ヒメウスユキソウ

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ヒメウスユキソウ
ヒメウスユキソウ(空木岳、2008年7月)
保全状況評価
準絶滅危惧環境省レッドリスト
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ハハコグサ連 Gnaphalieae
: ウスユキソウ属 Leontopodium
: ヒメウスユキソウ L. shinanense
学名
Leontopodium shinanense Kitam.
和名
ヒメウスユキソウ
コマウスユキソウ

ヒメウスユキソウ駒薄雪草、別名:コマウスユキソウ学名Leontopodium shinanense)は、ウスユキソウ属多年草

分布[編集]

中央アルプス(木曽山脈)の花崗岩礫地の固有種 [1]将棊頭山から仙涯嶺にかけての高山帯に分布する[2]田中澄江が『花の百名山』の著書で、木曽駒ヶ岳を代表する高山植物の一つとして紹介した[3]。その産地が限られていることや個体数の少ないことから、長野県が2002年に、絶滅危惧IA類に指定した[4][5]。学名の「shinanense」は「信濃」を意味し、長野県を代表する高山植物の一つである。宮田村の特別シンボルに指定されている。

特徴[編集]

日本産のウスユキソウ属のなかではもっとも小型で、茎の高さは4~15cm。頭花は2~3個。開花時期は7~8月。エーデルワイスに似た花と称されることがある。

近縁種[編集]

以下の近縁種がある [1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『日本の高山植物』 山と渓谷社、1988年、ISBN 4-635-09019-1、p74
  2. ^ 『高山に咲く花』 山と渓谷社、2002年、ISBN 4-635-07008-5、p21
  3. ^ 『花の百名山』 田中澄江(著)、文春文庫、1997年、ISBN 4-16-352790-7、pp270-273
  4. ^ 絶滅危惧植物の生育状況調査を行っています 長野県環境保全研究所、 2011年1月2日閲覧。
  5. ^ 『花の百名山地図帳』 山と渓谷社、2007年、ISBN 978-4-635-92246-3、p173

関連画像[編集]

関連項目[編集]