シティコネクション (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
シティコネクション
ジャンル 横スクロールアクション
ドットイートゲーム
対応機種 アーケード
開発元 ジャレコ
発売元 ジャレコ
音楽 渥美徳弘
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(256.00キロバイト
稼働時期 INT 1985071985年7月
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI3
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU MC6809 (@ 2.048 MHz)
サウンド MC6809 (@ 640 kHz)
AY-3-8910A (@ 1.250 MHz)
YM2203 (@ 1.250 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
240×224ピクセル
60.00Hz
パレット1664色
テンプレートを表示

シティコネクション』 (City Connection) は、1985年ジャレコがリリースしたアーケードゲーム

概要[編集]

同年にファミリーコンピュータMSXにも移植され、その後はWindows版(内容はアーケード版のエミュレート)が発売された他、iアプリEZアプリ対応版もリリースされている。また、2003年10月23日に発売されたプレイステーション用ソフト『ジャレココレクション vol.1』にも収録されているほか、2008年3月11日よりWiiバーチャルコンソールで、2013年1月16日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで、2017年3月29日よりWii Uのバーチャルコンソールで、2010年10月26日よりプロジェクトEGGで、それぞれ配信されている(いずれも内容はファミコン版のエミュレート)。アーケード版は、2014年10月2日よりPlayStation 4の、2018年7月19日よりNintendo Switchアーケードアーカイブスにてそれぞれ配信開始。

ゲーム内容[編集]

カリフォルニア生まれの15歳の少女・クラリスが理想の男性を捜し求め、迫りくるパトカーを撃退しながら愛車・クラリスカーで理想の男性を捜しに世界中を走り回る[1]

操作体系はレバー+2ボタン。レバー左右でクラリスカーの向きを反転させるが、慣性が働くため減速しつつ反転する。ジャンプボタンで足場に飛び移ったり、敵や障害物を回避したりするが、反転直後(ウィリー中)はジャンプできない。レバーとの組み合わせでクラリスカーの軌道が変化する(上+ジャンプでハイジャンプ等)。オイルボタンで敵であるパトカーにオイル缶を水平方向にぶちまける形で攻撃が可能で(おじゃまネコ・タケノコには無効)、回数も制限がある(路上のオイル缶を回収して補充)。また缶を喰らってスピンしているパトカーに体当たりするとボーナスが入るが、クラリスカーの残機が全て無くなるとゲームオーバー。

ゲームのルールはパックマン系のドットイート方式をアレンジしたもので、横スクロール画面(左右どちらでもスクロール可)で4段のライン上になっている足場を走りながら全て塗り潰せばクリア[1]。この他、途中で出て来る風船を3個集めると他の面(ランダム)にワープする。

ルール自体は単純だが端がなかなか塗りつぶせない、ジャンプをするのに苦労する強い癖のある操作性などから、当時、一面さえクリアできずに投げ出す者が続出した[1]

ステージの背景は、舞台となる世界各国の観光名所が描かれている。

ゲーム中に流れるBGMはピョートル・チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調第1楽章」のアレンジであり、共通の曲調をステージごとに異なるアレンジで流している[1]

主人公・クラリスの愛車であるクラリスカーはホンダ・シティ初代AA型がモデル[1]

Nintendo Entertainment System版では主人公が男性キャラに差し替えられている。

ステージ構成[編集]

FC版・MSX版は1・2・3・4・7・9面の全6ステージにより構成。

ステージ 背景 備考
1 アメリカ(1) ニューヨークマンハッタン 隠しキャラクター「ヘヴラム」(1UP)
2 イギリス ロンドンビッグ・ベンタワーブリッジ
3 フランス パリ凱旋門エッフェル塔 隠しキャラクター「ハート」(風船と同じ効果)・ハレー彗星(演出のみで効果なし)
4 ドイツ ノイシュヴァンシュタイン城
5 オランダ チューリップ畑と風車群
6 エジプト 王家の谷
7 インド タージマハール オイル缶2個同時発射で背景が夕焼けに
8 中国 北京天安門広場
9 日本 富士山五重塔 隠しキャラクター「白ウサギ」(風船と同じ効果)
10 オーストラリア シドニーオペラハウス 隠しキャラクター「黒ウサギ」(オイル缶1個追加)
11 中南米 アステカ神殿ナスカの地上絵モアイ
12 アメリカ(2) モニュメント・バレー

