コンテナリゼーション

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ニューアーク港・エリザベス海上ターミナルの輸送コンテナ。米国ニュージャージー州
ウェスト・コースト本線を走るコンテナ車。英国ヌニートン近郊
洋上のコンテナ船。ドイツクックスハーフェン付近
コンテナ用クレーンによる荷役が行われているコンテナ船。コペンハーゲン

コンテナリゼーション(英:containerization)、コンテナ化とは、定規格の輸送コンテナに大小様々な貨物を積み込んで、コンテナごと一斉に運んでしまう輸送体系のこと[1]。日本国内ではコンテナ輸送と呼ばれることも多い。

コンテナは効率的な荷役および長距離の効率的な輸送が可能であり、ある輸送手段から別の輸送手段(例えばコンテナ船、鉄道輸送のコンテナ車セミトレーラー)へ開扉することなく移行することも可能である。荷役システムは完全に機械化されているため、全ての荷役がクレーンや特殊なフォークリフトで行われる[2]。全てのコンテナには番号が付されており、コンピューター化システムを用いた追跡が行われる。コンテナは耐候性鋼の素材でできており、メンテナンスの必要性を最小限に抑えている。

数世紀前に起源が遡るコンテナリゼーションだが、第二次世界大戦終了までは重いコンテナを荷役するための機械も、企業や輸送形態の境界を越えてコンテナを運ぶための構想も十分に発達せず、広く普及しなかった。第二次世界大戦後、アメリカの運送業者だったマルコム・マクリーンが、トレーラーから船へと積み替えられる複合輸送コンテナ(海上コンテナ)を設計し、コンテナを効率的に積載するためのコンテナ船を発明して、事業を軌道に乗せた。コンテナリゼーションによって大半の貨物は手作業で分類したり倉庫に保管しておく必要がなくなり、剥き出しのばら積み貨物をこれまで荷役していた何千人もの港湾労働者に取って代わるものとなった。またコンテナリゼーションは、港の混雑を軽減し、輸送時間を大幅に短縮し、損傷や盗難による損失をも減少させた[3]。コンテナと、それを運ぶための専用船やトレーラーや様々な荷役機器が、輸送の定時性や輸送期間の大幅短縮をもたらし輸送コストを劇的に削減したことで、外国の商品を買うコストも低下し、企業が工場を賃金の安い外国に移転してその製品を輸入することが現実的になった。コンテナ輸送は国際貿易ブームを牽引し、グローバリゼーションの主要因となった[3]

起源[編集]

未梱包のばら積み貨物を手作業で船に積み込む様子
ロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道 でのコンテナ輸送(1928年)

コンテナリゼーション以前、商品は一般的に梱包されることなくばら積み貨物として手作業で取り扱われていた。通常、商品は工場から車両に積み込まれると、港の倉庫に運ばれてそこで荷下ろしされ、次の船を待って保管されていた。船が到着すると、それらは他の貨物と一緒に船の横に移動され、港湾労働者によって船倉に降ろされるなり運ばれてから梱包されていた。船は、与えられた託送貨物を降ろす前に幾つかの港に寄港することもあった。各々の港へ寄るたびに、(目的地が違う)貨物の到着は遅れることになった。配送貨物が一旦、別の倉庫に荷下ろしされてから目的地に配達される場合もあった。複数回に及ぶ荷役と遅延は輸送コストや時間がかかるだけでなく信頼性も低くしていた[3]

コンテナリゼーションは18世紀後半のイギリスにおける初期の炭鉱地域が端緒となった。1766年、ジェームズ・ブランドリーは石炭をウォーズリーのデルフ採石場からマンチェスターまでブリッジウォーター運河で輸送するために、10個の木製コンテナを備えた箱舟「Starvationer」号を設計した。1795年、ベンジャミン・ウートラムがリトルイートン・ギャングウェイ[注釈 1]を開設すると、石炭はワゴンに積まれてそれで輸送された。このギャングウェイを行く馬引きのワゴンはコンテナの形をしており、石炭を積んではしけからダービー運河に積み替えることが可能だった[4]

1830年代までに、幾つかの大陸鉄道が他の輸送手段に移行可能なコンテナを輸送していた。英国のリバプール・アンド・マンチェスター鉄道もその1つで、「シンプルな長方形の木箱(ワゴンに4つある)が、石炭をランカシャーの炭鉱からリバプールまで運ぶのに使用され、クレーンで馬車に移された」との記述がある[5]。元々は石炭をはしけに積み下ろしするのに使われていた「ルーズ・ボックス」[注釈 2]が、1780年代後半からはブリッジウォーター運河のような場所で石炭をコンテナ輸送するのに使われた。1840年代までに、木製の箱だけでなく鉄製の箱も使用されるようになった。1900年代初頭には、道路と鉄道間の移動用に設計された密閉コンテナボックスの採用が確認されている。

