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シュタイアーマルクSバーン

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シュタイアーマルクSバーン
Sバーン路線図(2022年基準)
Sバーン路線図(2022年基準)
基本情報
 オーストリア
所在地 シュタイアーマルク州
種類 通勤列車(Sバーン
開業 2007年12月9日
運営者 オーストリア連邦鉄道
詳細情報
軌間 1435 mm (標準軌)
電化方式 15 kV / 16.7 Hz(交流
架空電車線方式
通行方向 右側通行
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Sバーンシュタイアーマルクドイツ語: S-Bahn Steiermark)は、グラーツの都市圏と上シュタイアーマルクの中心地域およびシュタイアーマルク州の残りの地域を結ぶ地域輸送システムである[1]。創設当時に名称は「グラーツSバーン」で、Sバーンのプロジェクトは1998年から実行されている。実際の路線は2007年12月9日に開通された。

現在のプロジェクト完成は2026年に予定されている。将来的にSバーンは、15分または30分間隔で、空調設備付きの低床列車も導入される予定である。鉄道交通の魅力で乗客数を大幅に増やすことで、この目標は公共交通機関を用いて、自家用車の増加に対抗するのである。

グラーツ中央駅で停車するS1列車

Sバーン路線

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路線名 主要経路 関連路線 運用会社 運行間隔 運用開始日 備考
S1 グラーツ - グラートヴァイン=グラートホルン - ペガウ=ドイチュファイシュトリッツ -  —フローンライテン—ブルック・アン・デア・ムーア オーストリア南部鉄道 ÖBB 15/30分 2007年12月9日 S9と連結運行
S11 (グラーツ - )ペガウ=ドイチュラントファイシュトリッツ - ドイチュファイシュトリッツ - グゲンバッハ - ユーベルトバッハ Lokalbahn Peggau–Übelbach シュタイアーマルク地方鉄道(Steiermärkische Landesbahn, StB) 2007年12月9日
S3 グラーツ - グライスドルフ - フェルトバッハ - フェーリング シュタイアー東線 ÖBB 60分 2010年12月12日
S31 (グラーツ - )グライスドルフ - 聖ループレヒト - ヴァイツ - ヴァイツ北駅 グライスドルフ - ヴァイツ線 StB 2010年12月12日
S5 グラーツ - ヴェルンドルフ - ライプニッツ - エーレンハウゼン - シュピールフェルト・シュトラース オーストリア南部鉄道 ÖBB 30分 2007年12月9日
S51 (グラーツ-)シュピールフェルト=シュトラース - バート・ラトカーズバーグ Radkersburger Bahn ÖBB 2007年12月9日
S6 グラーツ—ヴェルンドルフ—ヴィース-アイビスヴァルト(*) コーラルム線

ヴィース線

グラーツ=ケーフラッハ鉄道(Graz-Köflacher Bahn, GKB) 2010年12月12日
S61 グラーツ—リーボッホ—ヴィース-アイビスヴァルト(*) ヴィース線 GKB 2007年12月9日 2010年12月11日までは「S6」として運行
S7 グラーツ—リーボッホ—ケーフラッハ Köflacherbahn GKB 2007年12月9日
S8 ウンツマルクト - ユーデンブルク - レオーベン - ブルック・アン・デア・ムーア ブルック - レオーベン線ルドルフ線 ÖBB 60分 2016年12月11日
S9 ブルック・アン・デア・ムール - カップフェンベルク - カップフェンベルク専門学校 - キントベルク - ヴァルトベルク(ミュルツタール) - クリークラッハ - ミュルツツーシュラーク オーストリア南部鉄道 ÖBB 60/120分 2016年12月11日
ユーベルバッハで走行する地方鉄道所属のS11列車

歴史と将来の拡張

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開通および第一次路線拡張

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2007年12月9日の定期時刻表変更の際に、S1、S11、S5、S6、S7系統は一定運行間隔で導入された。現在のS3、S31系統の運行間隔は前より密集したものの、その路線は当時、Sバーンではなくて普通列車の系統であった。

グラーツ・ドン・ボスコ駅は南部線東部線の重要な乗り換え駅として新設された。その結果、中央駅の交通量分散と中心部への迅速な輸送が可能となった。

第二次路線拡張

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2010年6月以降S1系統の列車編が増加して、運行間隔が30分となった。ラッシュ時の間隔は30分あるいは15分となって、その上、同じ区間の快速列車はよく通行することとなった。2010年12月に、S6系統は南部線とコーラルム線の経由路線で加えられた。ヘンスベルク駅が新設されて、走行時間がおよそ15分ずつ短縮された[2]

第三次路線拡張

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2016年12月11日にS8、S9系統の運行が開始された[3]。S6とS61の路線をアイビスヴァルトまで延長し、S6、S7、S61の路線を電気運転に転換するのが計画されている[4]。コーラルム線建設の過程で、グラーツ空港駅を含む地下線を建設するのが提案されたが、現在に駅設置が計画されていない[5][6]

外部リンク

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脚注

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  1. ^ FAQ (häufig gestellte Fragen) at the Wayback Machine (archived 2012-09-19) "Warum heißt es eigentlich nicht „S-Bahn Graz“, da der Knotenpunkt in Graz liegt und der Großraum Graz bedient wird?"
  2. ^ Hans Ast (2010年4月26日). “Neues auf Schiene und Straße” (ドイツ語). Kleine Zeitung. オリジナルの2014年10月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141021052900/http://www.kleinezeitung.at/steiermark/leibnitz/wildon/2342045/neues-schiene-strasse.story 
  3. ^ Die S-Bahn in der Obersteiermark ist auf Schiene” (ドイツ語). verbundlinie.at. Verkehrsverbund Steiermark GmbH (2016年12月11日). 2021年11月2日閲覧。
  4. ^ “Graz-Köflacher Bahn plant Elektrifizierung der Strecke bis 2025” (ドイツ語). Tiroler Tageszeitung. (2019年5月6日). https://www.tt.com/artikel/15614005/graz-koeflacher-bahn-plant-elektrifizierung-der-strecke-bis-2025 2021年11月2日閲覧。 
  5. ^ Bernd Hacke (2017年7月26日). “Der Grazer Flughafen bekommt endlich seinen Bahnsteig” (ドイツ語). Kleine Zeitung. https://www.kleinezeitung.at/steiermark/5258576/Zug-an-Thalerhof-nach-2024_Der-Grazer-Flughafen-bekommt-endlich 
  6. ^ “Koralmbahn: Baubeginn bei Grazer Flughafen” (ドイツ語). ORF Steiermark. (2020年9月1日). https://steiermark.orf.at/stories/3064768 2021年11月2日閲覧。