シオジ
シオジ | |||||||||||||||||||||
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![]() シオジ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Fraxinus platypoda Oliv. |
シオジ(塩地 学名:Fraxinus platypoda Oliv. またはF. spaethiana Lingelsh[1] )は、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹。
木の特徴[編集]
シオジは本州、四国、九州の湿潤地に自生し[2]、日本海側にはあまり見られない。岩がちな沢沿いに生育し、直径1m高さ30m程度まで生育する。樹皮はやや褐色を帯びた灰白色で、縦の裂け目が割合規則正しい[3]。小枝は太い。近年、蓄積は著しく少なくなっている。シオジとヤチダモは非常に似ており、見分けは難しいが、シオジは葉柄の基が肥大し、茎を取り巻いているが、ヤチダモは茎の周りの1/4以上に達しないので区分ができる[3]。またヤチダモは本州中部~北海道など寒冷地に多く分布するのも違いである。
木材の特徴[編集]
辺材は淡い黄白色で心材は淡灰褐色~淡黄褐色を呈している。辺心材の境目は明瞭。年輪ははっきりしている。木目は直通であるが木肌はやや粗い。材はヤチダモに似るが、やや軽軟。アッシュやタモと同じ属性の木材であるが、やや木質の色が濃くなる。木理はやや交錯し、肌目も粗いが、時に美しい杢目を呈する。やや重硬で欅や桜のような重さがあり硬く靱性が高いが加工性はよい。耐朽性は中程度[4]。木目は栗に似て目立つが、材の色は栗ほど黄色くなく、塗装しても栗ほどは黒くならない。硬質で弾力性に富むため、家具(窓枠や手すりなど)や装飾材と使用されるが、前述のように産出量が急減しているのでフロア材や構造材として大量に使用される事はない。
語源[編集]
語源は、柾目(まさめ)がとおり割りやすいので柾寿や柾樹の名前が付けられ、その音読みがシオジに転じたものと思われる[3]。