20世紀[編集]

1917年5月17日、米国のシンシナティ (オハイオ州)でベンジャミン・フランクリン・フィッチは自身の設計に基づき、着脱できる筐体(demountable bodies)と呼ばれるコンテナ輸送用の実験設備の開発に着手した。1919年後半、彼のシステムは14台の貨物トラックで21の鉄道駅にサービスを提供する200個以上のコンテナへと拡張された[6]

第二次世界大戦前に、多くのヨーロッパ諸国が独自にコンテナシステムを開発した。

1919年、エンジニアのStanisław Rodowiczがポーランドでコンテナシステム最初の草案を策定した。1920年には二軸ワゴンの試作品も製作されたが、ポーランド・ソビエト戦争のためポーランドでは開発が中断してしまった[7]

1921年5月、アメリカ合衆国郵便公社は郵便物をコンテナ経由で輸送するためにニューヨーク・セントラル鉄道と契約した。1930年、シカゴ&ノースウェスタン鉄道はシカゴとミルウォーキー間でコンテナの輸送を開始した。しかし、州際通商委員会がコンテナでの定額料金使用を許可しなかったことで、1931年春に彼らの事業は終了した[8]

1926年、サザン鉄道北部鉄道によるロンドンからパリまでの豪華客車ゴールデン・アローの定期的な接続運行が始まった。この乗客の手荷物の輸送に4つのコンテナが使用された。これらのコンテナはロンドンまたはパリで積み込まれ、イギリスでは長物車そしてフランスでは専用列車(CIWL Pullman Golden Arrow Fourgon of CIWL)でドーバー (イギリス)またはカレー (フランス)の港に運ばれた。

1928年9月、ローマで開催された第2回世界自動車輸送会議で、イタリアの上院議員シルヴィオ・クレスピが、競争よりも協調体制を採って道路と鉄道の輸送システムにコンテナを使用することを提案した。これは、寝台車で乗客を国際間輸送するSleeping Car Companyと同様に国際機関の支援の下で行われることとされた。1928年にペンシルバニア鉄道がアメリカ合衆国北東部で定期的なコンテナサービスを開始した。

ニューヨークでのウォール街大暴落 (1929年)とその後の世界恐慌を経て、多くの国が貨物の輸送手段を失っていた。貨物輸送の可能性として鉄道が求められ、コンテナをより広い用途で輸送するきっかけとなった。1931年9月30日、国際商工会議所の後援を受けて、ある海事貨物駅のプラットフォームではヨーロッパ製コンテナの最も良い構造を評価する実用試験が、国際競争の一環として実施された[9]

同じく1931年、米国ではベンジャミン・フランクリン・フィッチがその当時どこにでも存在する2つの最大かつ重いコンテナを設計した。1つは17.6×8.0×8.0インチで容量890立方フィートの30,000ポンド。もう1つが20.0×8.0×8.0インチで容量1000立方フィートの50,000ポンドである[6]。1932年11月、エノラではペンシルバニア鉄道が世界で最初のコンテナターミナルを開設した[9]。フィッチの開発したフック留めシステムが、コンテナの再積み込みに使用された[6]

コンテナリゼーションの発達は、経済崩壊と全交通手段の使用減少をもたらすこととなった1929年のウォール街大暴落を経て、鉄道会社を活性化する方法としてヨーロッパとアメリカで興ったのである[9]

1933年のヨーロッパでは、国際商工会議所の後援を受けて国際コンテナ事務局(B.I.C)が設立された。1933年6月、B.I.Cは国際間交通で使用されるコンテナに必須となる規定条件を決定した。 コンテナは、移動式エレベーター(グループ1コンテナ)用のクレーンやオーバーヘッドコンベヤー等のつり上げ装置によって取り扱われるとして、1933年7月1日以降に構築されたものとされた。義務的な規制は次のとおり。

  • 条項1-コンテナは、形状に関しては閉鎖タイプまたは開放タイプのいずれかで、容量に関しては重量タイプまたは軽量タイプのいずれかであること。
  • 条項2-コンテナの積載量は、コンテナの総重量(荷物+空荷時)が以下のようでなければならない。重量タイプのコンテナの場合は5メートルトン。 軽量タイプのコンテナの場合は2.5メートルトン。ワゴン荷重と同じ条件下では、総重量の5%超過までの許容範囲を認める[9]

1926年から1947年の米国では、シカゴ・ノースショアー・アンド・ミルウォーキー鉄道がミルウォーキー (ウィスコンシン州)とシカゴ (イリノイ州)の間で長物車に積荷された自動車運搬車および荷主の車両を輸送していた。1929年より始まるシートレイン・ラインズ[注釈 3]は、ニューヨークとキューバ間で商品を輸送するため船舶で鉄道貨車を輸送していた[10]

