サネカズラ

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サネカズラ
Kadsura japonica
Kadsura japonica
Flora Japonica, Sectio Prima (Tafelband)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
: アウストロバイレヤ目 Austrobaileyales
: マツブサ科 Schisandraceae
: サネカズラ属 Kadsura
: サネカズラ K. japonica
学名
Kadsura japonica (L.) Dunal[1][2]
シノニム
  • Uvaria japonica L.

サネカズラ(実葛、学名Kadsura japonica (L.) Dunal[2])は、マツブサ科サネカズラ属分類される常緑つる性木本の1。別名がビナンカズラ[3](美男葛)、昔つるから粘液をとって整髪料に使わていとことに由来する。

特徴[編集]

は長さ数cmでつやがあり、互生する。ふつう雌雄異株で、は径1cmほど、10枚前後の白い花被に包まれ、中央におしべめしべがそれぞれ多数らせん状に集まる。花期は8月頃[3]雌花花床は結実とともにふくらみ、キイチゴを大きくしたような真っ赤な丸い集合果をつくる。花は葉の陰に咲くが、果実の柄は伸びて7cmになることもあり、より目につくようになる。単果は径1cmほどで、全体では5cmほどになる。果実は個々に落ちて、あとにはやはり真っ赤なふくらんだ花床が残り、までよく目立つ。

分布と生育環境[編集]

中国南部、台湾日本に分布する[3]

日本では、本州関東地方以西)、四国九州沖縄に分布する[3]

に生育し[3]照葉樹林でよく見られる。

人間との関わり[編集]

庭木盆栽(鉢植え)として利用されている[3]

果実を漢方薬の五味子(チョウセンゴミシ)の代わりに使うこともある。

古歌にもしばしば「さねかづら」「さなかづら」として詠まれ、「さ寝」の掛詞として使われる。

サネカズラ属[編集]

サネカズラ属(サネカズラぞく、学名: Kadsura)は、マツブサ科に分類される1[3]

脚注[編集]

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Kadsura japonica (L.) Dunal”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2013年10月26日閲覧。
  2. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “サネカズラ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年1月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 林 (2011)、201頁

参考文献[編集]

  • 林弥栄 『日本の樹木』 山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2011年11月30日、増補改訂新版。ISBN 978-4635090438
  • 茂木透写真 『樹に咲く花 離弁花1』 高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、390頁。ISBN 4-635-07003-4

関連項目[編集]

外部リンク[編集]