シフ (キャラクター)
シフ(Sif)は、マーベル・コミックが発行するアメリカン・コミックスに登場する架空のキャラクターである。彼女は北欧神話の女神シヴをモデルにしている。
Sif | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | 『Journey into Mystery』第102号 (1964年3月) |
クリエイター | スタン・リー ジャック・カービー |
作中の情報 | |
フルネーム | シフ |
種族 | アスガーディアン |
出身地 | アスガルド |
パートナー | ソー |
著名な別名 | フェア・ワン ローズ・チェンバーズ シルヴァン シビル[1] シフ・ザ・オール・シーイング |
能力 |
アスガルドの戦士でありソーの恋人であるシフは、しばしばソーの戦いに同行した。また彼女は、ソーとベータ・レイ・ビルや、エリック・マスターソンなど“ムジョルニア”を振るうにふさわしいと証明された特定の人物以外には決して愛情を示さず、片思い中のバルダーとともに戦ったこともある。
発行履歴
[編集]シフはスタン・リーとジャック・カービーに創造され、1964年3月に 『Journey into Mystery』第102号でデビューし、1967年1月の第136号から『マイティ・ソー』誌上で主に脇役としてフィーチャーされた[2]。その後、『アベンジャーズ』、『ファンタスティック・フォー』、『ニュー・ミュータンツ』、『シルバーサーファー』、『サンダーストライク』などのシリーズにゲスト出演した。
2010年6月、シフはケリー・スー・デコニックとライアン・ステグマンによるワンショットに主演した。この号は、ロキが彼女の身体を支配し、彼女の意識が瀕死の老女の枠に押し込められた物語となった。デコニックは、「まあ、これは彼女がそれにどう対処するかの物語なんだけどね。シフのような獰猛で誇り高い女性にとって、それは外傷に侮辱を加えたようなものよ。これは、彼女がいかにしてその怒りを自分のものにし、再び立ち上がる物語なの」とコメントした[3]。
2012年11月、キャスリン・イモネンとヴァレリオ・スキティによる『Journey into Mystery』第646号はロキからシフへと焦点を移した。編集者のローレン・サンコヴィッチは「第646号では少しミックスしたかった。シフは生まれながらの戦士であり、闘争心と活力と炎を持っている!私たちは、この物語がどのようなものになり得るか、そして彼女の物語がどのようなものになり得るかについてじっくり話し合った。シフは何よりも、より優れた戦士になりたいと思っているんだと思う」とコメントした[4]。だが同シリーズは2013年8月、第655号で打ち切られた。
キャラクター経歴
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その他のバージョン
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MCU版
[編集]『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)では、ジェイミー・アレクサンダーが演じる。日本語吹替は北西純子が担当。
本項は、“アース616”(正史の宇宙)におけるシフを主軸として表記する。
キャラクター像
[編集]北欧神話の女神“シヴ”のモデルである“アスガルド”の女戦士。“レディ・シフ”とも呼ばれる。エインヘリャルの戦士たちを上回るほどの武術の腕前[5] で女傑の如く男顔負けの戦いぶりを見せるが、平時はクールで義理堅く、幼馴染でもあるソーへ密かに想いを寄せる女性である。
『ホワット・イフ...?』版
[編集]他の並行世界に存在するシフの“変異体”。
- シフ(アース51825)
- “アース51825”におけるシフ。ほぼ正史の彼女と同様のキャラクター像である。
- シフ(アース72124)
- “アース72124”におけるシフ。ウォーリアーズ・スリーと共にソーの友人であるが、ソーたちと同様にパーティー好きであり、性格は正史のシフとは異なる。
武装
[編集]- 盾
- 展開式の連結剣
各作品における活躍
[編集]マーベル・スタジオ作品
[編集]- 『マイティ・ソー』
- 本作でMCU初登場。物語前半ではソーやロキ、ウォーリアーズ・スリーと共に“ヨトゥンヘイム”に赴き、“氷の巨人群”を相手に大乱戦を繰り広げ、皆と共に崖へ追い込まれるとオーディンに救われてアスガルドへ帰還した。
