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サルーミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
様々なサルーミ(ボローニャ

サルーミイタリア語: salumi)は、を使用して加工した食肉加工品全般についてのイタリアでの総称[1]ハムソーセージサラミはそれぞれサルーミの一種となる[1]

概要

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名称は「sale(塩)」に由来する[1]

プロシュット・クルードサラミパンチェッタクラテッロなど、イタリアでは31品目がDOP認定、IGPイタリア語版認定を取得している[1]

料理店で使用されるのは無論のこと、一般家庭でも使用される食材である[1]

歴史

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サルーミの歴史は古く、古代ローマ時代にはプロシュットはさまざまな集まりや祝宴の席での主役として食され、その後、商取引の際の通貨としてサルーミが用いられたこともあった[1]。サルーミを作り出していったノルチーノイタリア語版と呼ばれる職人達も需要な役割を果たしてきた[1]

食品人類学では、サラミの起源を紀元前3000年メソポタミアとしている[2]イタリア半島においてサラミを最初に作ったのはエトルリア人とされる[2]。エトルリア人たちは有能な猟師でもあり、の肉を塩漬け肉にし、原始的なサラミの形にしていた[2]。パンを添えた小さなサラミは、タンパク質含量が高く、コンパクトであったため、猟師が狩猟中に持ち歩く食事でもあった[2]

エトルリア人はサラミの製造技術をローマ人に伝え、ローマ人はイタリア半島全体に広めまた[2]。その後、猟に出かける領主に敬意を表す際に献上する品として、イタリア中北部の農家で作られるようになった[2]

サルーミの種類

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ヨーロッパでは、最もポピュラーな食肉は豚肉である[3]

出典

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  1. ^ a b c d e f g 外川ゆい (2017年5月29日). “イタリアの芸術作品「サルーミ」をご存知ですか?伝統と歴史ある食肉加工品を存分に楽しもう。”. Pen online. 2025年4月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e f ミステリアスな歴史”. CONSORZIO CACCIATORE ITALIANO. イタリア猟師組合. 2025年4月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 髙山宗東 (2017年5月23日). “サラミとサルーミの違いとは? ワインと相性の良い、極上肉ツマミ「サルーミ」の真実”. リーデル. 2025年4月11日閲覧。