コオニタビラコ
コオニタビラコ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() Lapsana apogonoides
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Lapsana apogonoides Maxim. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
タビラコ、コオニタビラコ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Nipplewort |
コオニタビラコ(小鬼田平子・稲槎菜[1]、学名: Lapsana apogonoides)とは、キク科に属する越年草の一つ。タビラコ(田平子)やホトケノザ(仏の座)ともいい、春の七草の一つとしても知られている。標準和名としてはコオニタビラコを使用する。
湿地を好み、田や周囲のあぜ道などに多く生える。初春の水田ではロゼット葉を広げて地面にはいつくばった姿で見られる。葉は羽状複葉で頂羽片が大きくて丸っこい。高さは10cm程度、早春には黄色の頭状花が咲く。花が終わると果実は丸く膨らみ、下を向く。種子には綿毛がない。
若い葉を食用とする。
近縁種[編集]
近縁種のヤブタビラコ(Lapsana humilis (Thunb.) Makino)はやや大柄で、山沿いの湿ったところに自生する。
水田が減少した現代では、水田雑草であるコオニタビラコよりも、むしろオニタビラコ(Youngia japonica (L.) DC.)の方が普通に見られ、道ばたなどによく出現する。こちらはタンポポふうにギザギザした根出葉を広げ、中心から長い花茎をまっすぐに立て、先端で枝分かれをして多数の小さな黄色い頭状花序をつける。種子には綿毛がある。ただし、コオニタビラコはヤブタビラコ属の種であるのに対してオニタビラコはオニタビラコ属の種である。したがって、本種はオニタビラコの小ぶりの種ではないことから誤解をまねきやすい標準和名である。
名前について[編集]
「ホトケノザ」という名は、ロゼット葉の姿からつけられたものと思われるが、現在ではシソ科の雑草であるホトケノザ(Lamium amplexicaule L.)に与えられ、そちらが標準和名となっている。これは初春に花をつける草花で、食用ではない。
ややこしいのはオニタビラコとの関係で、「鬼タビラコ」はタビラコの大きいものの意味であるから、「小鬼タビラコ=タビラコの大きいものより小さいもの(=タビラコ)」の意味で、循環してしまっている。
また、これらとは別に、ムラサキ科の植物であるキュウリグサの別名にもタビラコがある。
漢字表記の稲槎菜は漢名に由来し、稲の刈跡に生えることにちなむ[2](「槎」には「木を斜めに切る」という意味がある[3])。
脚注[編集]
- ^ 落合直文著・芳賀矢一改修 「こおにたびらこ」『言泉:日本大辞典』第二巻、大倉書店、1922年、1426頁。
- ^ “タビラコ”. 世界大百科事典 第2版(コトバンク). 2021年8月9日閲覧。
- ^ 小川環樹ほか編 『角川新字源』改訂新版、KADOKAWA、2017年。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
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外部リンク[編集]
- コオニタビラコ(植物雑学事典)
- コオニタビラコ【植物図鑑・撮れたてドットコム】
- コオニタビラコ(小鬼田平子)(Botanical Garden)
- コオニタビラコ(小鬼田平子)(草花写真館)