1930年代半ば、シカゴ・グレート・ウェスタン鉄道と当時のニューヘイブン鉄道が、独自の鉄道に限定した「ピギーバック」サービス(長物車での高速道路貨物トレーラーの輸送)を開始した。シカゴ・グレート・ウェスタン鉄道は、鎖とターンバックルを使用して各トレーラーを長物車に固定する方法について、1938年に米国連邦特許を申請した。他の部材には、長物車からトレーラーを積み降ろしするための車輪止めや傾斜台などがあった[11]。1953年までに、シカゴ・バーリントン・アンド・クインシー鉄道シカゴ・アンド・イースタン・イリノイ鉄道サザン・パシフィック鉄道がこの革新的事業に参入した。使用された鉄道車両の大部分は、余った長物車に新たな床面を装着したものだった。1955年までに、追加で25の鉄道会社が何らかの形でピギーバックのトレーラー輸送サービスを開始した。

第二次世界大戦[編集]

第二次世界大戦中、オーストラリア軍は鉄道の様々なゲージ破損にもっと簡単に対処するための補助としてコンテナを使用した。これらの積み重ね不可能なコンテナは、後の20フィートISO規格コンテナとほぼ同じ大きさで、恐らく主に木材で造られていた[12][検証用の引用文が必要]

異なる4つのUIC-590コンテナを展示している、鉄道博物館内の貨車。ボーフム=ダールハウゼン鉄道博物館の展示。

同時期に、アメリカ合衆国陸軍は均一な大きさの物品を組み合わせてパレットに固定し、ユニット・ロード[注釈 4]にすることで輸送船の積み込み積み降ろしを高速化するようになった。1947年、アメリカ陸軍輸送科は士官の家庭用品を戦地に輸送するために、4.1トンの積載量をもつ表面が波うった剛性スチールのコンテナ「トランスポーター」を開発した。縦幅2.59x横幅1.91x高さ2.08mで、片面に両開きドアがあり、運搬台車の上に取り付けられ、上部の四隅に吊り上げ用リングがあった[14][15]朝鮮戦争中、トランスポーターは繊細な軍事装備の持ち運びについて評価され、効果的であることが証明され、より広範な使用が認められた。物資の盗難や木箱の損傷で、軍は鋼鉄製コンテナが必要だと確信した。

20世紀半ば[編集]

ニューアーク港にいるマルコム・マクリーン。1957年

1951年4月、チューリッヒ・ティーフェンブルネン駅でスイス交通博物館と国際コンテナ事務局(BIC)がコンテナシステムのデモンストレーションを開催し、これには西ヨーロッパに最適な(輸送の)解決策を選ぶという目的があった。フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、スウェーデン、イギリス、イタリア、アメリカ合衆国の各代表者が出席した。そこで選ばれたシステムはオランダで「Laadkisten」と呼ばれる、1934年以来使われていた消費財および廃棄物の輸送システムに基づくものだった。このシステムは最大容量5500kgで最大3.1×2.3×2.0mのローラーコンテナを使った多彩な構成で、鉄道、トラック、船舶で輸送を行った[16][17]。これが「PAコンテナ(独:pa-Behälter)」として知られる、第二次世界大戦後の最初のヨーロッパの鉄道規格UIC590となった。オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、西ドイツ、スイス、スウェーデン、デンマークでその導入が実施された[18]。さらに大きなISOコンテナの普及に伴い、PAコンテナは鉄道会社によって段階的に廃止された。1970年代には廃棄物輸送でそれが広く使われるようになった[18]

1952年、米国陸軍はトランスポーターをCONtainer EXpressまたはCONEXボックスシステムに発展させた。CONEXのサイズと容量はトランスポーターとほぼ同じだが[注釈 5]、システムはいわゆるユニット方式になり、縦幅1.91×横幅1.30×高さ2.10mの小さなハーフサイズのユニットが追加された[21][22][注釈 6]。CONEXは3段に積み重ねて、厳しい自然環境からその内容物を保護することが可能だった[19]

工学用品や予備の部材を積んだCONEX最初の大掛かりな発送は、ジョージア州にあるコロンバス総合倉庫からサンフランシスコ港までが鉄道で行われ、それから船舶で1952年後半に日本の横浜へ、その後は韓国へ輸送された。出荷引き渡し時間はほぼ半分に減った。ベトナム戦争時までに、補給品および部材の大部分はCONEXによって発送されていた。1965年までに米軍は約10万個のCONEXボックスを使用し、1967年には20万個以上を使用していた[22][26]。これは世界規模で初となるコンテナでのインターモーダル輸送となった[19]アメリカ国防総省が軍事用に8×8フィートの横断面×長さ10フィートのコンテナを規格化すると、輸送目的でそれが急速に採用された[要出典]

