システムロックプリインストール

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システムロックプリインストール[1]またはシステムロックプレインストール[2] (SLP, System Locked Pre-installation[3], System Locked Preinstallation[4]) または OEMアクティベーション (OA, OEM Activation) とは、Microsoft Windows XP以降のWindowsシリーズにおけるプリインストール形態の一種である。ユーザーにはライセンス認証方式の一種として認知されている。OEM版Windowsが内包する認証情報と、コンピュータメーカーによってBasic Input/Output System (BIOS)にあらかじめ組み込まれた認証情報を突き合わせ、認証の可否を判定する。

2017年1月現在、SLPには以下のバージョンが有る。

  1. SLP 1.0 または単に 「SLP」 (Windows XP, Windows XP x64 Edition, Windows Server 2003, Windows Server 2003 R2)
  2. SLP 2.0 (Windows Vista , Windows Server 2008)
  3. SLP 2.1 (Windows 7 , Windows Server 2008 R2)
  4. SLP 2.2 (Windows Server 2012)
  5. SLP 2.3 (Windows Server 2012 R2)
  6. SLP 2.4 (Windows Server 2016)
  7. SLP 3.0 (Windows 8 ,Windows 8.1 , Windows 10)

マイクロソフトとコンピュータメーカーのライセンス協議によって、BIOSに組み込まれる認証情報が決定され、その組み込み方法の詳細がマイクロソフトからコンピュータメーカーへ指示される。コンピュータメーカーはこのSLP対応BIOSを搭載したパーソナルコンピュータを量産する。一方、マイクロソフトからそのメーカー用の認証情報を内包したOEM版Windowsがメーカーへ供給され、メーカーは量産したコンピュータにプリインストールするとともにメディア光ディスクやハードディスク内のリカバリー領域)に収録して出荷する。不正インストール防止の観点から、マイクロソフトからメーカーへはOEM版Windows側の認証情報組み込み詳細は明かされない。

ユーザーにはライセンス認証手順において以下の利便性が有る。これらはコンピュータ購入直後の初回起動時のみならず、Windows再インストール時にも享受できる。

  • SLP 2.xにおいては、リカバリーディスクやリカバリー領域を破損・紛失しない限り、リカバリー後の認証処理がコンピュータ筐体内部で完結するため、ライセンス認証のためにインターネットへ接続する必要がない。SLP 3.0では、インターネットへの接続は必要だが、BIOSに各PC固有のライセンスキーが組み込まれていて、リカバリーメディア以外の同じバージョンのWindowsインストールディスクを使った場合も(一部例外を除き)自動的にエディションが判別されたのち、オンラインでライセンス認証される。
  • 認証作業に際し、コンピュータ筐体に貼られたプロダクトキーを入力する必要がない
  • パソコン本体のパーツを交換または追加した場合でも、BIOS情報に合致する限り再認証は不要(通常のパッケージ版の場合、一定以上ハードウェア構成を変更した場合、ハッシュ値が変わってしまうため、初回認証時とは別のパソコンと認識され、認証に失敗することになる。また、SLP3.0による認証には通常のパッケージ版に類似した制約がある。)

出典[編集]

  1. ^ Microsoft Corporation. “Windows XP プロダクト アクティベーション”. 2010年6月19日閲覧。
  2. ^ Microsoft Corporation. “ライセンスの管理”. 2010年6月19日閲覧。
  3. ^ Microsoft Corporation. “Technical Details on Microsoft Product Activation for Windows XP”. 2010年6月19日閲覧。
  4. ^ Microsoft Corporation. “License Management”. 2010年6月19日閲覧。