コンラディン・グロート

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コンラディン・グロート(Konradin Groth、1947年 - )は、ベルリン生まれのトランペット奏者。1974年以降フリッツ・ヴェゼニック(Fritz Wesenigk)、ホルスト・アイヒラー(Horst Eichler)の後任として、マルティン・クレッツァーと共にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席トランペット奏者を務めた。

プロフィール[編集]

8歳よりトランペットを始める。1964年青少年音楽コンクールに優勝、ベルリン高等音楽院で音楽の勉強を始める。国立ベルリン音楽大学(現ベルリン芸術大学)卒業後、1968年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に第3トランペット奏者として入団。

1970年から4年間ベルリン・ドイツ・オペラに移籍し、首席トランペット奏者を務めた後、1974年から1998年の24年間、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席トランペット奏者として活躍した。

早くから後進の指導に熱心で、在任中からベルリン・フィルハーモニーのオーケストラ・アカデミーで教鞭をふるい、また1988年からはベルリン芸術大学の教授に就任した。

1993年フィルハーモニック・アンサンブル管弦楽団に招かれ、東京でミニコンサートと組み合わせたトランペット・クリニックを展開する。

ブラス・アンサンブルのジャーマン・ブラス(German Brass, 1984年にドイツ金管五重奏団から改称)結成時からのメンバーとしても活動した。

作品[編集]

CD[編集]

ソロ
  • 『トランペット協奏曲集』(東芝EMI PEO-009):大友直人指揮/フィルハーモニック・アンサンブル管弦楽団、1998年2月14-15日録音。アルチュニアンのトランペット協奏曲、他。
ドイツ金管五重奏団
  • 『Brass Symphony』(Schallplatten FSM63 405):の演奏。エワルドの金管五重奏曲第1番、他。
ジャーマン・ブラス
  • 『BACH 300』(EMI 2701961)
  • 『Das Deutsche Blechbläserquintett』(audite 95.401)
ベルリン・フィルハーモニー・ブラス・アンサンブル
  • 『ブラスの饗宴』(ドイツ・グラモフォン MG1256)
  • 『Klengen』(EXTON OVCL-00028)
  • 『ブラスのクリスマス』(ドイツ・グラモフォン MG1161)

出版物[編集]

  • 『運舌法と呼吸法に関する新練習法』(ツィンマーマン社、1990年)