ゴールドカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ゴールドカード英語: Gold card)とは、クレジットカード及びデビットカードの一つである。

概要[編集]

ゴールドカードは、クレジットカード・デビットカードの券種の一つで、クラシックカード(一般カード)より価値の高いサービスを付帯している。

日本に於いては、 American Express International (アメリカン・エキスプレス・インターナショナル)日本支社が「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」を1980年に発行した(一般カードである「アメリカン・エキスプレス・カード」の発行は1983年)。その後、他社も同様のゴールドカードを発行するようになったとされる(この様な状況は世界各国においても同様である)。近年では、デビットカードにもゴールドカード券種が発行されている。

「ゴールド」と称している通り、カードの券面は、ゴールド(金色)を基調とするデザインである場合が多く、カードの番号・有効期限・氏名エンボスも金色に塗られている(エンボスレスのカードを除く)。

クレジットカード[編集]

一般カードの会員は利用する事が出来ないサービスが提供されているが、近年ではこの一部を省く事で典型的なゴールドカードより年会費の安いゴールドカードを発行するものもある。また、年齢や年収などの面で申込に制限を設けているものが多いが、近年ではそのような制限を設けないゴールドカードの発行も行われている。

利用限度額は一般カードより高く設定されていることが多い。

年会費[編集]

日本で発行されているゴールドカードの年会費は、税込3万円を超えるものから招待制の永年無料のものまで幅広く存在する。概ね1万円程度のものが典型的なゴールドカードとされるが、近年ではゴールドカードのサービスの一部を省く代わりに相対的に年会費の安いゴールドカードも発行されている。

また、年間のショッピング利用金額に応じて年会費を無料とする特典を設けているゴールドカードもあり、発行元によって異なるが、翌年度のみ無料するもの(住信SBIネット銀行の「ミライノ カード GOLD」、クレディセゾンの「年会費優遇型 セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」[1]NTTファイナンスの「NTTグループカードゴールド」など)や翌年度以降永年無料とするもの(三井住友カードの「三井住友カード ゴールド(NL)」やエポスカードの「エポスゴールドカード」など)がある。

なお、クレディセゾンが2020年11月26日から2021年6月30日まで募集し、2021年11月1日から2022年6月30日まで募集を予定している「セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」は、日本で初めて月会費制を採用している[2][3]

審査基準[編集]

ゴールドカードは、一般カードと同様に、申込者の年齢、年収、職業、勤務先企業、勤続年数などを基に審査が行われる場合が多いが、審査基準は一般カードとは異なる場合が多い。具体的な審査基準は発行元によって異なるが、例えば、ジェーシービー(JCB)の「JCBゴールド」の場合は、審査の結果、発行が見送りとなった場合に「JCB一般カード」が発行される場合がある。

年収に関しては、嘗ては具体的な目安を明示する発行元が多かったが、近年は安定継続収入があればその額の多寡に拘らず申込を受け付ける発行元もあるなど敷居が下がっている。

また、年齢に関しては、原則30歳以上としている場合、20代の若年層を対象に発行するゴールドカードを別に設けている発行元もある。しかし、年齢についても目安条件に過ぎない。

提携カードの審査基準[編集]

提携カードのゴールドカードは、プロパーカードのゴールドカードとは異なる審査基準に基づいて審査される場合がある。例えば、国家公務員共済、私学共済などとの提携カードでは年齢に関係なく発行されている(年会費永年無料)。また、特定の職業や特定の大学卒業者に対して、年齢を問わずゴールドカードが発行されることもある。

医師のためのゴールドカード[4]弁護士のためのゴールドカード[5]などが発行されており、年会費が通常より安いか永年無料の場合がある。

特定の大学卒業者に発行されるゴールドカードがあり[6][7]、これらは年会費永年無料である。利用額の一部が手数料として母校に還元されて支援に使われる仕組みである。

主なゴールドカード[編集]

日本で発行されている主なゴールドカードを年会費別に挙げる(各種の割引を適用しない通常の年会費を基準とする)。但し、20代の若年層に発行されるゴールドカードは別に記載する(ここではプロパーカードを挙げ、提携カードは省略する)。

年会費1万円以上[編集]

年会費5000円以上[編集]

年会費3000円以上[編集]

年会費3000円未満[編集]

  • 三菱UFJニコス
    • 三菱UFJカード ゴールド
  • SMBCファイナンスサービス
    • セディナカードゴールド
  • オリエントコーポレーション
    • Premium Gold
  • 楽天カード
    • 楽天ゴールドカード

年会費永年無料[編集]

  • イオン銀行
    • イオンゴールドカード
    • イオンゴールドカード(WAON一体型)
    • イオンゴールドカードセレクト
    • イオンゴールドカードセレクト<イオンセレクトクラブ>[8]
  • エポスカード
    • エポスゴールドカード - インビテーションで発行された場合は初年度から年会費が無料となる[9]
  • セブン・カードサービス
    • セブンカード(ゴールド)
    • セブンカード・プラス(ゴールド)

若年者用ゴールドカード[編集]

20代の若年層に発行されるクレジットカードである。

このカードの会員は、更新の際に審査の上、そのカードと同じブランドの通常のゴールドカードに切り替えられるので、ゴールドカード又はそれ以上を目指す場合はこのカードが近道となる。年会費は通常のゴールドカードより安い。サービスは、通常のゴールドカードのサービスと一部異なる場合がある。

