シッダ

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シッダサンスクリット語: सिद्धsiddha)とは、インドの宗教文化で使用される用語で、完成した者(成し遂げた者)を意味する[1][2]

肉体的、精神的な完成、悟り (スピリチュアル)英語版を極めた者を指す。ジャイナ教においては、解脱した存在を意味する。また、超常的な能力シッディ (能力)英語版(サンスクリットで完成の意、仏教では神通力(サンスクリット: ṛddhi)とも訳される。)を獲得した人間も指す。そこから、神通力そのもの、ある種の半神を意味する[3]

禁欲主義サドゥーヨーギー (ヨガ)英語版などの修行でよく使われる[4]

出典[編集]

  1. ^ “Definition: Mahasiddha (Indian Adept) & Siddha Appearance”. himalayanart.org. http://www.himalayanart.org/search/set.cfm?setID=1028. 
  2. ^ “Siddha-asana The accomplished or adept pose”. santosha.com. http://www.santosha.com/siddha.html. 
  3. ^ シッダ(コトバンク)
  4. ^ Zimmermann, Marion (2003). A short introduction: The Tamil Siddhas and the Siddha medicine of Tamil Nadu. GRIN Verlag. p. 4. ISBN 9783638187411 

関連項目[編集]

  • 悟り
  • 六神通
  • チット英語版(चित्)
  • セージ (哲学)英語版
  • シッダ医学 - 18人のシッダによって作られたインドの伝統医学。
  • 釈迦 - 本名:ガウタマ・シッダールタで、このシッダールタは「目的を達成した人」の意である。あまりに出来すぎているので後世の創作という説もある。
  • 仙人 - 道教などの修行によって屍解中国語版(羽化)を経て不老不死・神通力を得た存在。
  • 博学者(万能人) - ヨーロッパのルネサンス時代において目指された様々な分野で秀でた理想の人間像。