敵キャラクター[編集]

パトカー
世界各国でクラリスカーを追いかけ回す。その理由はスピード違反・無免許運転など諸説あるが不明[1](そもそも、15歳で世界各地で自動車を運転している時点で問題であるが)。国によってパトカーのデザインは異なるが、行動パターンは同じ。ゲーム開始からの通算距離が一定に達すると猛スピードで正面から突っ込んで来るパトカー(通称「カミカゼ・パトカー」)が登場する。
おじゃまネコ
路上でチェッカーフラッグを持っておどけている正体不明のネコ。接触すると「猫踏んじゃった」がBGMとして流れ1ミスとなる。撃退する方法は無い[1]
タケノコ
同一ライン上に長時間、留まっていると生えて来る。おじゃまネコと同様、撃退する方法は無い。

他機種版[編集]

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1シティコネクション
日本 198509271985年9月27日
アメリカ合衆国 1988051988年5月
ヨーロッパ 1988年
ファミリーコンピュータジャレコジャレコ256キロビットロムカセット[2]日本 JF-05
アメリカ合衆国 NES-CI-USA
ヨーロッパ NES-CI-EUR
-
2シティコネクション
日本 1986年
MSXジャレコジャレコロムカセットJX-10-
3シティコネクション
ULTRAシリーズ
日本 200309052003年9月5日
WindowsジャレコメディアカイトCD-ROM--
アーケード版の移植
4ジャレココレクション Vol.1
日本 200310232003年10月23日
PlayStationPCCW JapanPCCW JapanCD-ROMSLPS-03562-
ファミリーコンピュータ版の移植
5シティコネクション
遊遊
日本 200402192004年2月19日
WindowsジャレコメディアカイトCD-ROM--
アーケード版の移植、廉価版
6シティコネクション
ジャレコiギャレッソ
日本 200209232002年9月23日
iアプリPCCW JapanPCCW Japanダウンロード--
7シティコネクション
バーチャルコンソール
日本 200803112008年3月11日
アメリカ合衆国 200805262008年5月26日
ヨーロッパ 200807252008年7月25日
Wiiジャレコジャレコダウンロード日本 FEIJ
アメリカ合衆国 FEIE
ヨーロッパ FEIP
-
ファミリーコンピュータ版の移植
8シティコネクション
プロジェクトEGG
日本 201411252014年11月25日
Windowsジャレコジャレコダウンロード--
ファミリーコンピュータ版の移植
9シティコネクション
バーチャルコンソール
日本 201301162013年1月16日
アメリカ合衆国 201311212013年11月21日
ニンテンドー3DSジャレコハムスターダウンロード日本 TBUJ
アメリカ合衆国 TBUE
ヨーロッパ TBUP
-
ファミリーコンピュータ版の移植
10シティコネクション
バーチャルコンソール
アメリカ合衆国 201603172016年3月17日
日本 201703292017年3月29日
Wii Uジャレコシティコネクションダウンロード--
ファミリーコンピュータ版の移植
11シティコネクション
アーケードアーカイブス
日本 201410022014年10月2日
アメリカ合衆国 201505052015年5月5日
ヨーロッパ 201509082015年9月8日
PlayStation 4
(PlayStation Network)
ジャレコハムスターダウンロード日本 CUSA-00389
アメリカ合衆国 CUSA-00980
ヨーロッパ CUSA-02666
-
アーケード版の移植
12シティコネクション
アーケードアーカイブス
日本 201807192018年7月19日
Nintendo Switch
(ニンテンドーeショップ)
ジャレコハムスターダウンロード-
アーケード版の移植
MSX版
  • MSX版はハードの性能上、横スクロールが出来ないので画面の両端を切り替える方式に変更されている。また、オイル缶を投げた時のアクションも真横でなく放物線を描きながら飛び、缶をぶつけられたパトカーはハートに変化する(取ると得点)。