1955年、元トラック運送会社のオーナーであるマルコム・マクリーンは、エンジニアのキース・タントリンガーと協力して、最新の複合輸送コンテナ(インターモーダル・コンテナ)を開発した。課題は、効率的に船に積み込むことができて、長い航海でも安全性を保持できる輸送コンテナを設計することだった。その結果、波うった厚さ2.5mmの鋼鉄からなる、縦3.0×横2.4×高さ2.4m(縦10×横8×高さ8フィート)単位の箱ができた。この設計では、ツイストロック機構が4つの角それぞれの頂点に組み込まれており、クレーンを使用してコンテナを簡単に固定および持ち上げることができた。マクリーンを手伝った後、タントリンガーは特許取得した設計を業界に提供するよう説得した。これが輸送用コンテナの国際標準化の始まりとなった[27]

専用船[編集]

韓国の釜山港で待機中のコンテナ

コンテナを運ぶ目的専用で建造された最初の船舶は、ロンドンとパリ間を結ぶ豪華旅客列車ゴールデンアローを常時運行するためのもので、1926年に操業を開始した。乗客の荷物運搬のために4つのコンテナが使用された。これらのコンテナはロンドンまたはパリにて積み込まれ、ドーバーまたはカレーの港に輸送された[9]

欧州における次の段階は第二次世界大戦後となる。コンテナ輸送用に専用建造された船舶はイギリスとオランダ間で使用され[18]、1951年にはデンマークでも使用された[28]:31。米国では、1951年にワシントン州シアトルとアラスカ州の間でコンテナの運搬が始まった[29]。ただし、これらのサービスはどれも特に成功しなかった。まず、コンテナがかなり小さくて、それら52%の容積は3立方m未満だった。欧州ではほぼ全てのコンテナが木で作られており、キャンバス布地の蓋を使用していたため、同コンテナは鉄道またはトラックの車体に追加の積み込みが必要とされた[28]:31-32

世界初の専用コンテナ船は、1955年にモントリオールで建造されてホワイトパス&ユーコン社が所有する「クリフォード・J・ロジャーズ号」だった[30][31]。1955年11月26日の初運行では、ノースバンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)スカグウェイ (アラスカ州)間で600個のコンテナが輸送された。スカグウェイではコンテナを専用の鉄道車両に降ろして北へユーコン準州まで運ぶという、トラック、船、鉄道車両を使用した最初のインターモーダル輸送サービスだった[32]。ユーコンで南行きのコンテナが荷送人によって積み込まれると、鉄道、船、トラックで、届け先まで開けられることもなく運ばれた。この最初のインターモーダルシステムは1955年11月から1982年まで運用された[33]

実際に最初に成功したコンテナ船会社は1956年4月26日に遡る。アメリカのトラック輸送の起業家マルコム・マクリーンは、後にコンテナと呼ばれる58台の「トレーラー・バン」を入れて[34]、改造されたタンカー船アイデアル・X号に乗せ、ニューアーク (ニュージャージー州)からヒューストン (テキサス州)まで航海した[28]:1。カナダでの出来事とはまた別に、マクリーンは輸送中に決して開けることなしに、トラック、船舶、鉄道車両間のインターモーダルを基本とする受け渡し可能な大型コンテナを使用する考えを抱いていた。マクリーンは当初、大型トラックからトレーラーを取り出して船の貨物倉にそれを格納する「トレーラーシップ」の建設を支持していた。

ロールオン-ロールオフ方式と呼ばれるこの積み込み方法は、潰れた物置きとしても知られ、船内の潜在的な貨物スペースの大きな無駄遣いになるため採用されなかった。代わりにマクリーンは、車台ではなくコンテナのみを船に積むものへと当初の概念を修正した。そのため「コンテナ船」や「ボックス」船との名称になっている[35][36]

規格化[編集]

マースク社のコンテナ。1975年
ケッペル港のコンテナ・ターミナル。シンガポール

コンテナリゼーション初頭の20年間に、様々な大きさのコンテナと隅金具が使用された。米国だけでも互換性のないコンテナシステムが数十個あった。最大運用のコンテナでも、マトソン航行会社には24フィート(7.32m)のコンテナがあり、シーランド・サービス社は35フィート(10.67m)のコンテナを使用していた。現存する規格サイズや金具および補強基準は、国際海運会社、ヨーロッパの鉄道会社、米国の鉄道会社、および米国の運送会社間における一連の妥協から発展した。4つの重要なISO(国際標準化機構)勧告によって、世界規模でコンテナリゼーションが規格化された[37]

