サラソウジュ

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サラソウジュ
Shorea robusta
Shorea robusta(1874年)
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svg
分類APG III
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: アオイ目 Malvales
: フタバガキ科 Dipterocarpaceae
: Shorea
: サラソウジュ S. robusta
学名
Shorea robusta
Gaertner f.
和名
サラソウジュ(沙羅双樹)
英名
Sal tree
兵庫県加古川市鶴林寺境内(2008.12.7)

サラソウジュ[1](沙羅双樹、娑羅双樹、学名: Shorea robusta)は、フタバガキ科Shorea属の常緑高木シャラソウジュサラノキシャラノキともいう。

ラワンの一種レッドラワンS. negrosensis)と同である。

特徴[編集]

幹高は30mにも達する。に白いを咲かせ、ジャスミンにも似た香りを放つ。

耐寒性が弱く、日本で育てるには温室が必要である。日本では温暖な地域の仏教寺院植物園に植えられている程度である。かつて本種の代用として、各地の寺院でツバキ科ナツツバキが植えられたことから「沙羅(シャラ)」と呼ばれることもあるが別種である。

分布[編集]

インドから東南アジアにかけて広く分布。

サラソウジュと仏教[編集]

二本並んだ沙羅の木の下で釈尊入滅したことから、沙羅樹は沙羅双樹とも呼ばれる。[2]

サンスクリットではシャーラ(サンスクリット語: शाल, śāla)またはサーラ(サンスクリット語: साल, sāla)と呼ばれる。日本語の沙羅樹の「シャラ」または「サラ」はこれに由来している。 現代ヒンディー語での名はサール(sāl)。

釈迦がクシナガラで入滅(死去)したとき、臥床の四辺にあったという、4双8本の沙羅樹。時じくの花を咲かせ、たちまちに枯れ、白色に変じ、さながら鶴の群れのごとくであったという(「鶴林」の出典)。

以上のように伝本により木の本数には異同がある。しかし、いずれにせよ「双」は元々の樹木の名に含まれておらず、二本もしくは二本組ずつになった木の謂である。

仏教三大聖樹[編集]

利用[編集]

かつて東南アジア、とりわけマレー半島近隣で用材として家屋の建築やカヌー(舟)等に広く使用された。樹脂は香料や船板の水漏れ防ぐための槙皮(まいはだ)として、種子胚芽から取れる油は地域によって燈火や料理に用いられる。

関連作品[編集]

文学・絵画[編集]

  • 涅槃図 - 釈迦入滅の情景に描かれる。
  • 平家物語 - 「祇園精舎の鐘の聲(声)、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。」(祇園精舎(巻第一)冒頭)

音楽・映像[編集]

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年5月13日閲覧。
  2. ^  仏教教化出版センター、仏教説話大系28 大乗仏教抄〈一〉『法華経物語』鈴木出版、P.101.ISBN4-7902-0028-0

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]