コングスベルグ・グループ
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![]() コングスベルグの本社 | |
種類 | 公開会社 |
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市場情報 | OSE: KOG |
本社所在地 |
![]() 3616 Kirkegårdsveien 45, コングスベルグ |
設立 | 1814年3月20日 |
業種 | 製造業 |
事業内容 |
船舶・海洋システム 軍需関連機器の製造販売 システム開発 |
代表者 | Geir Håøy(CEO) |
主要株主 |
ノルウェー貿易産業水産省(50%) ノルウェー政府年金基金(5.51%)[1] |
外部リンク | コーポレートサイト |
コングスベルグ・グループ(ノルウェー語: Kongsberg Gruppen ASA)は、船舶・海洋システムおよび防衛・宇宙関連機器の開発・製造を中心に行うエンジニアリンググループ。ノルウェー・コングスベルグに本社を置き、世界30カ国以上で事業を展開している[2]。オスロ証券取引所上場企業(OSE: KOG)。
沿革
[編集]ノルウェーがキール条約の締結で揺れ動き、ノルウェーの安全を確保するための防衛体制が求められていた1814年3月20日、摂政クリスチャン・フレデリクの承認を得て設立されたコングスベルグ造兵廠(Kongsberg Vaabenfabrik)が起源となる[3]。ノルウェー軍向けのライフル銃の製造に着手し、19世紀を通じて生産が増加、1888年にガンスミスのエリック・ヨルゲンセン(Erik Jørgensen)らが、ライフル銃「クラッグ・ヨルゲンセン・ライフル」の試作品を発表すると、翌年デンマーク軍が採用し、3年後にはアメリカ軍が同銃の装備を決定し、コングスベルグ造兵廠の製品は国際的に拡大した[3]。
第一次世界大戦が終結した1918年、軍需以外の分野に進出し、自動車や船舶の部品製造、また一般市場向けにスパナ等のツール、捕鯨銃の輸出でも人気を博したが、1930年代に入ると、戦争の脅威から対空砲の生産に取り組み、第二次世界大戦中には、工場がナチス・ドイツの占領軍に管理されることとなった[3]。戦後、ノルウェー軍の近代化に貢献できる技術パートナーとして、コングスベルグ造兵廠はノルウェー産業の再建における主要企業の1つに指定され、以後、短距離対艦ミサイル「ペンギン」や水中艇「HUGIN」などの開発を成功させた[3]。
1970年代にコングスベルグ造兵廠は、防衛機器、海洋石油設備や舶用機器、自動車部品などの各部門に分割され、海洋石油設備・舶用機器の分野で現在まで続く技術的優位性を確保したが、利益面で伸び悩むようになり、それまで全株式を保有していたノルウェー政府は、1987年に防衛部門を除く部門の株式売却を決定、1995年に現社名に変更、1997年に防衛・宇宙部門の「コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース」および海事部門の「コングスベルグ・マリタイム」の2部門体制となった[3]。2001年の年末から製造が始まった遠隔操作式の「プロテクター RWS」はアメリカ軍に採用された。2016年7月、デジタル化のニーズに対応するため新部門「コングスベルグ・デジタル」を設立した[4]。2019年4月、ロールス・ロイス・ホールディングスからコマーシャル・マリン事業を買収した[5]。
グループ内の部門別の売上としては、30か国以上で事業展開するマリタイム(海事)部門が約50%、15か国以上で事業展開するディフェンス&エアロスペース(防衛宇宙)部門が約40%(ただしノルウェー国内および特にアメリカ合衆国は防衛宇宙部門の割合が高い)、デジタル等他部門が10%前後であり、地域別の売上では、ノルウェー国内が約20%、他ヨーロッパ諸国が約30%、北米が約25%、日本を含むアジアが約20%となっている[2]。
スポンサー
[編集]コングスベルグで毎年開催されるジャズのフェスティバル、Kongsberg Jazz Festivalのスポンサーを務めている[6]。
日本での事業
[編集]日本では2018年11月、100%現地法人であるコングスベルグマリタイムジャパン株式会社(Kongsberg Maritime Japan Co Ltd.)が設立された。神戸市にオフィスを持ち、船舶・海洋システムに関連する製品の販売を行っている。
出典
[編集]- ^ “Main shareholders” (英語). Kongsberg Gruppen ASA. 2025年3月9日閲覧。
- ^ a b “Annual & Sustainability Report 2023” (英語). Kongsberg Gruppen ASA. 2025年3月8日閲覧。
- ^ a b c d e “KONGSBERG 200 Years of Excellence” (英語). Kongsberg Gruppen ASA. 2025年3月8日閲覧。
- ^ “Kongsberg Digital Fully Operational” (英語). Kongsberg Gruppen ASA (2016年8月). 2025年3月8日閲覧。
- ^ “Rolls-Royce completes sale of Commercial Marine business” (英語). ロールス・ロイス・ホールディングス (2019年4月1日). 2025年3月8日閲覧。
- ^ “Collaboration with Kongsberg Gruppen” (英語). Kongsberg Jazz Festival. 2025年3月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- コーポレートサイト
- Kongsberg Gruppen (KongsbergGruppen) - Facebook
- KONGSBERG (@kongsbergasa) - X(旧Twitter)
- kongsbergasa (@kongsbergasa) - Instagram
- Kongsberg Gruppen - YouTubeチャンネル