  • 1968年1月:ISO 668は用語、寸法、定格を定義。
  • 1968年7月:R-790は識別マークを定義。
  • 1970年1月:R-116は隅金具に関する勧告を行う。
  • 1970年10月:R-1897は汎用貨物コンテナの最小内部寸法を設定。

これらの規格に基づいた最初のTEUコンテナ船が日本郵船を船主とする箱根丸 (コンテナ船)であり、1968年に初就航して、752TEUのコンテナを運ぶことが可能だった。

米国では、コンテナリゼーションやその他の輸送の進歩が州際通商委員会(ICC)によって妨げられた。同委員会は、鉄道が独占的な価格設定および料金差別[注釈 7]を使用しないようにする目的で1887年に創設されたが、規制の虜の犠牲となった。1960年代まで、荷主が同じ車両で異なる品目を運んだり料金を変更する前には、ICCの承認が必要だった。現在の米国における全統合化システムは、ICCの規制に基づく監視が縮小(そして1995年に廃止)された後にのみ可能となったもので、トラック輸送および鉄道は1970年代に規制緩和され、海運料金は1984年に規制緩和された[38]

コンテナが鉄道車両上に2段積み上げられる複層貨物鉄道輸送が、米国で導入された。この概念はシーランド社とサザン・パシフィック鉄道によって開発された。最初の独立式複層コンテナ車は1977年7月に納入された。業界標準となる5ユニットのウェルカーは1981年に初めて登場した。当初、これらの複層貨物鉄道車両は普通列車の運行で展開されていた。 1984年にアメリカンプレジデントラインズ社がロサンゼルス-シカゴ間で複層貨物コンテナに特化した列車事業を開始して以降、その輸送量は急速に増加した[要出典]

効果[編集]

タンカーに荷積みされたコンテナ。ロッテルダム港にて

コンテナリゼーションは、特に消費財やコモディティ物品の国際貿易の費用を大幅に削減し、スピードを大きく向上させた。また、世界中の港湾都市の性格も劇的に変貌させた。高度に機械化されたコンテナ積み替え以前は、20-22人の港湾労働者(沖仲仕)が個々の貨物を船倉に詰め込んでいた。コンテナリゼーション後、港湾施設では大所帯の港湾労働者が不要になり、職業が大幅に変わった。

一方、コンテナリゼーションの支援に必要な港湾施設も変貌を遂げた。 影響の1つが港の若干の減少と他の増加だった。 サンフランシスコ港では、荷役に使用されていた以前の桟橋はもはや必要なくなり、しかしコンテナ積み替えに必要とされる広大な保管区画を建設する余地が殆どなかった。その結果、サンフランシスコ港は実質的に主要な商業港として機能しなくなったが、隣接するオークランド港が米国西海岸で2番目に大きい港として浮上した。同様の運命がマンハッタンニュージャージーの港の間でも起こった。英国では、ロンドン港とリバプール港の重要性が低下した。一方、英国のフェリクストウ港とオランダのロッテルダム港が主要港として登場した。一般的には、深喫水船の通行ができない水路の内陸港はコンテナリゼーションから撤退し、海港が有利となった。インターモーダル用コンテナを使うことで、コンテナの仕分けおよび梱包作業を乗船地点から遠く離れた内陸部の施設で実行することが可能となった。

コンテナリゼーションの影響は、海運業界を超えて急速に広がった。コンテナは、海上輸送を伴わない貨物輸送向けのトラック輸送および鉄道輸送産業で急速に採用された。製造業もまたコンテナの利点を活用するべく進化した。かつて小さな委託貨物を配送していた会社は、それらをコンテナにグループ化するようになった。現在、貨物の多くはコンテナに正確に収まるよう設計されている。コンテナの信頼性は、部品供給業者が定期的な固定スケジュールで特定の部材を提供できるため、ジャストインタイム生産システムも可能にした。原料生産地から部品工場まで、部品工場から組立工場まで、組立工場から最終消費地の物流センターまでの間が定時性の高く輸送費の安い海上コンテナで結ばれるため、多数の国にまたがる複数の企業間の生産時期を調整して、短い納期と少ない在庫を達成するサプライチェーン・マネジメント構築も可能になった。

2004年、世界のコンテナ交通量は3億4500万TEUで、約82%のコンテナポートが上位100のコンテナ港で取り扱われたと推定されている[39]

21世紀[編集]

マースク社のコンテナ船が出航するところ。フリーマントル (西オーストラリア州)にて

2009年時点で、世界中の非ばら積み貨物の約90%が輸送船に積まれたコンテナによって運ばれており[40]、全コンテナ積み替えの26%が中国で行われている[41]。例えば、2009年に中国では105,976,701台の積み替えがあり(香港を除く国際および沿岸の両方)、香港では21,040,096台(リストで別記載)、そして米国では34,299,572台だった。2005年、約1800万台のコンテナが年間2億回以上の旅をした。 2006年8月に就航したEmmaMærsk号のように、14,500以上の20フィートコンテナ(TEU)を積載できる船もある。ある時、コンテナ船はインド洋と太平洋を結ぶ世界で往来の最も激しい輸送レーンの1つであるマラッカ海峡の深さによってのみサイズが制限されると予測されたりもした。このいわゆるマラッカマックスは、船舶を全長470m×幅60mの寸法までにサイズ制限している[36]

