サイクルトレイン

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車内に持ち込みされた自転車(一畑電車)

サイクルトレインとは自転車鉄道車両内に、輪行状態ではなく解体せずに持ち込むことができるサービスである。なお路線バスにおける同様のサービスを、サイクルバスという。

概説[編集]

自転車を解体することなく列車内に持ち込むことができるという点で、解体して専用の袋に詰めて持ち込む輪行とは異なる。解体が困難なシティサイクルなどでも持ち込むことが可能で、出発地から近くの駅まで自転車で移動し、その自転車を持ち込んで列車に乗車し、目的地の近くの駅で下車してすぐに自転車に乗り移動することができる。

日本では近年、地方の中小私鉄が利用促進のために実施している例が増えているが、大手私鉄でも、近畿日本鉄道(当時)の伊賀線養老線(それぞれ伊賀鉄道養老鉄道として分離後も継続)や、名古屋鉄道蒲郡線西尾線の一部で期間を定めて行っていた。

実施日・実施時間が概ね平日の昼間や土日祝日などの利用の少ない日・時間帯に限定されている場合が多い。また実施している路線であっても一部の駅では利用できない場合もある。運賃とは別に持ち込み料を収受する事業者と、持ち込み料を収受しない事業者がある。事前申し込みが必要な場合もある。これらの取扱いは鉄道事業者や路線によってそれぞれ異なっている。

欧州諸国(特にドイツ)では自転車を車内に持ち込むことができる事例が広範にあり、坂道を走るケーブルカーにそのような事例が多い。

以下に挙げている路線・事業者の一覧では、日本国内の事例のみについて記している。

実施している鉄道会社(2017年8月現在)[編集]

常時実施されている路線[編集]

廃止路線での過去の実施例[編集]

以下の会社では自社線での自転車の持ち込みが可能であった。

  • 西大寺鉄道
    戦前から自転車の持ち込み(客車のデッキや気動車の荷台等に積載)が有料で認められており、自転車用の定期券も存在した。
  • 鹿島鉄道
    平日の9時30分から15時まで、土・休日の終日で実施。列車内に自転車を1台まで無料で持ち込むことができた。

期間を設けての実施[編集]

試験的に実施[編集]

イベントに合わせた実施[編集]

沿線で行われるイベントに合わせて列車が設定されるケース。イベントの参加・不参加と列車の利用申し込みは別々。

  • 「サイクルタウン香川 自転車ワールドフェスタ2008」に合わせた実施
    2008年10月11日から13日香川県高松市サンポート高松で開催。サイクルトレインの運行は13日のみ。両社先着50名の事前予約制、持ち込み料は無料[10]
  • 特定非営利活動法人「シクロツーリズムしまなみ」の主催するツアーに合わせた実施
    • JR四国 予讃線
      2010年の4、5月および10、11月の数日に松山駅 - 波止浜駅間で「サイクルトレインしまなみ」を1往復運転。先着30名の事前予約制。持ち込み料は無料。2011年は4月から11月の毎月約1回、1往復運行予定。
  • 「Station Ride in 南房総」に合わせた実施
    JR東日本が主催し、千葉県館山市南房総市で行われるサイクリングイベント。2013年より毎年10月に開催。
    • JR東日本 総武本線・内房線
      両国駅 - 和田浦駅・館山駅間で毎年1往復のみ運行。団体列車としての運行で、旅行商品への申し込みが必要(イベントへの参加は必須ではない)[11]千葉駅からも利用可能だが、輪行袋に入れる必要あり。
      209系を使用して運行される。

イベントと一体で実施[編集]

列車の運行がサイクリングイベントと一体となっているケース。イベントの参加と共に利用可能で、サイクルトレインのみの利用はできない。

  • 「秩父サイクルトレイン」においての実施
    埼玉県秩父市で行われるサイクリングイベント。これまで2007年11月18日、2008年5月18日11月16日、2009年11月15日、2010年11月14日、2011年10月22日、2012年10月21日の計7回開催されている。西武鉄道は毎回、秩父鉄道は第5回から臨時列車を運転。両社、各回とも事前申込・定員制で応募が多い場合は抽選[12][13]
    • 西武鉄道
      池袋駅 - 西武秩父駅間で臨時列車を1往復運転。池袋駅からのほか、秋津駅からも乗車可能。以前は練馬高野台駅からの乗車も可能だった。
    • 秩父鉄道
      熊谷駅 - 御花畑駅間で臨時列車を1往復運転。熊谷駅からのみ乗車可能。第6回から羽生駅からの参加が可能となった。第6回は熊谷駅までは定期列車の先頭車両に乗せ熊谷駅到着後係員の誘導で臨時列車に乗り換えた、復路は羽生駅まで運転。第7回は羽生駅から往復運転された(往路の羽生→熊谷間は定期列車として運転)
  • 「東京・南会津サイクルトレイン」においての実施
    2002年に始まり2010年6月までに計14回開催されているイベント。日本で初めて「首都圏からサイクリングフィールドまでサイクルトレインを運転する」というコンセプトで企画された。

脚注[編集]

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  1. ^ 豊橋鉄道 渥美線「サイクルトレイン」を通年実施 - 鉄道ホビダス 最新鉄道情報、2011年9月14日
  2. ^ 渥美線サイクルトレインの平日試験運行開始について|最新情報・お知らせ|豊橋鉄道株式会社
  3. ^ 石川線100周年・浅野川線90周年記念ページ - 北陸鉄道、2017年3月27日閲覧
  4. ^ サイクルトレイン本格運用について - 伊豆箱根鉄道ホームページ 2017年8月30日閲覧
  5. ^ 房総でのサイクリングをより気軽にお楽しみいただける新しい列車の概要について (PDF)”. JR東日本千葉支社 (2017年8月25日). 2017年8月27日閲覧。
  6. ^ BBBASE JR東日本旅客鉄道株式会社 千葉支社”. JR東日本千葉支社 (2017年8月25日). 2017年8月27日閲覧。
  7. ^ 上新大介 (2018年1月6日). “JR東日本「B.B.BASE」両国駅発着のジョイフルトレインがデビュー!”. マイナビニュース. https://news.mynavi.jp/article/20180106-568201/ 2018年1月6日閲覧。 
  8. ^ 鉄道車両内への自転車持ち込みに関するモデル事業調査報告書 - 交通エコロジー・モビリティ財団作成、日本財団図書館収載。
  9. ^ 【アルピコ交通】上高地線電車 平成26年3月15日(土)ダイヤ改正のお知らせ アルピコ交通公式ホームページ
  10. ^ サイクルトレイン運行のお知らせ 高松琴平電気鉄道公式ホームページ
  11. ^ 「Station Ride in 南房総」の開催に合わせサイクルトレインを運転! (PDF) - JR東日本千葉支社ニュースリリース2013年10月18日
  12. ^ 駿河台大学天野宏司研究室編 (2008年4月1日). “「秩父サイクルトレイン」アンケート結果報告書 (PDF)”. 秩父サイクルトレイン実行委員会. 2016年11月8日閲覧。
  13. ^ 天野宏司サイクルトレインの成立と展開 : 秩父サイクルトレインの分析を通じて」、『駿河台大学論叢』第39号、2009年、 161-182頁。

外部リンク[編集]