コロ助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
コロ助
キテレツ大百科』のキャラクター
Kawasaki Gokasonbori Korosuke Statue 1.jpg
川崎市五ヶ村堀緑地のコロ助ブロンズ像
登場(最初) 『キテレツ大百科』(家の光協会誌『こどもの光』4月号・1974年
作者 藤子不二雄
(後に藤子・F・不二雄名義)
声優 小山茉美
杉山佳寿子
プロフィール
愛称 コロちゃん
性別 不明[注釈 1]
種類 ロボット
肩書き 助手兼掃除番
身長 50 cm
体重 10 kg
30 cm
テンプレートを表示
藤子・F・不二雄ミュージアム発着バスに使用されているコロ助のイラスト
藤子・F・不二雄ミュージアム発着バスに使用されているコロ助のイラスト

コロ助(コロすけ)は藤子・F・不二雄原作の漫画テレビアニメドラマキテレツ大百科』に登場するキャラクターである。担当声優は初代(アニメ第1話 - 第86話および2002年の実写版)が小山茉美、2代目(第87話 - 最終話および2015年に公開された藤子・F・不二雄ミュージアム限定アニメ)が杉山佳寿子。また、2013年のキリンビバレッジ『キリン にっぽん米茶』TVCMは浅野まゆみが担当している。

概要[編集]

キテレツこと木手英一の手によって作られた発明品第一号カラクリロボット。元々はキテレツの先祖である木手奇天烈斎(キテレツ斎)が残した書物「奇天烈大百科」に「からくり人間製法」として記されたもので[2]、キテレツ斎が自分の息子を幼くして亡くした為にその息子をモデルとして作った。キテレツの手によって「からくり人間製法」を参考にアレンジされる。

基本的な呼称は「コロ助」(キテレツ、トンガリ、ブタゴリラ、キテレツのパパ、奇天烈斎など)、「コロちゃん」(みよちゃん、妙子、五月、勉三、キテレツのママなど)、「コロ助君」(佐々木先生など)だが、ブタゴリラの父からは唯一「ネギぼうず」と呼ばれる[注釈 2]

2002年元旦に放送された実写版ではコロ助がCGキャラクターとして登場した、また、その声を初代コロ助役の小山茉美がアニメで途中降板後、およそ12年ぶりに演じた。

2013年にキリンビバレッジ『キリン にっぽん米茶』TVCMにコロ助を起用、佐藤浩市がCGのコロ助と共演している。声優は浅野まゆみ[3]

外見的特徴と装備品[編集]

  • 身長は約50 cm(丁髷の先を含む)、幅は約30 cm、体重は約10 kg。
  • 視力は3.0[4][注釈 3]
  • 頭・手にゴムまり[2]、胴体に風呂おけ、腕に掃除機ホースを用いて製作された[5]。頭脳はパソコンなどの部品を流用している。原作では黒目の位置が左右で合っておらず、斜視のようになっていたが、アニメ版では視線が合うように描写されている(ただし、初代EDで瞬間的に出てくるコロ助や、3代目ED『コロ助ROCK』の冒頭に出てくる花咲か爺さんコックに扮装したコロ助は、視線が合っていない)。また、原作では顔や胴体は赤系の色だが[6][注釈 4]、アニメでは黄系の色に変更されている。
  • 耳は描かれていないが頭部の両側、人とほぼ同じ位置にある[7]
  • アニメでは背中に小さなを装備している。武器としての実用性は低いが、18話では拳銃の弾を跳ね返し、300話では縄を切ったことがある。引きずらないよう、鞘には車輪が付いている。130話で、本物の刀とのチャンバラにおいて切り刻まれている。

その他身体的特徴[編集]

  • 人間と同じ食事でエネルギーを補給する。ケーキが好物である[6]コロッケが好物なのは広く有名な話だが[8]、これはアニメオリジナルで生まれた設定である[9]。また人間と同じくトイレで用を足し、オナラもし、乗り物酔いなどで嘔吐する。煙を吸い込み咳き込むこともある。カナヅチだが、ロボットなので溺れることはない。暑がりでもある。苦手な物は犬[6]で、嫌いなものは虫。
  • 前世は路面電車といわれた。これは心臓部に路面電車の部品(キテレツが生まれる前、都電マニアの英太郎が廃線となった路面電車の部品を購入した)が使われていたためである[10]
  • 20年後には髭を生やしていたり剃っていたりしていたために、人間と同様に髭が伸びたり切ったりすることが可能だと思われる。

特技と人間(?)性[編集]

