
    • ヘアメイク:宮内宏明
    • 照 明 :渡部良一
    • 音 響 :曽根朗
    • 技術監督 :毎熊文崇
    • 舞台監督 :飯田貴幸
    • 芸術監督 :奈木隆
    • 企画・制作:(公財)富山市民文化事業団

関連書[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Ol' Man River(Old Man River)でミシシッピー川のことである。

外部リンク[編集]