ザ・ファイヤーメン

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ザ・ファイヤーメン
ジャンル アクションゲーム
対応機種 スーパーファミコン
開発元 ヒューマン
発売元 ヒューマン
人数 1人
メディア カセット
発売日 1994年9月9日
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ザ・ファイヤーメン』は、ヒューマンから発売されたスーパーファミコン用ゲームソフト。1994年に日本で発売され、1995年には欧州市場でも発売された[1]

概要[編集]

同社のパニックソフト第2弾(第1弾はセプテントリオン)で、続編として1995年にプレイステーションザ・ファイヤーメン2 ピート & ダニーが発売された。

全6面のトップビューアクションゲーム。水が無限に噴出される放水機と使用回数に制限のある消火爆弾[2]を使いながら、ビル内の火を消していく。ステージクリアタイプで各ステージの最後にいわゆるボスキャラ扱いの火が存在し、これらを消すことでステージクリアとなり、次のステージに進める。ただし最終面はボスを倒した後、放水でガラスを割るミッションに移行。成功すればゲームクリアとなる。

ストーリー[編集]

2010年12月アメリカ・ニューヨーク州にある化学薬品会社・メトロティック社で行われたクリスマスパーティー中に、大火災が発生。消防隊のピートとダニエルは会社の地下にある、引火すると大爆発を起こす薬品「MDL」の回収に向かう。

ゲームシステム[編集]

プレイヤーはピートを操作し、サポート役のダニエルと共に、ビル内の消火活動ならびに逃げ遅れた人の救助に務める。

ダニエルはノンプレイヤーキャラクターでプレイヤーが直接操作することは出来ないが、常にプレイヤーと同行し、消火斧を用いて消火活動を行う他、障害物の除去やビル内部のドアのオートロック解除を行う。稀にビル内の地形に邪魔され、2人が離れ離れになることがあるが、この場合ピートではドアロックの解除が出来ず、他フロアへの移動が出来ないため、ダニエルと再合流する必要がある。

  • 消火活動
放水機と消火爆弾を使いながら火を消していく。放水には射程距離の長い「上放水」と短い「下放水」の2種があり、下放水でしか消せない火も存在する。放水しながらの移動も可能だが、その場合移動速度が遅くなるというデメリットを伴う。またプレイヤーの向きを固定した状態で、放水することも可能。この他、伏せながら移動することもできるが、この間は放水できない。[3]
  • ライフ
火や熱風への接触、足場からの転落や時間切れ等でダメージを受け、ライフゲージがなくなるとゲームオーバー。ステージクリアで全回復し、救助者を救出(後述)することでも回復する。なおサポートキャラのダニエルにはライフの概念は無く、ダメージを受けても数秒間動けなくなるだけである。
  • 救助作業
マップ内には逃げ遅れた人がおり、プレイヤーがその場所に近づくにつれ画面上部に表示されている生命センサーの反応が次第に大きくなっていく。救助するとライフゲージが一定量回復する。なお生命センサーは後半ステージのストーリー進行上で破損し、機能を喪失する。
  • 制限時間
各ステージごとに制限時間が設定されており、時間切れになるとライフゲージが減少し、被ダメージ1回でゲームオーバーとなる状態に陥る。ライフと異なり数値を回復させる手段は無い。
  • バックドラフト
3面中盤から「バックドラフト」が発生。特定のドアやガラスを開放すると起こり、爆風によりプレイヤーがダメージを受ける。同現象の起きる場所は固定されており回避は容易だが、爆風で広範囲の火を消すことができ、最終面ではストーリー上この現象を故意に起こしてゲームクリアとなる。

ゲーム中のスコアの概念は無いがエンディングスタッフロール終了後、クリアに要した時間・消火率[4]・救助した人数・コンティニュー回数[5]をもとにプレイヤーの得点が100点満点で表示され、優秀な成績でクリアすると難易度の高い「エキスパートモード」をプレイするための隠しコマンドが表示される。ノーマルモードとの主な相違点は以下のとおり。

  • 火の耐久力が上がり、接触時に受けるダメージも増加。
  • ビル内の人を救助してもライフが回復せず、ライフ回復は各ステージクリア後のみとなる。
  • コンティニュー不可。

キャラクター[編集]

  • ピート=グレイ
プレイヤーが操作する消防隊のリーダー。D地区消防署のベテラン放水員。
  • ダニエル=マクリーン
補助員。ピートのサポート役。
  • マックス
捜査員。ピート達と別行動で消火任務にあたるが、ゲーム中ではウォルターと共に無線交信時に顔グラフィックのみ登場。
  • ウォルター
捜査員。
  • ウィノナ
記録員の女性。「MDL」の場所や、プレイヤーの進行ルートを教えてくれるなど進行経路に関する情報面でプレイヤーのサポートをする。
  • フランク=ウェラー
ゲームの舞台となったメトロティック社ビルの設計者。ビルの杜撰な防火対策をピートに責められる。主にビル設備に関する情報面でプレイヤーをサポートする。

評価[編集]

ゲームライターの渡辺浩弐は当時の雑誌コラムにおいて、当作をソニック3と比較する形で高く評価していた。当時のテレビゲームはハードウエアの高性能化に伴い複雑化する一方であり、アクションゲーム本来の「操作するだけで楽しい」という本質が失われつつあった時代である。渡辺はソニックがボールであると論じ、飽きない操作感覚の楽しさがあるとした。本作も同様に、ただ火を消しつづけるだけの単純な操作をプチプチつぶしに喩えており、その常習性のある操作感覚の楽しさを絶賛した。しかし当時このような素朴なアクションゲームは(高性能・複雑化という市場の動向に適っておらず)企画自体が通りにくくなっていたという業界側の事情を渡辺は憂いており、「(多分)売れないだろう」として業界の不幸を指摘した。[6]

脚注[編集]

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  1. ^ Release Information for SNES”. gamefaqs.com. 2011年11月5日閲覧。
  2. ^ ビル内でアイテムとして拾え、最大3個まで持てる。
  3. ^ これらは任意のボタンに割り振りが可能
  4. ^ どれだけマップ上の火を消したかを表し、この数値に影響を及ぼさない火も存在する。
  5. ^ ノーマルモードは3回まで可能。
  6. ^ 渡辺浩弐のGAME2(ゲームノジジョウ)、月刊ソフマップワールド1994年10月号、p89

関連項目[編集]

  • 桜坂消防隊…同じく消火を目的としたゲームだが、推理の要素も含まれている。