ただし、当初はコンテナリゼーションが海運業界に与える影響の程度を殆ど予見できなかった。1950年代にハーバード大学の経済学者ベンジャミン・チニッツは、コンテナリゼーションが工業製品を他地域よりも安く米国南部に出荷できるようになることでニューヨークに利益をもたらすと予測したが、彼はコンテナリゼーションが海外からのそうした商品の輸入を安くするとまでは予想しなかった。コンテナリゼーションの経済的研究の大半は、海運会社が古い輸送形態をコンテナリゼーションに置き換えるようになると単純に決め込んだだけで、コンテナリゼーションのプロセス自体が生産者の選択にもっと直接的な影響を与え、総貿易量を増加させるとまでは予測しえなかった[36]

ISO規格コンテナの普及は他の貨物輸送規格にも変更をもたらし、着脱可能なトラックボディやスワップボディ[注釈 8]が規格サイズおよび形状へと徐々に強制(積み上げに必要な強度はないが)されていき、ISOコンテナや商用車に適合する貨物パレットの世界的な使用へと完全に移り変わっていった。

貨物の安全性向上も、コンテナリゼーションの重要な利点である。ひとたび貨物がコンテナに積み込まれたら、目的地に着くまで再び触られることがない[43]。偶然通りかかった人からは(コンテナ内部の)貨物が見えないため、盗まれる可能性が低い。通常、コンテナのドアは封鎖されているため不正開放がより明確となる。一部のコンテナには電子監視装置が装備されており、ドアが開いた時に起こる気圧変化を遠隔監視することが可能である。このことが海運業界を長年悩ませてきた盗難事案を減少させた。近年の開発はセキュリティをさらに強化するためインテリジェントな物流最適化[注釈 9]の使用に焦点を当てている。

世界中で同じ規格サイズのコンテナを使用することは、様々な国で互換性のない軌間サイズよって起こる問題を軽減させた。 世界の鉄道網の大部分は、標準軌で知られる1,435mmの軌間で運行するが、広軌を採用する国(ロシア、インド、フィンランド、リトアニアなど)も多く、アフリカや南米などの他地域では鉄道網に狭軌を採用している。これら全ての国でコンテナ列車を採用したことで、軌間の異なる列車間の積み替えが容易になった。

20フィートまたは40フィートのコンテナを使って自家用車ほかの各車両を海外に出荷することが一般的な方法になった。ロールオン-ロールオフ方式の車両輸送とは異なり、携帯品を車両と共にコンテナに積み込むことができ、国際間輸送が容易になった[要出典]

コンテナ規格[編集]

ISO規格[編集]

一般的な全長規格が5つある。(ft=フィート

  • 20ft (6.10m)
  • 40ft (12.19m)
  • 45ft (13.72m)
  • 48ft (14.63m)
  • 53ft (16.15m)

米国の国内標準コンテナは一般的に48ftと53ft(鉄道およびトラック)である。コンテナ容量は20ft相当単位(TEU)で表される。この換算単位は20ft規格コンテナ(長さ20ft(6.10m)×幅8ft(2.44m))に積み込める貨物容量の尺度である。これは概算値であるため、箱の高さは考慮されていない。例えば、高さ2.90mのハイキューブでも高さ1.30mのハーフハイトでも、長さが20ftのコンテナはTEUと呼ばれる(詳しくはTEU#様々なコンテナの容量とTEUを参照)。米国では過去10年間で48ftコンテナが段階的に減っていき、53ftコンテナが優勢となった。

20ftのドライカーゴコンテナ(液体を積まない通常貨物用コンテナ)の最大総質量は当初24,000kgに、40ftコンテナは30,480kgに設定(高さ2.90mのハイキューブ含む)された。コンテナの空荷時質量を考慮すると、最大積載量は20ftの場合で約22,000kg、40ftコンテナでは27,000kgに減少する[44]

2005年には最大積載が30,480kgに増加し、その後さらにISO規格668の改正(2013年と2016年の2回)により、全サイズで最大36,000kgにまで増加した。

ISOコンテナの高さ8フィート(2.44m)という当初の選択は、若干の修正が必要となったが、鉄道トンネルの大部分に合うように造られた。現在の標準は高さ8フィート6インチ(2.59m)である。さらに高いハイ・キューブ・コンテナでは9フィート6インチ(2.90m)に達し、鉄道車両が2段積みになったため、鉄道積荷限界ゲージ寸法のさらなる拡大が必要とされている[45]

