ザ・サン、ムーン&ハーブス

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ザ・サン、ムーン&ハーブス
ドクター・ジョンスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロンドン トライデント・スタジオ
ジャンル R&Bブルースロック
時間
レーベル アトコ・レコード
プロデュース マック・レベナック、チャールズ・グリーン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 184位(アメリカ[1]
  • ドクター・ジョン アルバム 年表
    レメディーズ
    (1970年)
    ザ・サン、ムーン&ハーブス
    (1971年)
    ガンボ
    (1972年)
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    ザ・サン、ムーン&ハーブス[注釈 1]』(The Sun, Moon & Herbs)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、ドクター・ジョン1971年に発表した4作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    レコーディングはロンドンで行われ[2][3]、「ファミリア・リアリティ」を除く全曲ともエリック・クラプトンミック・ジャガーP.P.アーノルド等が参加したセッションの録音である[4]。また、「ホエア・ヤ・アット・ムール」と「ズ・ズ・マモウ」には、クラプトンを含むデレク・アンド・ザ・ドミノスの全メンバーが参加した[4]。ドクター・ジョン自身は、本作を3枚組LPとして出そうとしていたが、実現しなかった[2][5]

    評価[編集]

    ドクター・ジョンは本作で初のBillboard 200入りを果たし、最高184位を記録した[1]

    James Chrispellはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「遠くで雷鳴がジャングル・ドラムのようにゴロゴロ鳴る、蒸し暑い夜に聴くのが一番」と評している[5]。また、Tim Crouseは『ローリング・ストーン』誌1971年10月28日号において「ドクター・ジョンはレオン・ラッセルと同じようなセッション・ミュージシャンのリーダーに近くなっているが、彼らを率いていくのに十分な曲に欠けている。もしドクター・ジョンが次のアルバムで、ニューオーリンズの伝統を裏切ることなく3分間の宝物12曲を作ることができれば、それは理想的というだけでなく、もう少し世間が彼に求めるヴードゥー色が強くなるだろう」と評している[3]

    収録曲「ズ・ズ・マモウ」は、1987年のアメリカ映画『エンゼル・ハート』のサウンドトラックで使用された[6]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はマック・レベナック(ドクター・ジョン)作。

    1. ブラック・ジョン・ザ・コンクエラー - "Black John the Conqueror" - 6:23
    2. ホエア・ヤ・アット・ムール - "Where Ya at Mule" - 4:58
    3. クラニー・クロウ - "Craney Crow" - 6:43
    4. ファミリア・リアリティ - オープニング - "Familiar Reality-Opening" (Mac Rebennack, Jessie Hill) - 5:29
    5. ポッツ・オン・フィオ/フー・アイ・ゴット・トゥ・フォール・オン - "Pots on Fiyo (Filé Gumbo) / Who I Got to Fall On (If the Pot Get Heavy)" - 5:52
    6. ズ・ズ・マモウ - "Zu Zu Mamou" - 7:59
    7. ファミリア・リアリティ - リプリーズ - "Familiar Reality-Reprise" (M. Rebennack, J. Hill) - 1:50

    参加ミュージシャン[編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    • グレアム・ボンド - アルト・サックス (on #1, #5, #6)
    • クリス・マーサー - サックス (on #1, #2, #6)
    • ドリス・トロイ - バックグラウンド・ボーカル (on #1, #2, #6)
    • ボビー・ウィットロック – バックグラウンド・ボーカル (on #1, #2, #6)
    • ボビー・キーズ - テナー・サックス (on #2, #6)
    • カール・レイドル - ベース (on #2, #6)
    • ジム・ゴードン - コンガ (on #2, #6)
    • ジム・プライス - トランペット (on #5, #6)
    • カルヴィン・サミュエルズ - コンガ (on #5)
    • スティーヴ・ヨーク - アコースティック・ベース (on #5, #6)
    • Ken Terroade - フルート (on #1, #3, #5, #6)
    • ウォルター・デイヴィス - ピアノ (on #1, #3, #5)
    • ジェシ・ボイス - ベース (on #3)、パーカッション (on #6)
    • フリーマン・ブラウン - パーカッション (on #3, #5, #6)
    • メンフィス・ホーンズ - ホーン・セクション (on #1, #3, #5)
      • ウェイン・ジャクソン - トランペット
      • ロジャー・ホップス - トランペット
      • ジャック・ヘイル - トロンボーン
      • アンドリュー・ラヴ - テナー・サックス
      • エド・ローガン - テナー・サックス
      • ジェイムス・ミッチェル - バリトン・サックス
    • ジョン・ブードロー - ドラムス (on #4)
    • ロン・ジョンソン - ベース (on #4)
    • ロニー・バロン - オルガン (on #4)
    • エド・ホーナー - トランペット (on #4)
    • ジェリー・ジュモンヴィル - サックス (on #4)

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 再発CDの表記に準拠。日本盤LP (P-8163)では『太陽・月・薬草』という邦題が付いていた。

    出典[編集]

    1. ^ a b Dr. John | Awards | AllMusic
    2. ^ a b Pinnock, Tom (2012年6月15日). “Dr John - Album By Album”. Uncut. Time Inc. (UK). 2015年12月11日閲覧。
    3. ^ a b Crouse, Tim (1971年10月28日). “Dr. John The Sun, Moon & Herbs Album Review”. Rolling Stone. 2015年12月11日閲覧。
    4. ^ a b アメリカ盤再発CD (Wounded Bird / WOU 362 / 2002)ブックレット内クレジット
    5. ^ a b Chrispell, James. “The Sun, Moon & Herbs - Dr. John”. AllMusic. 2015年12月11日閲覧。
    6. ^ Angel Heart (1987) - Soundtracks - IMDb