シコタンソウ

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シコタンソウ
Saxifraga rebunshirensis.jpg
赤石山脈聖岳の高山帯(2002年8月)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ユキノシタ目 Saxifragales
: ユキノシタ科 Saxifragaceae
: ユキノシタ属 Saxifraga
: Saxifraga bronchialis
亜種 : subsp. funstonii
変種 : シコタンソウ var. rebunshirensis
学名
Saxifraga bronchialis L. subsp. funstonii (Small) Hultén var. rebunshirensis (Engl. et Irmsch.) H.Hara
シノニム

本文記載

和名
シコタンソウ(色丹草)

シコタンソウ(色丹草、学名:Saxifraga bronchialis subsp. funstonii var. rebunshirensis )は、ユキノシタ科ユキノシタ属多年草

特徴[編集]

根茎は細く、よく分枝し大きな株になり、マット状に広がる。は暗紅紫色で多少肉質のを密に互生する。葉は長さ6-15mm、幅1.5-3mmになるさじ状披針形から線状披針形で、先端は鋭形で長さ0.3-1mmになる刺状の毛があり、縁には剛毛がある。

花期は7-8月。高さ3-12cmになる花茎を出し、まばらに茎葉が互生し、先端に集散花序をつけ、2-10個のをつける。花柄は3-10mmになる。裂片は長さ2-3mmの卵状楕円形で、斜開する。花弁は白色または淡黄色で、長さ4-7mmの長楕円形から倒披針形になり、ふつう濃黄色または紅色の斑点がある。雄蕊は長さ4mmで10個あり、葯は淡黄色まれに黄赤色になる。2本の花柱は細長く、長さ4-5mmになる。果実は広卵形の蒴果で長さ4-5mm。種子は楕円形で長さ0.8mmになる。

分布と生育環境[編集]

日本では、北海道、本州中部以北に分布し、高山の岩礫地、砂礫地、岩上に生育する。世界では、樺太、千島に、種としては、シベリア、中国東北部、カムチャツカに分布する。

和名は、色丹島で発見されたことによる。

シノニム[編集]

  • Saxifraga cherlerioides D.Don var. rebunshirensis (Engl. et Irmsch.) H.Hara
  • Saxifraga rebunshirensis (Engl. et Irmsch.) Sipliv.

種内の亜種等[編集]

  • ナガバシコタンソウ Saxifraga bronchialis L. subsp. bronchialis -(基本種)外国種。
  • チャボシコタンソウ Saxifraga bronchialis L. subsp. funstonii (Small) Hultén var. cherlerioides (D.Don) Engl. -外国種。
  • ハイシコタンソウ Saxifraga bronchialis L. subsp. funstonii (Small) Hultén var. rebunshirensis (Engl. et Irmsch.) H.Hara f. laxa (H.Hara) T.Shimizu
  • ヒメクモマグサ Saxifraga bronchialis L. subsp. funstonii (Small) Hultén var. rebunshirensis (Engl. et Irmsch.) H.Hara f. togakushiensis (H.Hara) Toyok. et Nosaka -葉が小型で縁の刺毛が顕著なもの。北海道の層雲峡付近と長野県戸隠山に生育する。
  • ユウバリクモマグサ Saxifraga bronchialis L. subsp. funstonii (Small) Hultén var. yuparensis (Nosaka) T.Shimizu -(シノニムSaxifraga yuparensis Nosaka -葉先が3裂し、花弁に黄色の斑点はあるが紅色の斑点がないもの。北海道夕張岳の岩礫地に特産する。絶滅危惧IA類(CR)。

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本II 離弁花類』(1982年)平凡社
  • 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』(1988年)山と溪谷社

外部リンク[編集]