航空貨物用コンテナ[編集]

複数個あるLD8型の航空貨物用コンテナ

主要航空会社は、航空機および関連する地上の積み込み機器用にカスタム設計されたコンテナを使っているが、国際航空運送協会は、最大11.52m3というアルミニウムコンテナ規格のサイズ設定を作った。

その他のコンテナシステム規格[編集]

その他のコンテナシステムを幾つか(年代順に)挙げると、次のとおり。

コンテナ積載[編集]

FCL[編集]

FCL(full container load)は、荷主1人で届け先も1か所だけという責任負担で積み下ろしが行われるISO規格コンテナである。実際には、コンテナ全体が届け先1か所宛てのものを意味する。FCLコンテナの輸送は、同じ重量のばら積み貨物よりも低い運賃になる傾向がある。FCLは許容最大重量または最大容量まで積載されたコンテナの利用を意図したものであるが、海上貨物における実際のFCLは常に完全な有効荷重または容量を意味するわけではない。多くの企業は、他の商品とコンテナを共有する場合と比較して、物流の簡素化およびセキュリティを向上させるために「ほぼ」満載のコンテナを単一コンテナ積載にする傾向がある。

LCL[編集]

LCL(Less-than-container load)は、標準の貨物コンテナを満たすのに十分な大きさではない貨物のこと。LCLの貨物は多くの場合、最終目的地に向かう途中にある中間の鉄道ターミナルで、異なる鉄道車両に振り分けられて再配送されている[60]

LCLとは「カーロード・レート[注釈 10]を適用する必要量よりも少ない貨物量を言う。インターモーダル・コンテナの可視容量または定格容量を満たす量よりも少ない貨物量」でもある[要出典]。それはまた「輸送用コンテナを一杯にするには非効率的な貨物の荷送」とも定義ができる。「それはコンテナフレートステーションで、コンテナ内の同じ目的地の別の託送品と一緒にされている」[62](混載輸送)。

諸問題[編集]

危険[編集]

禁制品の密輸にはコンテナが使われている。動いているコンテナは数が膨大なため、大部分のコンテナは決して検査対象とならない。近年は、テロリストやテロ活動の素材を検出できない国に輸送するのにコンテナが使われる恐れがあるとの懸念が高まっている。米国政府はコンテナ・セキュリティ・イニシアティブ(CSI)を推進している。これは危険度の高い貨物がなるべく出発港で検査または(X線での)スキャンが行われることを意図したものである。

空きコンテナ[編集]

コンテナは常時使用を意図されており、これまでの貨物が空になった直後に新たな目的地に向かう新しい貨物が積み込まれる。これが常に可能とは限らず、場合によっては、空きコンテナを使用可能な場所に輸送するコストのほうが使用済みコンテナの価値よりも高いと考えられたりもする。 海運会社やコンテナリース会社は、空きコンテナを米国西海岸など需要の低い地域から中国などの需要の高い地域に再配置する専門家になっている。港の後背地内に再配置することが近年の物流最適化作業の焦点にもなっている。 ただし、破損したり廃棄されたコンテナは、コンテナ構造物(コンテナ建築の素材)という形でリサイクルしたり、中身の鋼鉄を回収するリサイクルも行っている。 2010年夏は、不況後に輸送量が増加したためコンテナの世界的な不足が起こった一方、新しいコンテナの生産は大部分が止まっていた[63]

海での紛失[編集]

ハリケーンで船外の北大西洋に落ちたコンテナ(1980年冬)

コンテナは時として、一般的には嵐の時に、船から落下することがある。報道メディア資料によると、毎年2,000から10,000のコンテナが海上で紛失している[64][65]世界海運評議会が各運送会社を調査したところ、この主張はひどく上乗せされており、海上での紛失は毎年平均350コンテナで壊滅的な出来事があった場合に675コンテナと算出した、と同評議会は述べている[66]。紛失具体例では、2006年11月30日、ノースカロライナ州のアウターバンクスにコンテナ1個が岸に打ち上げられ[67]、そこには貨物のドリトスが何千袋もあった。荒海で紛失したコンテナは貨物や波によって破壊され、すぐに沈むことが多い[64]。全てのコンテナが沈むわけではないが、水面から非常に高く浮くことは滅多になく、それらを検出するのが困難な輸送上の危険になっている。紛失したコンテナの漂流は、海洋学者にとって地球規模の海流研究となり、中でも貨物のアヒルちゃん(Friendly Floatees)を追跡するという望外な事案も起きた[68]