- ロキが眠りに入ったオーディンの代わりに王座に就くと、彼を不審に思ってソーの追放取り消しを嘆願し、それを却下されるとヘイムダルから“ビフレスト”を明け渡されて、ウォーリアーズ・スリーと共に地球へ出かけ、“プエンテ・アンティグオ”に辿り着くと、自分のせいで父が亡くなったから二度と帰れないと沈むソーの誤解を解いた。その直後にロキが送り込んできた“デストロイヤー”との戦いでは、相手に敵わずとも最後まで戦い抜こうとする果敢な姿勢を見せ、ムジョルニアと力を取り戻したソーがデストロイヤーを破壊するとアスガルドに帰還し、倒れていたヘイムダルを介抱した。物語ラストの祝宴会では、ソーとロキの争いを目の当たりにしたフリッガを気遣う。
- 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
- 本作ではオーディンからソーの妻に指名される場面があり、恋人ができたソーに若干未練があるような素振りも垣間見せ、ジェーン・フォスターとプエンテ・アンティグオ以来に再会すると、彼女を意味ありげに見つめる様子もあった。
- “ヴァナヘイム”の戦闘では、遅れて来たソーに文句を付けながらも助け合い、戦いに勝利した後にアスガルドで開かれた祝宴の場では彼から感謝された。“ダーク・エルフ”がアスガルドに侵攻してきた際の描写は無かったが、その後にソーたちをアスガルドから脱出させる作戦にも参加し、ジェーンを連れてソーに託すと、傍らのロキへ「もし裏切ったら、殺す」と警告し、挑みかかってきた“エインヘリャル”たちに対して身構えた。
- ダーク・エルフの長であるマレキスの打倒後、ポストクレジットシーンにおいてヴォルスタッグと2人で“ノーウェア”のコレクションルームに赴き“エーテル”をタニリーア・ティヴァン/コレクターに預ける。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』以降、後述のマーベル・テレビジョン製作のドラマ『エージェント・オブ・シールド』を除いてMCU作品に長らく登場しておらず、ソーたちも言及していないためその動向も不明だったが、後にサノスによる“デシメーション”によって彼女も消滅し、“アベンジャーズ”の尽力によって復活したことが明かされた[6]。
- 『ロキ』シーズン1第4話
- 本作では、“時の牢獄”内でロキの“嫌な思い出”から再現される形で登場。寝ている隙にロキに面白半分で髪を切られて激怒していた過去が描写される。
- 時の牢獄に放り込まれたロキの前に現れて、髪を切った仕返しに彼を懲らしめた。この出来事がタイムループで延々と繰り返されるお仕置きにロキが屈すると、さらに突き放す罵言をぶつける。
- 『ホワット・イフ...?』
- シーズン1
- 第3話
- 第7話
『エージェント・オブ・シールド』
[編集]- シーズン1第15話
- シーズン2第12話
その他のメディア
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脚注
[編集]注釈
[編集]参考
[編集]- ^ Thor #328-329
- ^ Brevoort, Tom; DeFalco, Tom; Manning, Matthew K.; Sanderson, Peter; Wiacek, Win (2017). Marvel Year By Year: A Visual History. DK Publishing. p. 120. ISBN 978-1465455505
- ^ Dietsch, TJ (25 February 2010). “Sif's Revenge”. Marvel.com. 6 December 2012閲覧。
- ^ Campbell, Josie (14 August 2012). “Immonen Leads Sif on a 'Journey into Mystery'”. Comic Book Resources. 14 August 2012閲覧。
- ^ ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 72
- ^ “『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』レディ・シフ再登場の可能性は ─ 女優ジェイミー・アレクサンダー、ヴァルキリーの相手役に立候補”. 2019年7月31日閲覧。
参考文献
[編集]- 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6。
- 『マーベル・スタジオ キャラクター事典』株式会社うさぎ出版、2020年。ISBN 978-4-418-19429-2。