ランボル (トランスフォーマー)

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サイドスワイプから転送)

ランボル(Sideswipe)トランスフォーマーシリーズのサイバトロンのキャラクターである。

G1[編集]

戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー』の第1話「地球への道/More Than Meets the Eye Part1」から登場。声優は英語版ではマイケル・ベル、日本語版は片岡弘貴島香裕(3、8、33、66話)、堀内賢雄(6、15、54話)、城山知馨夫(61話)、古澤徹(未放送分)。

特徴[編集]

ランボルギーニカウンタックLP500Sに変形する好戦的な性格の戦士。第8話「謎の巨大隕石/War of the Dinobots」ではダイノボット/Dinobotの腕試しの相手をする時に意欲を燃やしていた。アニメではサンストリーカー/Sunstreakerとは双子の兄弟という設定であり、2人でコンビを組んで行動することも多い。また国内版の玩具展開ではアラート/Red Alertと兄弟と紹介されていた。

腕を削岩機に変え、掘削作業や氷河に埋もれたスカイファイアー/Skyfireの救出などを行ったこともある。金鎚にも変えられる。背中のジェットパックで最長2分間飛行可能であり、序盤におけるサイバトロンの貴重な空中戦力である。第5話「メガトロンの帰還/Roll For It」での「俺たちの空中殺法はもう一工夫必要だ」という旨の台詞より、航空戦術の研究はサンストリーカーと2人で進めていたことがわかる。第15話「イモビライザー/The Immobilizer」、第23話「スチールシティ/City of Steel」ではスタースクリーム/Starscreamを迎撃。第3話「地球脱出!/More Than Meets the Eye Part3」では背中のジェットパックを渋々コンボイ/OptimusPrimeに貸したこともある。

土地鑑に自信があり、一度も道に迷ったことがないと自称するも、第47話「ヨーロッパ横断特急/Trans-Express Europe」にて参加したレースでは道を間違えたことでサンストリーカーと言い争っていたところ、スタントロン/Stanticonに襲撃されてしまい、第64話「インセクトロンの謎/A Plague of Insecticons」では近道をしようとして、道を間違えたのを指摘された際には岩を掘削しながら地下を通って行った。

第61話「マスカレード/Masquerade」では、ブレークダウン/Breakdownに変装している。

武器は炎を発射できる「フレアーガン」とビームやミサイル、300キロ先まで照らす照明弾として発射できる肩のランチャー。アニメでは第7話「ダイノボット誕生!/SOS Dinobots」でホイルジャック/Wheeljackがフレアーガンをエネルゴンチェーンを切るのに使っている。

活躍[編集]

第1話から登場するも、主役を張るエピソードは特になくところどころで特技を活かした活躍が多い。

ザ・ムービー』のサイバトロンシティ攻防戦では生死不明となったが[1]、日本オリジナルの『ザ☆ヘッドマスターズ』では復活し、地球サイバトロン部隊として登場。

コミック版[編集]

テレビマガジントランスフォーマーの第1話から登場。デストロンの東京襲撃に備え、コンボイらと共に街中に待機していた。東京に出現したメナゾールと戦うが、そのパワーの前に苦戦する。

第4話では横浜に現れたデストロン相手に出撃するも、スタースクリームの砲撃の前に苦戦していた。

玩具[編集]

元の玩具はダイアクロン・カーロボットNo.15 ニューカウンタックである。トランスフォーマーでは、1985年6月に「04」のナンバーを与えられ、『2010』の放映が終了する時期まで販売。

2001年には『コレクターズエディション』としアラートとともにイベントで限定発売。

2002年にはe-hobby限定版として「NewYearSpecial」でアラートと一緒に前年の『コレクターズエディション』が再発売された。

2003年には『トランスフォーマー コレクション』「07」として再発売された。

その他の玩具[編集]

トランスフォーマーガム
カバヤから発売。組み立て式の軟質プラ樹脂ミニプラモ。シリーズ第1弾にラインナップ。
サイバトロン戦士22セット
セブンより発売された塩ビ人形セットに付属。
MYCLONE TRANSFORMERS #3
ブロックタイプのディフォルメフィギュア。第3弾にラインナップ。
極小変形トランスフォーマー
変形可能な縮小版。シリーズ第1弾にラインナップ。