2007年、国際海運会議所と世界海運評議会はコンテナ保管の実施基準に関する研究を開始した。これにはパラメトリック横揺れ[注釈 11]、より安全な積み重ね方、コンテナの荷印、うねりが大きいデッキ上の貨物のセキュリティに関する乗組員の訓練などが含まれる[70][71]

2011年、MV Rena号がニュージーランド沖で座礁した。船がせり上がるにつれてコンテナの一部が失われ、他のコンテナは不安定な角度で船上に残った。

労働組合の課題[編集]

コンテナ革命における最大の闘争の幾つかはワシントンD.C.で繰り広げられた。1970年代初頭、鉄道と海運を組み合わせた料金を見積もる許可を獲得した運送業者ではインターモーダル輸送が大幅に増加した。その後、船舶を運航しない一般運送業者は、桟橋外の場所でコンテナ詰め込みや荷出しに労働組合労働者を使用することを要求してくる契約を無効とする米国最高裁判所の判決が出て、この長い法廷闘争に勝訴した[72]

その他のコンテナ活用[編集]

建築現場で事務所として使用される改造コンテナ

コンテナ構造物は、一時的あるいは恒久的な住宅として、本館ないし小屋または作業場として、人々の住宅その他機能的建物の基礎としてコンテナを使用するものである。コンテナは商工業において物置や保管エリアとしても使用されうる。

アムステルダムにある テンポハウジング 社は、個々の住宅ユニット用コンテナを積み重ねる工法を行っている。

コンピューターのデータセンターの収容にもコンテナが使われ始めているが、これらは一般的に特殊なコンテナである(詳しくはデータセンター#コンテナ型データセンターを参照)。

現在では、特定目的の役割を担うべくコンテナを改造して欲しいとの要請が増えている[73]。その結果、記録保管ラック、警備事務所や食堂や乾燥室にする目的の内張りや暖房や照明やコンセント、家具保管向けの結露制御、より重い物体を保管する傾斜台など、様々な用途に合わせたコンテナ専用の調度品が使えるようになった。コンテナはまた、機器の保管庫、期間限定カフェ、展示ブース、警備小屋などを提供する目的でも作り変えられている。

公共コンテナライズ輸送[74] は、道路以外の旅客輸送を行う個別コンテナとして機能するよう自動車を改造する概念であるが、まだ現実導入されていない。

ACTSローラーコンテナ規格は、ヨーロッパ一帯でコンテナ型消防設備(en)の基盤となっている。

BBCの追跡プロジェクト[編集]

2008年9月5日、BBCは世界中を移動する輸送コンテナを追跡することで、国際貿易とグローバリゼーションを研究する1年間のプロジェクトに着手した[75][76]

フィジカルインターネット[編集]

標準化されたPI(π)コンテナ

輸送コンテナと同じ考え方で、PI(π)コンテナによるモジュールの標準化により混載、積替えが容易になる。この輸送用モジュールにより効率的に輸送を行う。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 英国ダービーシャー州のリトルイートンを拠点に、ダービー運河へと通じる、産業ワゴン用の鉄道路。詳細は英語版en:Little Eaton Gangwayを参照。
  2. ^ 英単語loose boxの直訳が「放し飼い馬屋」で、ここでは馬を入れていた木枠を石炭輸送に応用した大きい木箱を指す。
  3. ^ 正式名はOver-Seas Shipping Companyという、海運を主とした輸送会社。詳細は英語版en:Seatrain Linesを参照。
  4. ^ 個々の輸送物をある単位(ユニット)にまとめてから、一連の輸送、保管、荷役を行う運搬手法[13]
  5. ^ (8’6" length, 6’3" width and 6’10½" height, and 9000 lbs capacity),[19][20]
  6. ^ Some sources also mention a 12-foot version.[23][24] and a third version, the Conex III of 8 x 8 x 6.5 feet, and a capacity of 13,000 lbs was being developed. Connecting devices were intended to join three Conex-III containers together into one 20-feet long unit, a standard recommended by the American Standards Association, for use in commercial rail, highway, and water shipping.[25]
  7. ^ 当時、アメリカの鉄道業界では(事業を有利に進める目的あるいは批判をかわす目的で)政治家や新聞記者など発言力のある人物にだけ年間通行パスを渡すといった慣習が横行していた。このあたりの経緯は州際通商委員会#解説を参照。
  8. ^ トラックの荷台を取り外してそのまま鉄道輸送が可能なボディ構造のこと[42]
  9. ^ このインテリジェントは恐らく「コンピューター化により外界の変化に自動対応できる(コンピュータ用語としてのインテリジェンス)」という意味。
  10. ^ 運搬車1両貸し切りによる普通貨物運賃のこと[61]
  11. ^ 波のうねりが船舶の揺れを助長するように働き、船舶の横揺れが次第に大きくなる現象のこと[69]

出典[編集]

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関連項目[編集]