音楽[編集]

サウンドトラック
  • 『GAME SOUND JALECO -G.S.M.JALECO1-』
    1988年、サイトロン・レーベルより発売されたCD内の一作品としてAC版のBGMが収録されている。
  • 『ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.2』
    2004年3月24日、サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。
  • 『Rom Cassette Disc In JALECO』
    2011年1月26日、クラリスディスクより発売されたCD内の一作品としてFC版のBGMが収録されている。
  • 『Arcade Disc In JALECO -ACTION-』
    2013年7月31日、クラリスディスクより発売されたCD内の一作品としてAC版のBGMが収録されている。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
AllGame3.5/5stars (FC)[3]
Eurogamer6/10点 (Wii)[4]
IGN5/10点 (Wii)[4]
NintendoLife3/10stars (Wii)[4]
3/10stars (Wii U)[5]
ユーゲー肯定的 (FC)[6]
ファミリーコンピュータ版
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の1991年5月10日号特別付録「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「背景がキレイと評判だった」と紹介されている[2]
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「当時でも再現性は高く感じられた見事な移植だった」、「各面の背景は世界の観光名所となっており、観光気分も味わわせてくれるのが新鮮だった部分だ」、「難易度もちょうど良く、軽快なBGMも手伝ってプレイは非常に快適だった」、「ハードやプレイヤー層を考えた良質の移植作品であり、ゲーセンのゲームで遊びたい子供たちの夢をかなえたゲーム」と評している[6]

シティコネクション・ロケット[編集]

シティコネクション・ロケット
ジャンル フリースクロールアクション
対応機種 iアプリ(i)
S!アプリ(S)
EZアプリ(BREW)
開発元 ジャレコ
発売元 ジャレコ
人数 1人
メディア 256Kbアプリ(EZアプリ以外)
BREWアプリ(EZアプリのみ)
発売日 2004年2月(i)
2004年7月(S)
2006年9月(BREW)
テンプレートを表示

2004年2月、実に19年振りの新作『シティコネクション・ロケット』が携帯電話NTTドコモソフトバンクモバイル)用アプリでリリースされた。両機種ともリリース当初は容量の都合で前・後編(S!アプリ版は「遭遇編」「決戦編」)で各4ステージずつに分けられていたが、S!アプリ版は後に3G対応の合本「完全版」がリリースされた。2006年9月にリリースされた後発のauEZアプリ(BREW))版ではこの「完全版」をベースにしている。

概要[編集]

世界各国で騒動を巻き起こした後、紆余曲折を経て国連のエージェントとなったクラリスは悪の秘密結社・スピリタスに奪われた超機密書類の回収を命じられる。

ゲームのルールは前作から大幅に変更されており、各面に点在している「超機密書類」の入ったトランクを10個集めるというものになっている。また、アクション性が大幅に向上しており、エネルギーが一定以上で「スーパーロケット」を点火すると、体当たりで敵の車を撃退したり、床や壁を壊したりすることが可能になっている。

前作同様ネコと接触すると「猫踏んじゃった」がBGMとして流れ1ミスとなる。新しく追加されたスーパーロケットでも倒すことができず厄介である。倒せない理由はクラリスの動物愛護精神によるものらしい。タケノコは登場しない。

4面ごとにボス戦があり、オイル缶をぶつけてスピンさせながら体当たりするか、スーパーロケット点火状態で体当たりを食らわせて倒す。

登場人物[編集]

