コンパウンドボウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ブローニング・アームズのコンパウンド ボウ

コンパウンドボウ (化合弓、稀に複合弓と訳される事も)は、滑車ケーブルてこの原理・複合材料など力学と機械的な要素で組み上げられた近代的な[1]1966年ミズーリ州に住む"Holless Wilbur Allen"によって発明され、1969年アメリカにおいて初めて特許が認められた[2]

コンパウンドボウのリムは通常の弓より引く力が強いが、滑車と連動することによって効率良く引くことが可能となっている。結果、狙っている間の保持力が少なく狙いが安定し、初速の向上と相まって高い命中精度を期待できる。

構造[編集]

  • ライザー(ハンドル):持ち手の部分であり、力が集中するので剛性が求められる。通常、アルミニウム合金マグネシウム合金または炭素繊維で作られており、多くの場合航空機で使用されるグレードである7075アルミニウム合金で作られている。
  • リム:ライザーと滑車を接続する部分であり、高い張力がかかる部分のため複合材料が使われる。現在は前後ではなく上下方向に振動を逃がすパラレルリムが普及しつつある。
  • 滑車(カム):弓の両端にある滑車で、形状やかけ方によってシングルカム・ハイブリッドカム・デュアルカム・バイナリカムなど種類があり、コンパウンドボウの特徴が出る部分である。
  • ストリング(ケーブル):ストリングには矢筈を引っ掛けるためのノッキングポイント、リリーサーを引っ掛けるためのDループや照門として用いるピープサイトが取り付けられる。2本のケーブルは上下の滑車の動きを連動させることに用いられる。

その他のオプションに、スタビライザーという射撃を安定させる器具や、狙いを定める器具であるスコープ、引手に装着し発射タイミングを決めるリリーサーがある。 なお、一般的な弓具と違いストリングを外したり滑車の同期を直すためにはボウプレスという器具が必要となる。 保管の際は他の弓具と違い反発力の低下が起こらないため、ストリングの取り外しは行われない。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Paterson, W. F. "Encyclopaedia of Archery". St. Martin's Press, 1984, p. 18.
  2. ^ Archery bow with draw force multiplying attachments US 3486495 A