アクションマスター[編集]

トランスフォーマー アクションマスター』ではパートナーのバンガード/Vanguardが付属し発売された。

G2[編集]

1993年に展開した『トランスフォーマー G-2』では、ボディの塗装が黒、頭部が赤に変更されて発売された。

マイクロン伝説(アルマダ)[編集]

世界観を一新したシリーズ「マイクロン三部作(ユニクロン三部作)」の第1作『トランスフォーマー アルマダ』ではオートボットの情報員Sideswipe(サイドスワイプ)として登場。水色のスポーツセダンに変形する。日本版『マイクロン伝説』での名前はステッパー

実写映画版[編集]

アイアンハイド/Ironhideの弟子であるサイドスワイプ/Sideswipeとして登場。シボレー・コルベット・スティングレイコンセプトに変形。

続編でもあるトランスフォーマー/ダークサイド・ムーンではコンバーチブル仕様(オープンカー)になっている。

声を担当したのは英語版ではアンドレ・ソグリウゾ(『リベンジ』)、ジェームズ・レマー(『ダークサイド・ムーン』)、日本語版では『ギャラクシーフォース』で過去にサイバトロンの戦士であるジャックショット(後にライガージャックに強化)を担当した江川央生、ゲーム版『リベンジ』ではノーラン・ノース、ゲーム版『ダークサイド・ムーン』ではフレッド・タタショア

トランスフォーマー THE GAME』(PSP版)においては映画とは別設定のサイドスワイプが登場している。声を担当したのはゲーム版『ダークサイド・ムーン』と同様フレッド・タタショア。

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー[編集]

海外の玩具展開『Transformers Classics』にて発売されたものの塗装変更品。G1に類似したスーパーカーに変形する。サンストリーカーと同型であるが、頭部が新造され、胴体を前後逆にすることによりサンストリーカーとの差別化を図っている。国内展開の『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』では「C-09」のナンバーを与えられて2008年10月に発売された。リアウイングにメッキ加工が施され、ビークルモードのナンバープレートが「SWIPE」から「RAMBOL」に変更されている。後に同型としてアラートも発売されている。サイズは海外の基準でデラックス(DELUXE)。開発担当は幸日佐志[2]

付属コミックスでは口が悪く好戦的な性格の戦士として描かれている。冒頭でエネルゴンを運んだガンシップを追跡するも見失い、同じくエネルゴンを運んだタンクローリーを追跡していたストリークと合流。そのビークルがデストロンのオクトーンと判明、勝ち誇る彼を空中戦で撃破する。

シャッタード・グラス[編集]

トランスフォーマー シャッタード・グラス』に登場するサイドスワイプはかつてオートボットだったという設定。オプティマス・プライムに上官のドレンチたちを殺され、自分も殺されかけたため、復讐のためディセプティコンに加わる。ディセプティコンに加わる際、ドレンチへの忠誠を示すため体色を彼と同じものに塗り替えている。

玩具はマイクロン伝説版ランページの仕様変更品。ランページもまた、動機は異なるがオートボットからディセプティコンに移った戦士である。

玩具のみの展開[編集]

トランスフォーマー バイナルテック』では実車ライセンスの都合でダッジ・バイパーに変形。無茶しがちで生傷が絶えない彼の性格に合わせ、ダイムラー・クライスラー社は彼の補修部品専用の生産ラインを確保している。正式番号は「BT-02」

また、トランスフォーマー ユニバースはボットコン限定(日本未発売)で『カーロボット』のマッハアラートの塗装変更品がサイドスワイプとして販売された。

脚注[編集]

  1. ^ 没となった絵コンテにてウルトラマグナスやトラックスたちと共に戦闘するシーンが確認されているが、彼らしき残骸が倒れているシーンがあるため不明。
  2. ^ 谷澤崇編「TFバックステージ 担当! タントウ! スペシャルトーク」『トランスフォーマージェネレーション2009 VOL.1』ミリオン出版、2009年2月20日、ISBN 978-4-8130-2093-6、87頁。