シュトゥットガルト州立歌劇場
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| シュトゥットガルト州立歌劇場 | |
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| 情報 | |
| 種別 | 歌劇場 |
| 開館 | 1912年 |
| 運営 | シュトゥットガルト市 |
| 所在地 |
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| 位置 | 座標: 北緯48度46分49秒 西経9度11分06秒 / 北緯48.78028度 西経9.18500度 |
| 外部リンク | 公式サイト |
シュトゥットガルト州立歌劇場(ドイツ語: Staatstheater Stuttgart)は、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州のシュトゥットガルト市にある歌劇場。「シュトゥットガルト国立歌劇場」、「ヴュルテンベルク州立歌劇場」などとも呼ばれる。ベルリン国立歌劇場などドイツ圏の他の大規模オペラハウスとは異なり、一般演劇やバレエも包括する総合劇場であり、厳密には「シュトゥットガルト州立劇場」と訳すのが正しいが、総監督はオペラ、演劇、バレエそれぞれに置かれているので、一般にはシュトゥットガルト劇場オペラ部門という意味合いでの表記の名称を用いている。


沿革・概要
[編集]創立は1912年であるが、前身の宮廷劇場は18世紀初頭から存在していて、通算して350年以上が経っている。リヒャルト・シュトラウスの歌劇「ナクソス島のアリアドネ」やカール・オルフの歌劇諸作品の初演を行っている。
産業都市のシュトゥットガルトにあるので経済的にはとても豊かであり、委嘱活動が非常に盛んでチケット単価も他のドイツの歌劇場よりも安めに設定されている。
建築・劇場施設
[編集]シュトゥットガルト州立歌劇場の主要施設は、シュトゥットガルト市中心部の宮殿庭園(Oberer Schlossgarten)内、エッケンゼー(Eckensee)と呼ばれる池のほとりに位置している。この敷地には、オペラハウス、シャウシュピールハウス(演劇専用劇場)、および管理棟などが隣接して建っており、ドイツ国内でも最大規模の劇場複合施設の一つとなっている[1]。
リットマン棟(Littmann-Bau)
[編集]現在のオペラハウスを含む主要な建物は、ミュンヘンの建築家マックス・リットマン(Max Littmann)の設計により、1909年から1912年にかけて建設された。当時はヴュルテンベルク王立宮廷劇場(Königliche Hoftheater)と呼ばれ、「大劇場(Großes Haus)」と「小劇場(Kleines Haus)」の2つのホールを持つ双子劇場(Doppeltheateranlage)として設計された。建築様式は新古典主義を基調としている[2]。
オペラハウス(Opernhaus)
[編集]かつての「大劇場」にあたる建物で、現在は主に州立歌劇場(オペラ)とシュトゥットガルト・バレエ団の本拠地として使用されている。 第二次世界大戦中の1944年の空襲により、隣接する小劇場は破壊されたが、このオペラハウスは奇跡的に大きな被害を免れた。そのため、ドイツの主要歌劇場の中では珍しく、戦前の豪華な内装や円柱を持つファサード(正面外観)がほぼオリジナルの状態で現存している。 客席数は約1,404席。内装はグレー、シルバー、黄色を基調とした色彩で装飾されている。1983年から1984年にかけて大規模な修復が行われ、1912年当時の色彩やデザインが復元された[3]。
シャウシュピールハウス(Schauspielhaus)
[編集]かつての「小劇場」があった場所に位置する。リットマン設計の旧小劇場は第二次世界大戦の空襲で焼失したため、1962年に建築家ハンス・フォルカート(Hans Volkart)の設計によって現代的な劇場として再建された。 八角形の形状が特徴的な建物で、主に演劇部門(Schauspiel Stuttgart)が使用している。その後も数回の改修が行われており、直近では2010年代にベルリンの建築事務所(Lederer Ragnarsdóttir Oei)によって大規模なリノベーションが行われ、ガラス張りの開放的なホワイエなどが整備された[2]。
大規模改修計画
[編集]築100年以上が経過したオペラハウス(リットマン棟)は、舞台機構の老朽化や現代の安全基準への適合、および従業員の作業環境改善のため、大規模な改修が必要とされている。2020年代以降、数億ユーロ規模の予算を投じた全面的な改修工事と、工事期間中の代替劇場の建設についての議論と計画が州議会および市議会で進行中である[4]。
劇場付設オーケストラ
[編集]付属オーケストラは「シュトゥットガルト州立管弦楽団」あるいは「シュトゥットガルト国立管弦楽団」(Staatsorchester Stuttgart)の名称で知られる。総勢130人、6管編成。オーケストラ単独での録音には、ツァグロセク指揮でベートーヴェンの交響曲第3番やマーラーの交響曲第2番などがある。
オーケストラの特徴は、ホルンの強奏がドイツ圏のオーケストラでも最も強いほうに属し、弦も最も厚いほうに属する。[要出典]。現代音楽に関しては、必要な技術が放送交響楽団並みに整っていて、この歌劇場の最も得意とする分野である。
録音
[編集]主なレコーディングとして、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」、ベルント・アロイス・ツィンマーマンのDVD「兵士たち」、ルイジ・ノーノの「不寛容」や「愛に満ちた偉大な太陽の下で」、ヘルムート・ラッヘンマンの「マッチ売りの少女」などがある。
劇場関係者
[編集]音楽監督・指揮者
[編集]歴代の指揮者はフリッツ・ブッシュ、フェルディナント・ライトナー(カルロス・クライバーがその下で第一指揮者:カペルマイスター)、ヴァーツラフ・ノイマン、シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ、デニス・ラッセル・デイヴィス、ガブリエル・フェロらが務めた。クラウス・ツェーラインがオペラ総監督でローター・ツァグロセクが音楽監督の時代(1997年 - 2006年)に、「年間最優秀オペラハウス」に5度も選ばれるなど数々の栄誉に浴している。2007年から2011年までマンフレート・ホーネック、2012年から2018年までシルヴァン・カンブルラン、2018年からコルネリウス・マイスターが音楽総監督。2026年からニコラス・カーターが音楽総監督に就任することが発表された[5]。
歌手
[編集]歌手ではヴォルフガング・ヴィントガッセンやフリッツ・ヴンダーリッヒが専属歌手をしていたことでも知られている。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “[https://mwk.baden-wuerttemberg.de/fileadmin/redaktion/m-mwk/intern/dateien/pdf/Kunst/Pr%C3%A4sentation_MWK_Oper_f%C3%BCr_Homepage__Stand_12.02.20_.pdf Sanierung & Erweiterung Württembergische Staatstheater Stuttgart]” (ドイツ語). MWK BW. 2025年11月27日閲覧。
- ^ a b “Littmann-Bau” (ドイツ語). STSSTS THEATER STUTTGART. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “Die Staatstheater Stuttgart” (ドイツ語). STUTTGART TOURIST. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “Umsetzungskonzept für Sanierung und Erweiterung der Stuttgarter Oper und Interimsspielstätte” (ドイツ語). BADEN WUERTTEMBERG. 2025年11月27日閲覧。
- ^ “シュトゥットガルト発 〓 州立劇場の音楽総監督にオーストラリアの指揮者ニコラス・カーター、コルネリウス・マイスターの後任”. 月刊音楽祭. 楽壇ニュース. 2024年11月9日閲覧。