コムーナ (ルーマニア)
コムーナ(ルーマニア語: comună)は日本の村に相当する、ルーマニアの農村部における地方自治体の最小単位(基礎自治体)の一つである。2025年現在、ルーマニアには2685のコムーナと13285の村落が存在する[1]。

制度
[編集]コムーナの首長はプリマル(primar)と呼ばれる。コムーナは1つまたは複数の村落で構成され、村落自体は行政機能を持たない。
コムーナを新たに設立するには、道路または鉄道で外部との接続があり、人口が1500人以上である必要がある。この条件は、既存のコムーナから分離させた場合に残存した区域でも満たす必要がある[2]。明確な人口の上限は存在しないが、基本的には、都市化が進み人口が約1万人を超えると、市や町に相当するオラーシュ(oraş)に昇格されることが多い。
歴史
[編集]中世ルーマニアにおいて、農村部の村落は行政の下で管理されず、一般的にはそれらの土地を所有する地主により行われていた。自由農民の村では、農民による自治が行われており、共同所有の土地に対する権利は公的に認められていた。
単一の行政構造を持つコムーナへの再編は、独立後の1864年、アレクサンドル・ヨアン・クザの時代に行われた[3]。
第一次世界大戦の後、ルーマニアはベッサラビアやトランシルヴァニアなどの「未回収のルーマニア」を併合したが、それらの地域と元来の国土では行政区分が異なっていた。カロル2世即位後の1931年、ニコラエ・ヨルガ政権下で全国のコムーナへの再編が行われた[4]。
現在
[編集]1929年の地方行政法では、地方自治体は「都市コムーナ(comune urbane)」と「農村コムーナ(comune rurale)」の2種類に分けられた。農村コムーナは人口1万人以下、都市コムーナはそれ以上で、コムーナの区画とみなされる村落は、小規模村落(600人未満)と大規模村落(600人以上)に分類された。
1968年の行政整理法により、村は小規模(人口500人未満)、中規模(人口500~1500人)、大規模(人口1500~4000人)の3種類に分類し直された[5]。
| 人口区分 | コムーナの数 | 人口の合計 |
|---|---|---|
| 1000人未満 | 94 | 70,025 |
| 1000人以上3000人未満 | 1,412 | 2,933,925 |
| 3000人以上5000人未満 | 868 | 3,332,756 |
| 5000人以上7000人未満 | 326 | 1,887,188 |
| 7000人以上9000人未満 | 102 | 808,843 |
| 9000人以上10000人未満 | 18 | 170,845 |
| 10000人以上12000人未満 | 31 | 333,259 |
| 12000人以上 | 10 | 158,595 |
| 合計 | 2,861 | 9,695,506 |
脚注
[編集]- ↑ “Romania - general data | PERMANENT REPRESENTATION OF ROMANIA to the European Union” (英語). ue.mae.ro. 2025年10月12日閲覧。
- ↑ “LEGE 351 06/07/2001 - Portal Legislativ” (ルーマニア語). legislatie.just.ro (2001年6月7日). 2025年10月12日閲覧。
- ↑ Pora, Andreea (2022年1月24日). “24 Ianuarie 1859 | Reformele lui Cuza și de ce au funcționat” (ルーマニア語). Europa Liberă România 2025年10月12日閲覧。
- ↑ “Reorganizările teritoriale ale României de la 1918 încoace. Acum se vorbește de una nouă - HotNews.ro” (ルーマニア語) (2021年3月14日). 2025年10月12日閲覧。
- ↑ Mariana Pintilie - Dăbâca, studiu monografic, Editura Eurodidact, Cluj-Napoca, 2001, p. 25
- ↑ “Populația României pe localități” (PDF) (ルーマニア語). Institutul Național de Statistică. p. 17 (2016年1月1日). 2025年10月12日閲覧。