サンタナケリス

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サンタナケリス
Santanachelys.jpg
地質時代
白亜紀中期
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : ウミガメ上科 Chelonioidea
: プロトステガ科 Protostegidae
: サンタナケリス属 Santanachelys
学名
Santanachelys
Hirayama, 1998

サンタナケリス (Santanachelys) は、中生代白亜紀中期の約1億1,000万年前に生息していたカメの絶滅した爬虫綱双弓亜綱・カメ目・プロトステガ科に属する。既知で最古のウミガメ。属名はブラジルセアラー州アラリペ盆地にある白亜紀の地層、サンタナ層より。 名はアメリカ自然史博物館ユージン・ギャフニー博士にちなんで命名された。命名者は早稲田大学教授平山廉

形態[編集]

甲長145mm、全長約20cmと、ウミガメとしてはかなり小型である。鰭状の前脚を持つがサイズは小さく、特に第一、第二指は短い。現生種ではほとんど失われている指を曲げる関節構造がはっきりと残るなど、祖先である陸生のカメの特徴を色濃く残している。これは、サンタナケリスが極めて初期のウミガメであることを示している。また、ウミガメは体内の余分な塩分を排出するために涙腺が大きく発達する事で知られているが、このため頭蓋骨の形状も陸生のカメとは異なる。この生物も涙腺を発達させている形跡が観察されている。このため、ウミガメの進化は涙腺の発達が先行し、鰭脚は水中に適応して以降に獲得したものであるとされる。

分布[編集]

南アメリカブラジルより化石が出土。発見された標本は一体のみであるが、極めて良好な保存状態であったという。そのため骨格の詳細な形態が判明している。また、この生物が発見された白亜紀前期末あるいは中期の地層であるサンタナ層からはカメやワニ恐竜翼竜の化石が多数発掘されている。ただし、ここで産するカメの化石はほとんどが曲頸亜目のものであり、潜頸亜目であるサンタナケリスが発見されたのは極めて珍しいことであった。

関連項目[編集]

  • ウミガメ
  • プロトステガ科 - ウミガメの初期グループで、絶滅した分類群。サンタナケリスはこのグループに属する。
  • アーケロン - 白亜紀後期に生息したウミガメ。既知で最大のウミガメとされる。サンタナケリスと同じプロトステガ科に属する。

参考文献[編集]