サイバスロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

サイバスロンCybathlon )は、ロボット工学等の最先端技術を応用した義肢などを用いて障害者が競技に挑む国際的なスポーツ大会。第1回大会がスイスチューリッヒで、2016年10月8日に実施された。

概要[編集]

チューリッヒ工科大学スイス国立コンピテンスセンター・ロボティクス研究所(NCCR Robotics)教授のロバート・ライナー(Robert Riener)の発案で[1]、産業界と学界の対話の橋渡し・技術開発者と障害者との議論の促進・ロボット工学を応用した補装具の普及を目的に創設された障害者スポーツ大会である[1]。選手登録した障害者たちは、脳コンピュータインタフェースロボット工学等先端技術を応用した義手義足車椅子などを用いて競技に挑む[2][3]。「サイボーグオリンピック[4]とも「バイオニック・アスリートたちのオリンピック」[5]とも呼ばれるが、オリンピックやパラリンピックはヒトの力をどれだけ伸ばすかが主な目的であるが、当競技は技術と人の協力や融合がメインであり、技術の力プラスオペレーターである機械を操作する障害者が、設定された課題「競技種目」を義肢や車いすなどの操作技術を磨き、克服するかがメインである。いかに素晴らしいアイディアであろうとも、最新技術の凄いロボットアームを作ろうとも、操作が難しすぎては失敗し、敗退する。誤解を恐れずに例えればスポーツ大会と言うよりは、「ロボコン」に近いかもしれない。実際ロボットコンテストの雑誌にサイバスロン競技者や参加企業の技術者などが紹介されている[6]

第1回大会がスイスチューリッヒで2016年10月8日に行われた[7][8]、2015年7月に予行イベントが開催された[9]。第1回大会の競技種目は、脳コンピュータインタフェース(BCI)レース、機能的電気刺激(FES)自転車レース、強化型義手レース、強化型義足レース、強化型外骨格レース、強化型車椅子レースの6種目である[2][10]。日本からは和歌山大学ベンチャー企業計3組が4種目に出場した[3][8]

第二回大会は、元々日本に誘致予定であったが、チューリッヒ工科大学の意向で、スイスで2020年に行われることになった。

また本大会とは別にワールドシリーズが行われ、各種目ごとに本大会の前年に様々な国で行われる予定である。

競技種目[編集]

第1回大会(2016年)では、次の6種目が設定された。

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b サイバスロン公式サイト, "About us -Overview-" 英語, 2016年10月3日閲覧.
  2. ^ a b 林雅之 『スマートマシン -機械が考える時代-』 洋泉社、2015年、p.193.
  3. ^ a b 今直也、福島慎吾 「進化競う「サイバスロン」 技術で挑む障害者の国際競技会朝日新聞デジタル 2016年4月5日09時03分付、2016年10月3日閲覧.
  4. ^ Sara Reardon, "Welcome to the Cyborg Olympics" nature 2016年8月3日付, 英語, 2016年10月3日閲覧.
  5. ^ Nicholas Tufnell(Taku Sato/Galileo訳) 「サイバー義体者のオリンピック「サイバスロン」開催へWIRED.jp 2014年3月28日11時14分付、2016年10月3日閲覧.
  6. ^ ROBOCON Magazine 2017年1月号、ロボット総合情報誌「ロボコンマガジン」、Online ROBOCON Magazine 閲覧2017年11月10日
  7. ^ サイバスロン公式サイト, "For Visitors -Overview-" 英語, 2016年10月3日閲覧.
  8. ^ a b 在日スイス大使館科学技術部公式サイトCybathlon Pep Rally in Tokyo! -壮行会に参加して、盛り上がろう!!-」 2016年10月3日閲覧.
  9. ^ Colin Smith, "Going for gold: team leap over next hurdle in lead up to bionic Olympics" Imperial College London 2015年7月29日付, 英語, 2016年10月3日閲覧.
  10. ^ 日経産業新聞編 『ロボティクス最前線』 日本経済新聞出版社、2016年、p.98.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]