ゴットランド島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

座標: 北緯57度30分 東経18度33分 / 北緯57.500度 東経18.550度 / 57.500; 18.550

市の紋章
スウェーデン本土とゴットランドの位置関係

ゴットランド島(ゴットランドとう、またはゴトランド、Gotland)はスウェーデン最大ので(エーランド島は2番目)、同国南部に位置する(地図参照)。面積3,183.7 km2[1]バルト海で最大のでもある。

島名の「ゴットランド」とは「ゴート族の地」の意。人口は 5万7221人(2009年時点)[2]、主な収入源は観光農業である。1950年頃までは地質学における年代区分において、シルル紀を「ゴットランド紀」と称していた。これは全島がシルル紀の化石サンゴ礁から構成されていることに由来する。

ゴットランドの主な都市は、多くの歴史的な建物とハンザ同盟時代の城壁のほとんどを完全に残すヴィスビューである。

ゴットランドは以下の主島である:

地図

地理・地質[編集]

シルル紀のサンゴ礁

本土から東に90km離れ、バルト三国ラトビアから130kmの距離にある。人口5万7221人の内、2万2200人が中心都市ヴィスビューに住む[3]。最高地点は82mである。島は南東へ傾斜するシルル紀の石灰岩頁岩で構成される。これらは浅海の堆積物で、サンゴ礁も存在した。石灰岩はロークスと呼ばれるカルスト地形を生んだ。

文化[編集]

ヴィスビュー近くの城壁

歴史・民族[編集]

ゴットランド島は中世においてはヴァイキングが支配し、通商・貿易の拠点として栄えた。 近年、ゴッドランド大学遺伝考古学教室が行った700年頃のゴットランド貴族の墓の発掘調査でDNA分析が行われた。その結果、埋葬されていた人骨11体の内、完全なコーカソイド系とされた人骨が4体、6体はコーカソイドモンゴロイドとの混血とされ、1体は完全な東アジア系のモンゴロイドと判定された。これはヴァイキングが通商を通じて、異民族・異人種と盛んに交流を行い、ゴットランドがその拠点であったことを裏付けている。実際、ヴァイキングは西はグリーンランド及び北米、東は中央アジアからシベリアに至るまで交易を広げていた。 この島は長らくデンマークの領土であったが、1645年トルステンソン戦争の講和条約であるブレムセブルー条約によって、スウェーデン領となった。1808年第二次ロシア・スウェーデン戦争では、ロシア帝国に20日間占領された。

東西冷戦終結後、スウェーデン軍はゴットランドから撤退したが、2016年9月に島での軍事演習を再開。2017年7月以降は地対空ミサイルなどを装備した兵士約160人が常駐する。冷戦期に約350カ所作られた有事の避難用シェルターの点検も進めている。ロシアによるウクライナなどへの侵攻などにより脅威が高まったことに対する措置である[4][5]。 ‎

インフラ[編集]

第二次世界大戦後にゴットランドで送電のいくつかの新しい方法がテストされた。そして、スウェーデン本土とゴットランドの間で西半球における最初の使用できる超高圧直流送電システムen:HVDC Gotlandが取り付けられた。

1999年に、超高圧直流送電システム(SVDC Visby-Nas)で初めてウィンドパークが接続された。

脚注[編集]

  1. ^ Statistisk årsbok för Sverige 2009
  2. ^ Statistics Sweden (as of December 31, 2009)
  3. ^ Statistics Sweden (as of December 31, 2005)
  4. ^ “緊張高まるバルト海の要塞ゴトランド島 スウェーデン12年ぶり再軍備「“夢”破れた。挑発抑える」”. 『産経新聞』朝刊. (2017年3月10日). http://www.sankei.com/world/news/170310/wor1703100011-n1.html 
  5. ^ “軍事非同盟のスウェーデン、軍備強化へ/高まるロシアの脅威 島部に部隊再配置”. 『朝日新聞』朝刊. (2017年8月7日). http://www.asahi.com/articles/ASK844T1FK84UHBI026.html 

外部リンク[編集]