シナノグルミ

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Juglans regia

シナノグルミは、クルミ科クルミ属Juglans regiaの1変種。アメリカから輸入されたペルシャグルミテウチグルミが自然交雑してできたとされている[1]。なお、栽培特性の優れた株の実生選抜により残ったものであるが、現在では、品種として扱われる[1]

仮果とよばれる実をつけ、その中に核果があり、さらに内側の仁を食用とすることができる。核果が成熟すると外皮が割れ、核果が落下するため収穫が行いやすい。自生しているヒメグルミオニグルミより大粒で殻を割りやすく食べられる部分も多いため、一般に市販されているクルミはこの種類が多い。日本では主に長野県で栽培されており、長野県東御市(旧小県郡東部町)が生産量日本一である。別名菓子クルミ、手打ちクルミ。

他の作物への影響[編集]

リンゴの果実に褐色の円形病斑を形成果実を腐敗させる病気である『リンゴ炭そ病』[3][4]の伝染源となっている[5]

脚注[編集]

  1. ^ a b 町田博、田中茂光、『シナノクルミの系統分類に関する研究 : I 果実の外部形態について』 信州大学繊維学部研究報告 8: 22-31(1958), hdl:10091/5823
  2. ^ USDA栄養データベースUnited States Department of Agriculture
  3. ^ リンゴ炭そ病 長野県 長野県病害虫防除所 (PDF)
  4. ^ りんご幼果に発生した炭そ病の発生特徴と伝染源 岩手県農業研究センター 平成13年度試験研究成果 (PDF)
  5. ^ 飯島章彦、『リンゴ炭そ病のシナノグルミからの伝染』 関東東山病害虫研究会年報 Vol.1994 (1994) No.41 P123-125, doi:10.11337/ktpps1954.1994.123