クラリス
- 吉田小南美
シリーズを通しての主人公。15歳の少女で身長は158cm、スリーサイズはB78・W56・H84。化け物のようなクラリスカー(スコッチ談)を自由自在に操る。国連が愛車クラリスカーをスーパーロケットやホーミングオイルミサイル搭載に無断改造した時には、関係者を暴行するなど気性が多少荒い(現在はその改造を気に入っている)。前作では地方警察と些細な行き違いがあり暴走行為に走ったと説明されている。最終的に警察の説得を受けて投降し、今作では国連のエージェントとして活躍する。理想の男性探しは一応国連内に見つかったようである。
ルピン国連事務総長
温和で誠実。多くの人の尊敬を集めており、スピリタスに対して情報収集を開始し、武装解除に乗り出している。かつてクラリス捕獲作戦の陣頭指揮を執っていた。
クラリスのナビゲーター
国連所属で物腰が柔らかく温和で誠実な人物。クラリスと信頼関係で結ばれており、緊密に連絡を取ってサポートしている。
テキーラ
秘密結社スピリタスの総統であるスピリタスの長男で後継者。クラリスの大ファン(病的なほど)。好きな言葉は「欲せよ、されば与えられん」。
スコッチ
同じくスピリタスの長女。小学生であり、『ゴロンゴロンコミック』連載中で大人気放送中のアニメ『セントマッスル・ドリルモグラー』の大ファン。ドリルモグラーのゲームを手に入れるため、手柄を立ててお小遣いをもらおうとクラリスと戦うことになる。
スピリタス
秘密結社スピリタスの総統宝くじで当てた1000億円を元手に世界を動かすほどの武装集団を設立し、世界征服を企てている。国連を大国の傀儡と評価し、逆らっている。

ステージ構成(ロケット)[編集]

  • ステージ1 - 4が前編(遭遇編)、5 - 8が後編(決戦編)。完全版ではこのような区別は無い。
  • ワープアイテムを取らなければ同じ地域に留まり続けるが、面のパターンとストーリー展開が変化する。
ステージ 背景 備考
1 アメリカ(1) ニューヨーク(マンハッタン) 隠しキャラクター「じゃじゃ丸」(10万点)・「サヴィラム」(1UP)
2 イギリス ロンドン(ビッグ・ベン、タワーブリッジ)
3 フランス パリ(凱旋門、エッフェル塔) 隠しキャラクター「ぶたさん審判」(オイル缶30個増)
4 インド タージマハール 隠しキャラクター「ジェネシス-3」(5万点)
5 日本 富士山・金閣寺・五重塔 隠しキャラクター「燃えプロ選手」(オイル缶50個増)
6 アメリカ(2) ハワイワイキキビーチ 隠しキャラクター「るんば」(10万点)
7 中国 万里の長城 隠しキャラクター「麻雀牌」(1UP)・「天龍聖」(取った瞬間に面クリア)
8 地底 スピリタスのアジト ワープアイテムでは行けない

その他[編集]

  • ファミコン版はファミコン用ゲームとして初の女性が主人公(設定上でありあくまでも形式的ではあったが)を務めるゲームとして話題になった。
  • プレイステーション用『GUNばれ!ゲーム天国』(1998年)に登場するクラリスは、本作のクラリスと外見が全く似ても似つかないため別人説が強い(なお、シティコネクション・ロケットのゲーム中の会話では、シリーズごとに変わる容姿を指摘されている)。
  • 従来のテレビアニメの素材を使用したテレビCMが放映された。テレビCMには声優も起用している(クラリス役は川浪葉子)。

関連項目[編集]

  • 脳みそホエホエ(シティコネクション・ロケットのキャラクターデザインを担当)
  • MARS SIXTEEN(シティコネクションとのコラボレーションTシャツを発売)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』83ページ
  2. ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 72頁。
  3. ^ City Connection for NES (1985) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2018年1月27日閲覧。
  4. ^ a b c City Connection for Wii (2008) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2018年1月27日閲覧。
  5. ^ City Connection for Wii U (2016) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2018年1月27日閲覧。
  6. ^ a b 遠藤昭宏「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト100選 アクション部門」、『ユーゲー 2003 No.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション2003年6月1日、 6 - 12頁、 ISBN 雑誌17630-6

外部リンク[編集]