将来の上顧客となる可能性のある20代の若年層を取り込む為のクレジットカードであるが、近年では20代の若年層にも通常のゴールドカードを発行しているところもある。

尚、こうしたヤングゴールドカードは、すでにKKRメンバーズカードや法人ゴールドカードなどを持ってはいるが、提携ゴールドに飽き足らずにプロパーゴールドカードを持ちたいと考える人に好んで持たれている[要出典]

  • ジェーシービー
    • JCB GOLD EXTAGE - 初回更新時に審査の上「JCBゴールド」に切り替えられる[10][11]
  • 三井住友カード
    • 三井住友カード プライムゴールド - 30歳以降の最初の更新時に審査の上「三井住友カード ゴールド」に切り替えられる[12]
  • ユーシーカード
    • UCカード ヤングゴールド - 30歳以降の最初の更新時に審査の上「UCカード ゴールド」に切り替えられる[13][14]
  • クレディセゾン
    • UCカード ヤングゴールド - 30歳以降の最初の更新時に審査の上「UCカード ゴールド」に切り替えられる[13][14]

デビットカード[編集]

デビットカードに於けるゴールドカードは、次の各行が発行している(統一金融機関コード順)。

ゴールドカードのサービス[編集]

カードによって若干異なるが、概ね次の様なサービスが受けられる。デビットカードのゴールドカードでも利用する事が出来る場合がある。

  • 一般カードより高額の保険補償額
  • ゴールド会員専用デスク
  • 日本や海外の空港ラウンジの無料利用
  • ホテルや航空券、劇場などの各種手配
  • 医師・看護師・保健師などへの無料電話相談
  • ゴールド会員専用会報誌(一部の無料提携カードの場合は有料)

など

その他[編集]

  • アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(日本支社)が発行している「アメリカン・エキスプレス・カード」は、アメリカン・エキスプレスに於ける一般カードであるが、年会費が税込13200円であり、他社が発行しているプロパーのゴールドカードの年会費を上回っている。「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」が、他社のプラチナカード相当という位置付けとなっている[16]
  • 三井住友トラストクラブが取り扱っているダイナースクラブには「ゴールド」と称するクレジットカードが発行されていない。同社が発行している「ダイナースクラブカード」は、同ブランドに於ける一般カードであるが、同社が発行している「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を追加して発行する事が出来る[17]。この為、同カードを介してプラチナカードのサービスを利用する事が出来る(「ダイナースクラブ」も参照)[18]
  • 楽天カードが発行している「楽天プレミアムカード」は、同社が発行している「楽天ゴールドカード」より上位の券種であるが、他社が発行しているゴールドカードに近い位置付けとされる場合がある(「楽天カード」の項目も参照)。
  • アプラスBlack Card Iと提携し発行する「ラグジュアリーカード」の一つである「Mastercard Gold Card」は、「ワールドエリートMastercardカード」であり「ゴールドMastercardカード」でない(「ブラックカード・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー」も参照)。

脚註[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ SMS(ショートメッセージサービス)による「年会費優遇型 セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードのご案内」について”. 2021年11月20日閲覧。
  2. ^ a b “日本初 期間限定のプレミアムデザイン「セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード」を発行” (PDF) (プレスリリース), https://corporate.saisoncard.co.jp/wr_html/news_data/avmqks000000b9ih-att/20201126_Release.pdf 
  3. ^ “日本初の「ローズゴールドカラー」を採用「セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード」会員様限定優待を追加し、第二期募集開始!” (プレスリリース), https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000004442.html 
  4. ^ 医師協CARD
  5. ^ 弁護士専用クレジットカード
  6. ^ 名古屋大学カード
  7. ^ 新潟大学カード
  8. ^ 同行の住宅ローンを完済した場合は「イオンゴールドカードセレクト」が発行される。
  9. ^ 通常の年会費は税込5000円である。
  10. ^ JCB GOLD EXTAGE”. 2019年12月22日閲覧。
  11. ^ 「JCBゴールド」の申込資格は、原則として20歳以上(学生を除く)である。
  12. ^ 三井住友カード プライムゴールド”. 2020年8月10日閲覧。
  13. ^ a b 現在「UCカード ヤングゴールド」の会員です。 30歳になったらこのカードはどうなりますか。”. 2019年12月22日閲覧。
  14. ^ a b 「UCカード ゴールド」の申込資格は、原則として25歳以上である。
  15. ^ 山口銀行・北九州銀行もみじ銀行のいずれかの普通預金口座が必要である。
  16. ^ クレジットカード特集取材班 (2008年2月14日). “アメリカン・エキスプレスは“生活の一部”になりたい”. Business Media 誠 (ITmedia). http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0802/14/news047_2.html 2016年2月29日閲覧。 
  17. ^ “<2019 年 7 月 23 日サービス開始予定> ダイナースクラブ コンパニオンカード” (PDF) (プレスリリース), https://www.sumitclub.jp/corporate/news/pdf/release_board_20190603.pdf 
  18. ^ 提携カードはこの限りでない。例えば、同社がジャルカード(JALカード)と提携し発行している「JALダイナースカード」及び「JALグローバルクラブ JALダイナースカード」は、それぞれの券面に「CLUB-A GOLD」の文字が描かれていて、JALカードの「CLUB-Aゴールドカード」及び「JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード」の一つとしてそれぞれ扱われる。

関連項目[編集]