  • 自称武士で、一人称は「ワガハイ」、語尾に「ナリ」をつけて話す。キテレツの発明で鬼と化した際は口調が荒っぽく、語尾に「ナリ」を付けなかった。また反面世界のコロ助は武士らしさが強調され、語尾は「ゴザル」となった。漫画版での分身機の話『キテレツの団体』の中で「ぼくのケーキは?」という一人称を使っている。
  • 精神年齢は幼稚園児並み。わがままでおっちょこちょい、神経質で口が軽く嘘がつけない。スネたり意地悪することもある。ひがみやすく、仲間外れを嫌う。
  • 知能も幼稚園児並みで、文字は平仮名が読める程度で(コロッケ代以外の)計算も苦手。こうした性質にも関わらず武士としてのプライドは一人前で、特にアニメ前半期においてブタゴリラたちの格好のからかい対象となった。ただし運動能力は高く、ブタゴリラに匹敵する面もある。
  • 純粋な性格であり、ブタゴリラ達や悪人に騙される事が多い。「武士は口が堅い」と言っているが、嘘をついたり、隠し事をするのが下手であり、他人にベラベラと喋ってしまって周囲にバレる事が多く、よくキテレツやブタゴリラに注意される。
  • 惚れっぽい性格で、相手は人間・動物・機械と多彩。初恋の相手は自動車工場にある製造用ロボット(「ちよ姫」と名付けた)[11]
  • 木手家の一員として受け入れられており、本人も公の場では「木手コロ助」と名乗っている。
  • キテレツたちが学校にいる平日の昼間は、主に読書(絵本)・公園での砂遊び・ママのお手伝いなどをして過ごす。
  • 八百八の商売を手伝っており、熊八から「商売の才能がある」と見られ、八百八の跡取り候補に選ばれた事が何回もある。
  • アニメではゲストキャラが自分のペット(犬、猫、熊、虎など)に「コロスケ」「コロ(ちゃん)」と名付けており、ゲストキャラやキテレツ達がペットの名前を呼んだ際、自分の事だと思い、条件反射で返事してしまう事もある。
  • 劇中では基本的に、彼をよく知る者や科学に詳しい者以外にロボットとして特別視されることはない(他の藤子作品にも見られる世界観である)。ロボットであるとの指摘にテレビ司会者があえてコロ助に確認するエピソードもあるが、「みんな知っていると思った」との弁の通り、特に隠しているわけではない。

仲間たち[編集]

  • アニメ後半期にキテレツの手によって「豆コロ」「おちゃっぴい」が作られ、コロ助の弟・妹的存在となった。
  • アニメ第35話では越後の権田原駅付近の村でコロ助そっくりのからくり人形がある。名は「ゴンタ」で見た目や背格好こそコロ助と瓜二つだが、鯨の髭で出来たゼンマイが動力となっており、喋ったり、歩けるように作られていなかった。しかし心が宿っているらしく、コロ助に会おうと無理に歩いてゼンマイが切れた。製作者はキテレツ斎の弟子・からくり斎であり、コロ助の弟的存在ともいえる。
  • アニメ第41話では跡継ぎのいない大名の依頼で、キテレツ斎がコロ助そっくりのからくり人形を製作した。名は「菊千代」で見た目や背格好こそコロ助と瓜二つだが、大名の若君らしくしっかりとした性格であり、一人称は「余」、語尾に「~じゃ」を付けて話す。雪姫と結婚する事になったが、人形である自分を見たらガッカリすると思い、城から抜け出した。しかし、雪姫は菊千代の優しさを見て本気で惚れ、両思いになった。
  • アニメ第180話ではコロ助そっくりの座敷童子が登場している。妖怪かロボットかは不明。
  • アニメ第278話では紙芝居屋の男が古本屋の本に載っていたからくり人形を見て「アンコロモチベエ」というキャラクターを生み出した。見た目や背格好こそコロ助と瓜二つだが、アンコロモチが好物という設定になっている。紙芝居屋は病死した娘の為にアンコロモチベエのお面をおもちゃ会社に作らせ、お面屋の六助がお面を全国中に売り回っていた。

アニメ版最終話[編集]

アニメ版最終話では、江戸時代にて自分の出生の秘密を知り、奇天烈斎に親孝行をするため江戸時代に居残ることを決意し、キテレツたちに別れを告げる。しかし第293話で20年後の表野町にタイムスリップした際には、キテレツ家で相変わらず同居をしていたことから、その後現代へ帰ってきたとも考えられる(アニメ版最終話は編成上の都合で1994年末に制作されたものであり[12]、第293話は1995年に制作・放送された作品である。よって最終話制作後に、コロ助が20年後に同居している話が描かれたことになる[注釈 5])。ちなみにキテレツが大人になった時点ではコロ助は道場を開いており、剣術師範になっている。

その他[編集]

  • 第86話「コロ助の消えたバースデープレゼント」で、誕生日を迎えている。
  • 藤子不二雄の漫画「てぶくろてっちゃん」にコロ助(コロちゃん)に似た「ごろちゃん」という人形が登場する。てっちゃんが作ったという設定で頭部がゴムまりでできていることもコロ助と同じである[13]

