サンジャイ・リーラー・バンサーリー

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サンジャイ・リーラー・バンサーリー
Sanjay Leela Bhansali
Sanjay Leela Bhansali
生年月日 (1963-02-24) 1963年2月24日(56歳)
出生地 インドの旗 インド マハーラーシュトラ州ムンバイ
職業 映画監督映画プロデューサー脚本家音楽監督
備考
Autograph of Sanjay Leela Bhansali, an Indian film director and producer 2013-11-14 22-39.JPG

サンジャイ・リーラー・バンサーリー(Sanjay Leela Bhansali、1962年2月24日 - )は、インドボリウッドで活動する映画監督映画プロデューサー脚本家音楽監督ナショナル・フィルム・アワードを4回、フィルムフェア賞を10回受賞するなど高い評価を得ており、インド映画界で最も成功した映画製作者の1人に挙げられている。2015年にはインド共和国政府英語版からパドマ・シュリー勲章英語版を授与された。

人物[編集]

南ムンバイ英語版ブレシュワール英語版出身のグジャラート族英語版[1]グジャラート語を用い、グジャラートの食・音楽・文学・建築を愛好している[1]ジャイナ教を信仰している[2]インド映画テレビ学院英語版を卒業している[3]

キャリア[編集]

1990年代[編集]

ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラーのアシスタントとして映画業界でのキャリアをスタートさせ、『Parinda』『1942・愛の物語』『Kareeb』の製作に参加したが、『Kareeb』はトラブルのため途中で降板している。1996年に『Khamoshi: The Musical』で監督デビューを果たし、興行的には失敗したもののフィルムフェア賞 批評家選考最優秀作品賞英語版を受賞するなど批評家からは高く評価された[4]。1999年に製作した『ミモラ 心のままに』は興行的な成功を収め、ナショナル・フィルム・アワードを4つ、フィルムフェア賞を9つ受賞するなど高く評価された[5]

2000年代[編集]

2002年に『Devdas』を製作し、同年公開のインド映画最高額の興行収入を記録した[6]。同作はフィルムフェア賞の主要な賞を独占し、第50回ナショナル・フィルム・アワード英語版では健全な娯楽を提供する最優秀大衆映画賞英語版を受賞、英国映画テレビ芸術アカデミー主催の英国アカデミー賞 作品賞を受賞した[7]。また、アカデミー外国語映画賞のインド映画代表作品にも選ばれ、第55回カンヌ国際映画祭でも上映された[8]。タイム誌が選ぶ「10グレイテスト・ムービー・オブ・ザ・ミレニアム」では第8位となった[9]。2005年に『Black』を製作し、『Devdas』が樹立したフィルムフェア賞の受賞記録を更新した。同作はタイム誌が選ぶ「10ベスト・ムービー・オブ・ザ・イヤー2005」で第5位となり[10]第53回ナショナル・フィルム・アワード英語版では最優秀ヒンディー語映画長編映画賞英語版を受賞した。2007年に製作した『Saawariya』は興行的に失敗し、批評家からも酷評された[11]。2008年にはアルベール・ルーセルが作曲したオペラ「パドマーヴァティ」を上演した[12][13]パリでの上演会では15分間にわたりスタンディングオベーションが巻き起こり[14][15]、世界中の批評家から高い評価を得た[16]

2010年代[編集]

『Rowdy Rathore』の予告編公開イベントに出席するバンサーリー(左端)
『銃弾の饗宴 ラームとリーラ』予告編公開イベントに出席するランヴィール・シン、バンサーリー、ディーピカー・パードゥコーン

2010年に『Guzaarish』を製作し、初めて音楽監督を務めた[17]。同作は賛否両論となり、興行的には成功せず、フィルムフェア賞では最優秀監督賞にノミネートされた。2011年にはXファクター・インディア英語版の審査員を務め[18]、『My Friend Pinto』を製作した。2012年には『Vikramarkudu』をリメイクした『Rowdy Rathore』を製作し、興行的な成功を収めた[19]。2013年に『ロミオとジュリエット』を原作とした『銃弾の饗宴 ラームとリーラ英語版』を製作した。同作のオリジナルのタイトル「Ram-Leela」は複数の宗教団体からラームリーラ英語版をイメージさせるとして批判され、ヒンドゥー教徒の心証を傷つけるとして訴訟を起こされた。最終的にタイトルは「Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela」に変更され予定通りに上映されたが、公開1週間後にウッタル・プラデーシュ州での上映が禁止された[20]。このような状況の中でも同作は世界興行収入22億ルピーを記録し、同年公開のインド映画で第5位の興行収入を記録した。

