ゲーム内広告

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ゲーム内広告(ゲームないこうこく)とは、コンピュータゲームの作中にて提示される広告である。商品などの広告を目的として提供されるアドバゲームとは異なるが、広義には含まれる[1]。いわゆるプロダクトプレイスメントの一種ともいえる。

概要[編集]

ゲーム内広告は、市販のパッケージソフトや、オンラインゲームなどといった一般的な商業ゲーム製品の作中において掲載・表示される形となる。古くは、1988年発売のディスクシステム書き換え専用タイトルである『帰ってきたマリオブラザーズ』は、内容自体が永谷園のゲーム内広告であるため、それ以外のタイトルが500円なのに対し、広告料の関係で、100円安い400円での配信となっていた[1]。2005年の春にはマイクロソフトがゲーム内広告会社を買収している[2]

また、実況パワフルプロ野球シリーズやプロ野球スピリッツシリーズ、グランツーリスモシリーズ、『ヘブンリーシンフォニー』では、実在の球場や実在のサーキットについては実在の広告を登場させている。

龍が如くシリーズ派生タイトル専用ゲームエンジンであるドラゴンエンジン(セガ)使用タイトルは、実在企業のチェーン店(主に量販店飲食店)や看板などを多数登場させている。なお、セガブランドのアミューズメント施設は自社店舗としての扱いだったが、運営店舗をセガグループ外のGENDA GiGO Entertainmentに売却した後は、同社と契約した外部企業店舗に扱いを変更されている。

また、オンラインゲームにおいて、既存の世界観を壊す広告の掲載は、アイテム課金収入を低下させる要素となり得る[3]。ただし、ユーザー評価の向上や課金収入・課金率を向上させる場合もあるので、ゲームへの影響はゲームバランスや導入方法によって異なる。

脚注[編集]

  1. ^ a b アドプレインに聞く、ゲーム内広告の現在、過去、未来」 エキサイト ウェブアド タイムス、2006年1月16日。
  2. ^ アドプレインに聞く、ゲーム内広告の現在、過去、未来 Page2」 エキサイト ウェブアド タイムス、2006年1月16日。
  3. ^ ゲーム内広告はオンラインゲーム事業にとって両刃の剣」 CNET Japan、2007年3月13日。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]