イメージキャラクター・コラボレーション等[編集]

等々力陸上競技場に設置されているコロ助のブロンズ像。
  • 藤子・F・不二雄の出身地である富山県高岡市2006年末からコロ助を市のコロッケ関連イベントのイメージキャラクターとして使用している[8][14]。コロ助が印刷されたお年玉付きの「高岡コロッケ年賀はがき」も2007年に発売された[15]。なお、版下の製作費などの負担のみで、ロイヤルティーは無償となっている[16]
  • 川崎市にある等々力陸上競技場は藤子・F・不二雄ミュージアムとコラボレーションした際に、その一環として藤子・F・不二雄キャラクターのモニュメントが作成され、場内外に設置された。コロ助もその一つで、Aゲート前にコロ助のブロンズ像モニュメントが単体で設置されている[17][18][19]。このブロンズ像はアメリカンフットボール防具(プロテクター)を身に纏い、ボールを抱えている。なお、川崎市はアメリカンフットボールの街を標榜している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 名前に「助」が付くことを初め、を有することや、さらには立ち小便までもする描写が見られるなど[1]キャラクター設定に男児としての特徴が色濃く反映されているが、性別について「男」と具体的に言及する公式な資料は存在しない。
  2. ^ カラクリロボットの丁髷部分を太ネギに見立てた八百屋の発想から。
  3. ^ ブタゴリラの言及より。片目か両目かは不明。
  4. ^ 色は原作本の表紙等で確認することが出来る。
  5. ^ 詳細はキテレツ大百科 (アニメ)#終了についてを参照。

出典[編集]

  1. ^ "恐竜からの招待状 南の国へいらっしゃい!". キテレツ大百科. 1989年3月12日放送. 42回. 該当時間:8分25秒
  2. ^ a b キャラクター紹介”. ファイブエース. 2005年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月7日閲覧。
  3. ^ アニメ版と違う! キリン『にっぽん米茶』CMのコロ助の声は誰? - ガジェット通信. 2013年5月31日。
  4. ^ "コロ助 秀才になる!?". キテレツ大百科. 1989年2月19日放送. 40回. 該当時間:7分18秒
  5. ^ "コロ助! パワーアップ大作戦". キテレツ大百科. 1988年9月4日放送. 20回. 該当時間:7分30秒
  6. ^ "こわいの飛んでけ! 三半鏡でバッチリ". キテレツ大百科. 1989年8月27日放送. 61回. 該当時間:10分38秒
  7. ^ a b 「コロ助」好物PRナリ 「高岡コロッケ」に新キャラクター 高岡出身、藤子・Fさんの漫画に登場 「キテレツ大百科」、チラシやのぼりに利用”. 高岡コロッケ実行委員会 (2006年12月2日). 2018年3月20日閲覧。
  8. ^ 秋山哲茂 (2017年1月24日). “『キテレツ大百科』 第1巻 藤子・F・不二雄”. 宝島社(日刊マンガガイド). 2018年5月19日閲覧。
  9. ^ "ワガハイが チンチン電車だった頃…". キテレツ大百科. 1991年2月24日放送. 123回. 該当時間:7分55秒
  10. ^ "昼行灯で百点満点/コロ助恋に落ちて". キテレツ大百科. 1988年10月23日放送. 24回. 該当時間:21分47秒
  11. ^ コロ助ショック!「キテレツ」が終わった理由ナリ
  12. ^ 江戸時代の発明と未来のひみつ道具28頁。
  13. ^ 高岡コロッケマップ (PDF)”. インデックスとやま(高岡コロッケ実行委員会) (2009年). 2018年5月8日閲覧。
  14. ^ 高岡コロッケで謹賀新年 「コロ助」イラストの年賀はがき発売”. 高岡コロッケ実行委員会(北國新聞) (2007年11月1日). 2018年5月8日閲覧。
  15. ^ “富山・高岡"街の顔"に、コロッケ好き「コロ助」起用。”. 日本経済新聞 地方経済面 北陸 (日本経済新聞社): p. 8. (2006年12月2日) 
  16. ^ 等々力陸上競技場メインスタンドのリニューアルオープンについて(その2) (PDF)”. 川崎市 (2015年2月3日). 2018年5月19日閲覧。
  17. ^ 新しいモニュメントが、あの競技場に!!”. 藤子・F・不二雄ミュージアム (2015年3月13日). 2018年5月19日閲覧。
  18. ^ 等々力陸上競技場メインスタンドのリニューアルオープンについて(その2) (PDF)”. 川崎市 (2015年2月3日). 2018年5月19日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『キテレツ大百科 アッとおどろくからくり道具大図解(コロタン文庫)』 小学館、1990年6月ISBN 4092811152
  • 『「キテレツ大百科」×「ドラえもん」江戸時代の発明と未来のひみつ道具』 藤子・F・不二雄ミュージアム、2018年3月1日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]