ゴム印画

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ゴム印画法(ゴムいんがほう、Gum Print Process、Gum bichromate process)もしくは ガム・プリント は、ピグメント印画法の1つである[1][2]

ロベール・ドゥマシー「In Brittany」1904

概要[編集]

ゼラチン・シルバー・プリント(通常のモノクロ・プリント)とは違い、銀ではなく紫外線を使用する『糊』凝固の手法である[3]。1856年に、イギリス人ジョン・ポンシーによって初めて発表された処方で[4]、1860年代~1920年代に主に使用された。フランス人のアルフォンス・ポワトヴァン英語版により発見された原理にもとづき、19世紀末にイギリス人のアルフレッド・マスケルやフランス人のロベール・ドマシー英語版らによって改良されてきた[1]

方法[編集]

  1. アラビアゴム顔料重クロム酸カリウムを混ぜた溶液を、水彩用紙などに塗る。
  2. 乾かした後にモノクロのネガをのせる。
  3. 太陽光で感光させ、その後に冷水で現像させる。
  4. 1〜3の手順を繰り返す。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 写真の技法解説
  2. ^ 2. 日本の写真史とガムプリント”. 2021年6月1日閲覧。
  3. ^ Geoff Chaplin fine art”. www.geoffgallery.net. 2020年10月13日閲覧。
  4. ^ ガム・プリント”. yutenkonishi.com. 2020年10月13日閲覧。