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シャルバット (飲料)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2種類のシャルバット(中央はレモンシャルバット、右はチェリーシャルバット)とイラン紅茶(左)

シャルバットペルシア語: شربت、;Sharbat、shorbot、šerbet、şerbet、sherbet とも表記)は、果物や花びらから作られる飲み物である[1]

概要

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甘いリキュールのような飲み物で、通常は冷やして提供される。濃縮した状態でスプーンですくって食べることもあれば、水で薄めて飲み物として楽しむこともある。

一般的なシャルバットは、バジルの種子、ローズウォーター、新鮮なバラの花びら、白檀、ベール、ハイビスカス、レモン、オレンジ、マンゴー、パイナップル、ブドウ、ファルサ(Grewia asiatica)、チアシードなどのうち、1つまたは複数を使用して作られる。

イランアルメニアトルコボスニアアラブ諸国アフガニスタンパキスタンバングラデシュインドの家庭で広く親しまれている。また、ラマダーン月の断食を解く際、イスラム教徒の間でも人気がある[2][3]。また地域ごとに様々な種類がある。

語源

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砂糖と水で作った飲み物を意味するペルシア語の「シャルバト(شربت)」に由来する[4]。これはさらに、アラビア語の「シャリバ(shariba)」、「飲む」という意味の語に由来する[5]。 中世後期までに、アラビア語の「シャラブ(شراب)」は「アルコール飲料」を意味するようになり、その異形である「シャルバート(شربات)」およびそのペルシア語・トルコ語の変種である「シャルバト(شربت)」と「シェルベット」は、それぞれ甘味のあるノンアルコール飲料を意味するようになった[6]

歴史

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イランペルシャ)が発祥であると考えられている[6][7][8][9][10][11]。 11世紀にペルシャの学者イブン・シーナーが著した『医学典範』には、いくつかのシロップが記載されている[12]。 12世紀のペルシャの書物『ザヒレイエ・ホラズムシャーヒ』において、ゴルガニは、グーレ、アナール、セカンジェビンなど、イランにおける様々な種類のシャルバットについて記述している。

西洋におけるシャルバットの最初の言及は、トルコ人が飲むものについてのイタリアの記述である。この言葉はイタリア語で「ソルベット(sorbetto)」となり、フランス語では「ソルベ(sorbet)」となった。17世紀、イギリスでは乾燥した果物や花に砂糖を混ぜた「シャーベットパウダー」の輸入が始まった。現代においても、シャーベットパウダーは英国で依然として人気がある。中東を旅した当時の英国人作家は、「様々なシャーベット……砂糖とレモンで作られたもの、スミレで作られたものなど」と記している。ヨーロッパ人がシャーベットの凍結方法を編み出すと、凍らせたシンプルシロップのベースに果汁や香料を加えてソルベットを作り始めた。米国ではシャーベットは一般的にアイスミルクを意味したが、初期のソーダファウンテンマニュアルのレシピには、ゼラチン、泡立てた卵白、クリーム、または牛乳といった材料が含まれている[6]

伝統的にはサトウキビの汁で作られていたが、現代では家庭で砂糖と水を使って作られることが一般的である。シャルバットの食感や風味を良くするために、ライムが加えられることもあり[13]、甘味料として蜂蜜がよく使われいる。シャルバットには、レモン、ザクロ、マルメロ、イチゴ、サクランボ、オレンジ、バラ、オレンジの花、タマリンド、クワ、スミレなど、さまざまな風味がある。フリードリヒ・ウンガーによる19世紀の料理書に記録されているシャーバートのひとつは、「gülgülü tiryaki şerbet」と呼ばれており、これは「ピンクのアヘン中毒者のシャーベット」を意味している。

脚注

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  1. Molavi, Afshin (2002). Persian pilgrimages : journeys across Iran. Internet Archive. New York : Norton. ISBN 978-0-393-05119-3
  2. Nizamoglu, Cem (2006年2月27日). The World’s First Soft Drink”. Muslim Heritage. 2026年3月26日閲覧。
  3. Organic Rose Sharbat in Merdzavan, Armenia”. 2026年3月26日閲覧。
  4. sherbet”. 2026年3月26日閲覧。
  5. Wain, Harry (1958) (英語). The Story Behind the Word: Some Interesting Origins of Medical Terms. Thomas. ISBN 978-0-398-02001-9
  6. 1 2 3 sherbet”. 2026年3月26日閲覧。
  7. Marks, Gil (2010-11-17) (英語). Encyclopedia of Jewish Food. HMH. ISBN 978-0-544-18631-6
  8. The Unknown Origins of Ice Cream in Ancient Iran”. 2026年3月26日閲覧。
  9. Cousineau, Phil (2012-09-11) (英語). The Painted Word: A Treasure Chest of Remarkable Words and Their Origins. Simon and Schuster. ISBN 978-1-936740-25-3
  10. Thakrar, Shamil; Thakrar, Kavi; Nasir, Naved (2019-09-05) (英語). Dishoom: The first ever cookbook from the much-loved Indian restaurant. Bloomsbury Publishing. ISBN 978-1-4088-9066-0
  11. Davidson, Alan (1981-01-01) (英語). National & Regional Styles of Cookery: Proceedings : Oxford Symposium 1981. Oxford Symposium. ISBN 978-0-907325-07-9
  12. 100 farklı Osmanlı şerbeti bir kitapta toplandı (トルコ語). www.trthaber.com (2017年5月26日). 2026年3月26日閲覧。
  13. Sharbat(शरबत)”. 2026年3月26日閲覧。