サムライスピリッツ零

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サムライスピリッツ零
Samurai Shodown V
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 Multi Video System[MVS]
ネオジオ[NG]
PlayStation 2[PS2]
ゲームアーカイブス[GA](PS3のみ)
開発元 悠紀エンタープライズ
発売元 SNKプレイモア
シリーズ サムライスピリッツシリーズ
人数 1人~2人
メディア ロムカセット[NG]
DVD-ROM[PS2]
発売日 日本の旗
2003年10月10日[MVS]
2003年12月11日[NG]
2004年7月29日[PS2]
2005年11月23日[PS2 Best]
2015年4月15日[GA]
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
その他 PS2/Wii版『サムライスピリッツ六番勝負』にも収録。
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サムライスピリッツ零』(サムライスピリッツぜろ)は、SNKプレイモア2003年10月10日Multi Video System(MVS)でリリースしたアーケード対戦型格闘ゲーム。『サムライスピリッツ』シリーズ通算第7作目(2D作品としては第5作目)。略称は零サム。欧題は『Samurai Shodown V』。

なお、同作のバージョンアップ版である『サムライスピリッツ零SPECIAL』(サムライスピリッツゼロスペシャル)も本項で解説する。

概要[編集]

これまでのサムライスピリッツシリーズは「株式会社SNK」の開発、リリースであったが、今作からは後継会社「SNKプレイモア」がリリースしている。SNKプレイモア許諾作品で、悠紀エンタープライズが開発した。アーケード向け『サムライスピリッツ』シリーズとしては『サムライスピリッツ2 〜アスラ斬魔伝〜』から5年ぶり、2D作品としては『天草降臨』以来7年振り。タイトルは当初『サムライスピリッツゼロ』と公表されていたが、程なくして『ゼロ』から『零』に変更された。

時系列的にはシリーズ第1作目の『SAMURAI SPIRITS』の以前の物語に設定されている。つまり現段階では時系列的には『サムライスピリッツ』シリーズで最初の物語である。

本作の主人公は覇王丸から徳川慶寅に交代し、最終ボスは兇國日輪守我旺。新キャラクターのうち、慶寅と我旺と劉雲飛の3人は和月伸宏によってデザインされた。また、内藤泰弘が「妖怪腐れ外道」をデザインしている。そのほか、無印のみ隠しキャラクターとしてガルフォードの愛犬「パピー」を使用できる。

ナコルル」と「リムルル」 と『零SPECIAL』で復活する「羅将神ミヅキ」以外の旧キャラクターと一部のステージは『天草降臨』のキャラクターグラフィックの使い回しである。

システム[編集]

『天草降臨』から導入されていた連斬システムを削除、新たに体力ゲージの下に「剣気」ゲージを搭載。このゲージは、攻撃をすると出した技の威力に比例して減少し、攻撃をしないと回復する。そのため、本作は初代のように一撃が重いゲームに回帰した。

また、Aが弱斬り、Bが中斬りだが、強斬りは初代や『真』と同様の「同時押し入力」となった(Cが蹴り、Dが「瞑想」などの特殊動作)。

斬紅郎無双剣』から導入されていた「修羅・羅刹」システムも廃止されて大部分のキャラクターは技が統合、「覇王丸」や「ナコルル」などはその羅刹と同様の性能のキャラクターが追加された(「羅刹丸」、「レラ」など)。

移植[編集]

家庭用ネオジオ版(2003年12月11日発売)
業務用そのままの移植。
PlayStation 2版(2004年7月29日発売、CEROC(15才以上対象)
中ボスである「萬三九六」と「黒河内夢路」が使用可能になった(なお、三九六と夢路は続編の『零SPECIAL』には登場しない)。
2005年11月23日に「SNKベストコレクション」として廉価版が発売された。また、2015年4月15日PS2アーカイブスとして配信された。
PS2・Wii『サムライスピリッツ 六番勝負』(2008年7月24日発売、CEROB(12才以上対象)
6作品の1つとしてネオジオ版準拠の本作が収録されている。このため中ボスは使用できない。
PS2版は2009年6月18日に「ネオジオオンラインコレクション THE BEST」として廉価版が発売された。

サムライスピリッツ零SPECIAL[編集]

サムライスピリッツ零SPECIAL
Samurai Shodown V Special
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 Multi Video System[MVS]
ネオジオ[NG]
Microsoft Windows/Mac OS X/Linux[PC]
PlayStation 4 [PS4]
PlayStation Vita [PSVita]
開発元 悠紀エンタープライズ
発売元 SNKプレイモア
シリーズ サムライスピリッツシリーズ
人数 1人~2人
メディア [NG]ロムカセット
発売日 日本の旗
2004年4月22日[MVS]
2004年7月15日[NG]
2017年夏予定[PS4] [PSVita]
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2004年4月22日稼働のアーケード作品。『サムライスピリッツ零』のバランス改訂・キャラクター追加版であり、いわゆるバージョンアップ版。日本国外向けの英語版のデータも『Samurai Shodown V Special』としてROM内に同時収録されているものの、実際には日本国外では発売されなかった。

