コンチータ・ヴルスト

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コンチータ・ヴルスト
Conchita Wurst
20140321 Dancing Stars Conchita Wurst 4187.jpg
基本情報
生誕 (1988-11-06) 1988年11月6日(28歳)
オーストリアの旗 オーストリア グムンデン
出身地 オーストリアの旗 オーストリア
活動期間 2006年 -

コンチータ・ヴルストConchita Wurstコンチータ・ウルストの表記も)、本名:トーマス・“トム”・ノイヴィルトドイツ語: Thomas "Tom" Neuwirth、1988年11月6日 - )は、オーストリア出身のドラァグクイーンの歌手である。2014年5月、デンマークコペンハーゲンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテスト2014オーストリア代表として出場し、優勝を果たした。英語やドイツ語などでは、トーマス・ノイヴィルトとしては男性形、コンチータ・ヴルストとしては女性形を使用する[1]

来歴[編集]

ノイヴィルトは1988年11月にオーストリアグムンデンに生まれた[2]。2013年のインタビューでは、学校時代には同性愛者であることから常にいじめの被害にあうおそれを感じており[3]、休憩時間にトイレに行くのもためらうほどであったと話している[4]

2007年、トム・ノイヴィルトとして

2007年にオーストリアのタレント・オーディション番組「Starmania」で決勝に進出した[5]。2011年2月にグラーツの服飾学校を卒業し、ウィーンに移り住む。

幼少期の経験から、2011年にドラァグ・クイーン「コンチータ・ヴルスト」の芸名を使用するようになった。「すべての人々に差異に対する寛容を呼びかける、重要なメッセージである」と話している[6]。 「ヴルスト(Wurst)」とはドイツ語で「ソーセージ」を意味しており、「Das ist mir doch alles Wurst」というドイツ語の慣用句に由来する。これは直訳すれば「私にとっては皆ソーセージだ」であり、「どれも同じだ」「気にしない」という意味で使用される。そのため、「どこから来て、どんな外見なのか、などということはどうでも良いのだ。」という思いでこの姓を使用することにしたという。いっぽう、「コンチータ」についてはキューバ人の友人がつけた名前だとのことである[7]

コンチータ・ヴルストとして、オーストリア放送協会の番組「オーストリアでいちばんキツい仕事」に出演して水産工場で働いたり、ナミビアの砂漠の只中で現地に暮らす部族と共同生活をするなどした。

音楽歴[編集]

2006年 - 2007年: Starmania & Jetzt Anders![編集]

2006年、オーストリアのテレビ番組「Starmania」の第3シーズンに出演し、ナディーネ・バイラー英語版に次ぐ2位となる。翌年、イェツト・アンダース!英語版というバンドを結成するが、同年中に解散する。

2011年 - 2012年: Die große Chance & Eurovision 2012[編集]

2011年から「コンチータ・ヴルスト」の芸名で活動を始め、オーストリア放送協会の番組「Die große Chance」に出場する。また、ユーロビジョン・ソング・コンテスト2012オーストリア代表選考に参加し、トラックシッタズドイツ語版に次ぐ2位となった[8]

2013年 - 2014年: Eurovision Song Contest 2014[編集]

ユーロビジョンの優勝トロフィーとともに

2013年9月10日、オーストリア放送協会の内部選考によりユーロビジョン・ソング・コンテスト2014オーストリア代表に選出された[9]。その直後から論争の的となり、フェイスブックの「反ヴルスト」のページは3万1千を超える支持が集まった[10]

2013年10月、ベラルーシの情報大臣は、ベラルーシ国営放送英語版はユーロビジョン放送時にオーストリアの登場シーンをカットすべきだとする申し立てを受けた。申し立ては、ヴルストの出演は「ユーロビジョンをソドミーの温床にするものだ」としていた[11]。12月には同様の申し立てがロシアでも行われている[12]

2014年3月、ヴルストによるオーストリア代表曲が「Rise Like a Phoenix」であることが発表された。デンマークコペンハーゲンで行われるユーロビジョン本戦では、5月8日に準決勝を通過し、5月10日の決勝において290点を獲得して優勝者となった。オーストリアの優勝は1966年大会以来のことであった。

来日[編集]

2015年7月6日に初来日、10日にはミュージック・ステーションに生出演した[13]

脚注[編集]

  1. ^ Morgan, Joe. “Belarus calls to cancel Eurovision over inclusion of drag singer”. Gay Star News. Gay Star News Ltd.. 2014年5月7日閲覧。
  2. ^ biography”. conchitawurst.com. 2014年5月10日閲覧。
  3. ^ Seitenblicke.at Interview (German) [1]
  4. ^ Seitenblicke.at Interview (German) [2]
  5. ^ “Austria: Bearded Woman Conchita Wurst Bids For Eurovision”. The Eurovision News. (2011年12月2日). http://eurovisiontimes.wordpress.com/2011/12/02/austria-bearded-woman-conchita-wurst-bids-for-eurovision/ 
  6. ^ Seitenblicke.at Interview (German) [3]
  7. ^ DerStandard.at Interview (German) [4]
  8. ^ “Conchita Wurst – Neues Leben nach "Starmania"” (German). Kleine Zeitung英語版. (2012年2月24日). http://www.kleinezeitung.at/nachrichten/kultur/songconest/2955069/neues-leben-nach-starmania.story 2012年7月27日閲覧。 
  9. ^ “Conchita Wurst soll Österreich beim Song Contest vertreten” (German). nachrichten.at. (2013年9月10日). http://www.nachrichten.at/nachrichten/kultur/Conchita-Wurst-soll-Oesterreich-beim-Song-Contest-vertreten;art16,1192384 2013年9月10日閲覧。 
  10. ^ “Editorial: Why ORF Must Stand By Conchita Wurstl”. wiwibloggs.com. (2013年9月14日). http://wiwibloggs.com/2013/09/14/editorial-why-orf-must-stand-by-conchita-wurst/31701/ 2013年10月18日閲覧。 
  11. ^ “Will Belarus Remove Conchita Wurst from its Eurovision Broadcast?”. wiwibloggs.com. (2013年10月20日). http://wiwibloggs.com/2013/10/20/will-belarus-remove-conchita-wursts-performance-eurovision-broadcast/32965/ 2013年10月20日閲覧。 
  12. ^ “Will Russia cut its broadcast of Eurovision 2014 because of Conchita Wurst?”. wiwibloggs.com. (2013年12月28日). http://wiwibloggs.com/2013/12/28/russia-cut-broadcast-conchita-wurst/35965/ 2013年12月28日閲覧。 
  13. ^ 世界を揺るがす“コンチータ”、7/10(金)『ミュージックステーション』生出演決定!! HMV ONLINE(2015年7月6日)2015年7月11日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]