2014年に『Mary Kom』を製作し、トロント国際映画祭のオープニングナイトで上映された初のヒンディー語映画となった。同作は興行的にも批評的にも成功を収め、フィルムフェア賞で最優秀作品賞にノミネートされ、第62回ナショナル・フィルム・アワード英語版では健全な娯楽を提供する最優秀大衆映画賞を受賞した。2015年には『ガッバル再び』『Bajirao Mastani』を製作している。『Bajirao Mastani』は2003年から製作が発表されていた企画であり[21]、映画の題材にされたバージー・ラーオマスターニー英語版の子孫は過度な描写が先祖の間違ったイメージを浸透させると批判した[22]。子孫たちは上映中止を求める訴状をボンベイ高等裁判所に提出したが、裁判所は訴えを退けている[23]。同作は世界的に高い評価を受け、2015年のベスト・ムービーに選ばれている[24][25][26]。また、インド映画史上における最も高額な興行収入を記録した映画の一つに挙げられている[27]第63回ナショナル・フィルム・アワード英語版では最優秀監督賞を含む7つの賞を受賞しており[28]第74回ゴールデングローブ賞外国語映画賞インド代表作品にも選出されている[29]

2018年に『パドマーワト 女神の誕生英語版』が公開された。2017年1月にジャイプルで撮影を行った際、題材となったラーニー・パドミニーの歴史的描写が誤っていると主張するカースト集団シュリ・ラージプート・カルニ・セーナ英語版のメンバーがバンサーリーたち撮影チームを襲撃し、ジャイガル城のセットを破壊しようとする騒ぎが起きた[30][31]。同団体は3月6日にも撮影チームを襲撃し、セットを破壊している[32]。同月15日には正体不明の襲撃者により撮影セットが放火されセットや衣装、宝石類が焼失する被害を出している[33]。反対派による妨害が頻発したものの、同作は興行的な成功を収めている。

フィルモグラフィ[編集]

大統領プラナブ・ムカルジーからパドマ・シュリー勲章を授与されるバンサーリー

出典[編集]