本作は『サムライスピリッツ』シリーズとしてはネオジオ/MVSプラットフォームで製作された最後の作品であり、ネオジオ/MVSで発売された最後の作品でもある。また、ゲーム機第4世代の据え置き型ゲーム機[1]でリリースされた最後の作品でもあり、1987年10月30日PCエンジン発売から17年間続いたゲーム機第4世代はこの作品を持って幕を閉じた。

変更点[編集]

『零』の最終ボスである「兇國日輪守我旺」と、旧シリーズのボスキャラクターである「天草四郎時貞」、「羅将神ミヅキ」、「壬無月斬紅郎」がプレイヤーキャラクターに加わった。そのため、ストーリーは存在しない[2]

残虐表現が『アスラ斬魔伝』以来の復活。しかも本作のみの「絶命奥義」をはじめ、全キャラクターにこれまでの殺害パターンが復活し、新しいもの(焼死、生首、轢断など)を含む多種多様の殺害パターンが追加という『モータルコンバット』さながらの改修がなされた。今までの胴体切断の対象キャラクターは『零』から追加されたキャラクターを除いて「ナコルル」と「リムルル」以外が対象であったが、今作は「ナコルル」と「リムルル」も胴体切断の対象とされている。アーケード版には残虐レベルが3段階あり、レベル3(デフォルト)では流血の色が「赤色」で胴体切断や残虐表現が存在するが、レベル2では流血の色が「白色」となり胴体切断などの残虐表現は一切無い(ただし、レベル2でも「絶命奥義」での残虐表現は発動する)。レベル1は流血の色が「赤色」のままだが、レベル2同様に残虐表現が全てカットされ、さらに「絶命奥義」の演出もカットされて全て「一閃」に似たものに差し替えられる。

移植[編集]

前述の残虐表現をめぐる騒動のため、ネオジオ以外の家庭用ゲーム機への移植は後述のPlayStation 4PlayStation Vita版まで15年近く行われることがなく、PS2・Wii用ソフトとして発売された『サムライスピリッツ 六番勝負』にも収録されなかった。これは日本国外でも同様で、『六番勝負』の日本国外版であるPS2・Wii・PlayStation Portable用ソフト『Samurai Shodown Anthology』にも収録されていない。

家庭用ネオジオ版(2004年7月15日発売)
業務用をベースとした移植。
家庭用ネオジオ版での残虐表現については発売前の2004年6月1日に発生した佐世保小6女児同級生殺害事件に配慮して、アーケード版における残虐レベル1相当固定(残虐演出および「絶命奥義」の演出無しで、設定変更不可)になったが、発売前に一切告知がなかったために購入者からの苦情が殺到し、結果として物議を醸すことになった。また、それ以外にも一閃のフィニッシュ時に音声バグが起こる、プラクティスモードで怪現象が起きるなど、複数の不具合が発生していた。これに対する抗議の署名も行われたが、SNKプレイモアは個人情報保護の観点から受け取りを拒否した。後に、一部のバグを修正した上で「絶命奥義」の演出を変更して復活収録(アーケード版よりも残虐表現が抑えられている)した修正版への交換は受け付けた(お詫びの記念品としてナコルルのキーホルダーが発送された)。ただし、修正版でも残虐演出そのものはカットされたままだった。
PC版(2015年12月9日限定発売 / 2016年1月8日一般発売)
英語版『Samurai Shodown V Special』としての発売。2015年12月9日から12月22日までの期間限定で、アメリカのゲーム販売サイト「Humble Bundle」にてNEOGEO25周年を記念したバンドルセット「Humble NEOGEO 25th Bundle」に含まれる1タイトルとして、PC(Windows/Mac OS X/Linux)向けに英語版の移植版が配信された。その後、単品版が2016年1月8日より販売開始された。発売元はSNKプレイモアで、移植はDotEmuが担当している。
PlayStation 4版 / PlayStation Vita版(2017年夏[3]

登場キャラクター[編集]

