コインロッカー・ベイビーズ

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コインロッカー・ベイビーズ』は、村上龍小説

概要[編集]

当時起こったコインロッカー幼児置き去り事件を題材にとった小説である。文体はそれまでの一人称から三人称へと変わった。

ヴァル・キルマー浅野忠信リブ・タイラーアーシア・アルジェントらの出演で映画化されることが決定、脚本にはジョン・レノンの息子であるジュリアン・レノンも参加するとされていたが現在まで実現されていない。

1981年8月、FM東京にてラジオドラマが放送された。監督:村上龍、ハシ:沢田研二、音楽:笹路正徳。モチーフにローリングストーンズの「We Love You」が使われた。

2016年、舞台化作品が上演予定(後述)。

物語[編集]

1972年夏、「キク」と「ハシ」はコインロッカーで生まれた。2人は横浜の孤児院で暮したのち、九州の炭鉱跡の島にいる養父母に引き取られる。

多感な時代をその島で過ごしたのち、本当の母親を探してハシは東京へ消えた。そのハシを追って東京へ来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の沖、カラギ島に眠る「ダチュラ」を使ってこの世界を破壊したいと願い、ハシはその生まれもった才能と努力でポップスターへと登り詰めた。「本当の母親」に出会えたとき、2人のとった行動は…。

キクとハシが幼少時に「聞かされた」音とは…。

登場人物[編集]

キク
コインロッカーで生まれた少年。本名の「菊之」は横浜市の福祉事業課の捨子命名表十八番目の名前。
ハシ
コインロッカーで生まれた少年。本名は「橋男」。
キクと同じ乳児院で育ち、養子縁組で二人一緒に西九州の離島に引き取られる。
アネモネ
鰐を飼う少女。高校を中退し、テレビCMなどのモデルの仕事をしている。
スニーカーのCM撮影を運動場でしているとき、ある目的で棒高跳びの練習をしていたキクと出会う。

刊行情報[編集]

  • 単行本 1980年10月28日発行
  • 文庫本 1984年1月15日発行

(いずれも講談社ホームページによる)

文庫本は2009年7月15日発行の「新装版」からカバー装画が変わり、小山佐敏のイラストではなくなった。 新装版の解説は金原ひとみ、旧文庫版の解説は三浦雅士

舞台[編集]

同名タイトルの舞台化作品が、2016年6月から7月に赤坂ACTシアター福岡市民会館広島文化学園 HBGホールオリックス劇場で上演予定。脚本・演出は、宝塚歌劇団所属の木村信司、主演はA.B.C-Z橋本良亮河合郁人[1][2]

キャスト(舞台)[編集]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d A.B.C-Z橋本&河合、村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」舞台化で主演!”. シネマトゥデイ (2015年10月5日). 2015年10月6日閲覧。
  2. ^ 村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」舞台版、全キャスト決定”. ステージナタリー (2016年2月25日). 2016年2月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]