  1. ^ a b Priya Gupta (2013年11月12日). “When I am not being watched, I too am a loud Gujarati: Sanjay Leela Bhansali”. The Times of India. 2018年1月30日閲覧。
  2. ^ TNN (2015年4月9日). “Jains steal the show with 7 Padmas”. The Times of India. 2018年3月31日閲覧。
  3. ^ Verma, Sukanya (2007年11月6日). “OSO-Saawariya rivalry: May the best director win”. Rediff.com. 2008年3月14日閲覧。
  4. ^ Khamoshi (Silence: The Musical) Review”. Channel 4. 2007年3月14日閲覧。
  5. ^ Box Office 1999”. BoxOfficeIndia.Com. 2014年5月6日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ Box Office 2002”. Box Office India. 2013年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月6日閲覧。
  7. ^ “Devdas nominated for best foreign film at Bafta - Times of India”. The Times of India. http://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/english/hollywood/news/Devdas-nominated-for-best-foreign-film-at-Bafta/articleshow/35681339.cms 2017年7月17日閲覧。 
  8. ^ DEVDAS - Festival de Cannes” (英語). Festival de Cannes. 2017年7月18日閲覧。
  9. ^ “The 10 Great Movies of the Millennium (Thus Far)”. Time.com. (2012年5月17日). http://entertainment.time.com/2012/05/17/top-10-movies-of-the-millennium/slide/devdas/ 2014年9月12日閲覧。 
  10. ^ "Black" selected amongst 10 of the best films of 2005 by Time magazine” (2005年12月30日). 2008年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月11日閲覧。
  11. ^ Box Office 2007”. BoxOfficeIndia. 2013年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月6日閲覧。
  12. ^ Ians, Momabi (2011年3月16日). “Bhansali not adapting Padmavati opera in movie”. The Hindu. オリジナルの2015年2月17日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150217020013/http://www.hindustantimes.com/bollywood/bhansali-not-adapting-padmavati-opera-in-movie/article1-674130.aspx 
  13. ^ Sanjay Leela Bhansali’s upcoming historical movie ‘Padmavati’ is all set for a trial by fire”. 2017年1月28日閲覧。
  14. ^ Roy, Amit (2008年6月29日). “Indian opera goes to Italy”. The Telegraph (Calcutta, India). http://www.telegraphindia.com/1080629/jsp/nation/story_9479541.jsp 
  15. ^ Archived copy”. 2014年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月12日閲覧。
  16. ^ “Devdas' experience helped Bhansali with 'Padmavati”. Reuters. (2008年3月17日). http://in.reuters.com/article/2008/03/17/idINIndia-32531120080317 
  17. ^ Roshan Raahein” (2014年5月6日). 2012年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月11日閲覧。
  18. ^ “Sanjay Leela Bhansali gets into TV soaps”. The Times Of India. http://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/hindi/bollywood/news-interviews/Sanjay-Leela-Bhansali-gets-into-TV-soaps/articleshow/10398541.cms 
  19. ^ Rowdy Rathore - Movie - Box Office India”. boxofficeindia.com. 2017年7月18日閲覧。
  20. ^ “Allahabad high court bans 'Goliyon ki raasleela Ram-Leela' in UP - Times of India”. The Times of India. http://timesofindia.indiatimes.com/india/Allahabad-high-court-bans-Goliyon-ki-raasleela-Ram-Leela-in-UP/articleshow/26151042.cms 2017年7月18日閲覧。 
  21. ^ “Kareena's Plum Assignments”. Bollywood Hungama. (2003年7月1日). http://www.bollywoodhungama.com/movies/news/type/view/id/1193383 2014年5月4日閲覧。 
  22. ^ “Bajirao and Mastani’s descendants blast Sanjay Leela Bhansali, term him irresponsible for ‘vulgar portrayal’ of Bajirao, Kashibai and Mastani” (英語). The Indian Express. (2015年12月5日). http://indianexpress.com/article/entertainment/bollywood/bajirao-and-mastanis-descendants-blast-sanjay-leela-bhansali-term-him-irresponsible-for-vulgar-portrayal-of-bajirao-kashibai-and-mastani/ 2017年7月18日閲覧。 
  23. ^ “Bajirao Mastani: Bombay HC okays release of film over petition seeking stay” (英語). The Indian Express. (2015年12月19日). http://indianexpress.com/article/india/india-news-india/bombay-high-court-okays-release-of-bajirao-mastani-over-petition-seeking-stay-on-film/ 2017年7月18日閲覧。 
  24. ^ [1] First Post. Retrieved 13 January 2016.
  25. ^ http://www.huffingtonpost.in%2Famit-nangia-%2F2015-bollywood-cine-retro_b_8897806.html&usg=AFQjCNF_HojisMHje-0ctbI0GcSLwSToZw Archived 10 January 2016 at the Wayback Machine. The Huffington Post. Retrieved 13 January 2016.
  26. ^ http://www.timesofindia.indiatimes.com%2Fentertainment%2Fhindi%2Fbollywood%2Fnews%2FMust-watch-Bollywood-movies-of-2015%2Farticleshow%2F50350065.cms&usg=AFQjCNHTsTUZkD5bFTsS_aJvvkeP2cuw3A The Times of India. Retrieved 13 January 2016.
  27. ^ Box Office: Worldwide Collections of Bajirao Mastani”. Bollywood Hungama (2015年12月19日). 2016年1月13日閲覧。
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  29. ^ Bajirao Mastani (India)” (英語). www.goldenglobes.com. 2017年7月23日閲覧。
  30. ^ Ramnath, Nandini. “Sanjay Leela Bhansali’s upcoming historical movie ‘Padmavati’ is all set for a trial by fire” (英語). Scroll.in. オリジナルの2017年1月30日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170130005136/https://thereel.scroll.in/827905/sanjay-leela-bhansalis-upcoming-historical-movie-padmavati-is-all-set-for-a-trial-by-fire 2017年7月18日閲覧。 
  31. ^ “Sanjay Leela Bhansali's 'Padmavati' shooting stalled by Rajput group in Jaipur - Times of India”. The Times of India. http://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/hindi/bollywood/news/padmavati-film-shooting-stalled-by-rajput-group-in-jaipur/articleshow/56812974.cms 2017年7月18日閲覧。 
  32. ^ “Karni Sena vandalises Chittorgarh Fort, breaks mirrors in the palace of Rani Padmini” (英語). Hindustan Times. (2017年3月6日). http://www.hindustantimes.com/india-news/weeks-after-attack-on-bhansali-over-padmavati-film-mirrors-in-chittorgarh-fort-broken/story-9YZ0SywKqCQfqAG99sutdP.html 2017年7月18日閲覧。 
  33. ^ “Padmavati row intensifies: Film set burnt in Kolhapur, to get 24 hour security”. http://indiatoday.intoday.in/story/padmavati-set-fire-kohlapur-sanjay-leela-bhansali/1/904277.html 2017年7月18日閲覧。 

外部リンク[編集]