徳川慶寅結城比呂
新キャラクターで、本作の主人公。プレイボーイで、6人の恋人と自身の名前をつけた7本の日本刀で戦う。
劉雲飛(声:滝知史
新キャラクターで、本作の準主役格。千年前の中国の武侠で、柳葉刀が武器。
真鏡名ミナ(声:雪野五月
新キャラクターで、本作のメインヒロイン。琉球出身の巫女で、弓が武器。友達であるシーサーのチャンプル(声:生天目仁美)を連れている。
妖怪腐れ外道(声:四宮豪
新キャラクター。人を食べる巨大な怪物。骨がむき出しになった腕が武器になっている。
覇王丸(声:臼井雅基
橘右京(声:や乃えいじ
ナコルル(声:生駒治美
本作で新たにグラフィックが描き降ろされた。服装が『侍魂』以降のシリーズに近いものに変更された。
リムルル(声:生天目仁美)
本作で新たにグラフィックが描き降ろされた。服装と髪型が『侍魂』以降のシリーズに近く、服装の色がPCソフト『ナコルルあの人からのおくりもの』に近いものに変更された。
ガルフォード(声:小市慢太郎
シャルロット(声:生駒治美)
服部半蔵(声:新居利光
『零SPECIAL』の絶命奥義の演出が『アスラ斬魔伝』の「服部半蔵(羅刹)」の技の演出とほぼ同じ。
柳生十兵衛(声:小林清志
タムタム(声:西村寿一
『零SPECIAL』の絶命奥義ではチャムチャムも姿を見せる。
牙神幻十郎(声:コング桑田
千両狂死郎(声:モンスター前塚
緋雨閑丸(声:金田美穂
首斬り破沙羅(声:野中政宏
花諷院骸羅(声:渡辺健
風間火月(声:山西惇
風間蒼月(声:及川直紀
羅刹丸(声:中島嗣生
新キャラクター。基本的に覇王丸のコンパチキャラクターだが、立ちポーズなどは覇王丸とは変わっている。キャラクター設定は斬殺者設定であった『アスラ斬魔伝』の「覇王丸(羅刹)」に近い。
レラ(声:氷上恭子
PCソフトの『ナコルル あの人からのおくりもの』からの輸入キャラクター。2D業務用作品のシリーズ登場は初なので、新キャラクター扱い。これまでの「ナコルル(羅刹)」を元に更に差別化されたキャラクターであり、技などは『斬紅郎無双剣』や『天草降臨』の「ナコルル(羅刹)」からの流用。彼女のみCPU戦では登場しない。
炎邪(声:大畑伸太郎
新キャラクター。『アスラ斬魔伝』でも「炎邪火月(羅刹)」が登場するが、本作の「炎邪」とは設定上別人である。『零SPECIAL』のみCPU戦でも登場する。
水邪(声:野瀬育二
新キャラクター。『アスラ斬魔伝』でも「水邪蒼月(羅刹)」が登場するが、本作の「水邪」とは設定上別人である。『零SPECIAL』のみCPU戦でも登場する。
兇國日輪守我旺(声:内海賢二
無印ではCPU専用の最終ボスだが、『零SPECIAL』では使用キャラクターとして登場する。

無印のみ登場[編集]

パピー
隠しキャラクター。
萬三九六(声:志村知幸
新キャラクター。CPU専用の中ボスの一人。PS2単体版では使用可能。
黒河内夢路(声:斎賀みつき
新キャラクター。CPU専用の中ボスの一人。服装や動作などが橘右京のコンパチキャラクターだが、ほとんどの技は他のキャラクターに変身して使用する。性別は不明。PS2単体版でプレイヤーキャラクターになる際に武器飛ばし技が追加された。

『零SPECIAL』のみ登場[編集]

天草四郎時貞(声:大原崇
デフォルトカラーが『斬紅郎無双剣』や『天草降臨』から一新された。通常のCPU戦の最終ボスとしても登場する。
壬無月斬紅郎(声:中田和宏
羅将神ミヅキ(声:伊藤静
本作においてグラフィックが新たに書き下ろされた。CPU戦での真の最終ボスとしても登場する。

補足[編集]

  • キャラクターイラストはたっくんが担当。ポスターイラストおよび家庭用「ネオジオ」版のパッケージイラストは金田榮路。「PlayStation 2」版パッケージイラスト、ポスターイラストは北千里。『零SPECIAL』のキャラクターイラストは伊藤サトシが担当。
  • 本作における新キャラクターの声の出演は、内海賢二を筆頭とした賢プロダクションの声優が大多数を占めている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ PCエンジン(8ビット)、メガドライブネオジオスーパーファミコン
  2. ^ ただし、『零SPECIAL』の公式サイトでは追加キャラクターのストーリー(我旺のみ『零』の後日談)が紹介されていた。
  3. ^ 『サムライスピリッツ零SPECIAL』PS4&PS Vitaに向け今夏配信決定! ティザートレーラーも公開【動画あり】ファミ通.com 2017年7月14日

外部リンク[編集]