コミカンソウ

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コミカンソウ
Leafflower.JPG
コミカンソウ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: キントラノオ目 Malpighiales
: コミカンソウ科 Pyllanthaceae
: コミカンソウ属 Phyllanthus
: コミカンソウ
P. urinaria
学名
Phyllanthus urinaria
L.
和名
コミカンソウ
英名
Chamberbitter, Leafflower
コミカンソウ(赤いのが果実)
コミカンソウ

コミカンソウ(小蜜柑草、Phyllanthus urinaria)はコミカンソウ科(従来の分類ではトウダイグサ科に入れる)の一年草。別名キツネノチャブクロ(狐の茶袋)。

特徴[編集]

高さは10から40センチ、直立茎は紅色を帯び、それから分枝のない小枝を横に出す。は長さ1センチ前後の長楕円形でほとんど無柄。直立茎では下部にのみやや大きい葉が着き、上部では鱗片状に退化しているが、小枝には左右2列に分かれて密に互生し、小枝は羽状複葉のように見える。また小枝の葉は就眠運動し、夜には2列が上側へ閉じる。その点でもマメ科植物の複葉に似ている。

は単性で、萼片(6個)と雌蕊(1個、子房上位)または雄蕊(3個)からなり、緑白色で直径1ミリほど。小枝の葉腋から下向きに夏に咲き、ほとんど無柄。小枝の基部から中央部には雌花、先端部には雄花が着く。果実は直径3ミリ程のやや偏平な球形のさく果で、多数の種子を含み、赤く熟し表面には横方向の凹凸が多い。そのため、見かけは小さなミカンを想わせ、和名の由来にもなっている[1]。その形は、羽状複葉の主軸の下側に実が並んでいる、と見える。

生育環境と分布[編集]

道端や畑に多く見られる。日本では関東地方以西の各地、また韓国、華南、東南・南アジアに分布し、さらに世界の熱帯・亜熱帯に広く帰化している。日本にも史前帰化植物として入った可能性がある。

類似種[編集]

類似種には、葉が細く直立茎にも着くヒメミカンソウ、花柄が長い帰化植物ナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ)などがある。コミカンソウ属には草本と木本があり、世界の熱帯・亜熱帯を中心に800種前後が分布する。いずれも直立茎(幹)から横に出た小枝に多数の葉が着き羽状複葉風になる。

なお、ハナコミカンボクも見かけは本種によく似ているが、こちらは小さいながらも木本である。

参考文献[編集]

  1. ^ 岩槻秀明 『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』 秀和システム2006年11月5日ISBN 4-7980-1485-0 p.328