ゴンファロニエーレ

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ゴンファロニエーレ: gonfaloniere)は、ルネッサンス期のイタリアで用いられた政治的な称号である。特定の地域コミュニティなどなんらかの集団のリーダーが就任する職であり、その集団の国旗・市旗など)を指すイタリア語 gonfalone (ゴンファローネ)に由来する。日本語に直訳すれば「旗手」。

著名なものとして、フィレンツェの「正義の旗手(ゴンファロニエーレ・ディ・ジュスティツィア)」がある。13世紀に創設されて以降、断続的に任命され、その役割や権限も変遷があるが、1492年から1512年までのメディチ家僭主支配を排除した時期、フィレンツェの元首の称号が「正義の旗手」であった。1502年以降終身制となり、メディチ家の復帰で亡命するまでピエロ・ソデリーニがその地位を担った。

また「正義の旗手」はボローニャシニョーレであるベンティヴォーリオ家の当主が名乗ったことがある。

ローマでは、ローマ教皇が自分を軍事的に支えてくれる王侯に与えた教会の旗手イタリア語版英語版: Gonfaloniere della Chiesa[注 1])がある。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 教皇の旗手(: Gonfaloniere Papale)とも呼ばれる

出典[編集]