ゲーミングPC

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ゲーミングPCの例。ハイエンドデスクトップPCと、高解像度のワイドディスプレイ、高性能入力デバイスが一般的な構成。

ゲーミングPC(ゲーミング ピーシー)は、ゲームプレイに特化したPC(パーソナルコンピューター)の形態を表す。多くはPC/AT互換機をベースとし、Windowsなどのオペレーティングシステムで動作するパソコンが一般的であり、ゲームに限定されず一般的なパソコンとしての利用も可能。

概要[編集]

ゲーミングPCは高精細な3DCGを用い、膨大な計算処理を要求されるゲーム(FPSMMORPGなど)や、大量のメモリを要するグラフィック編集(フォトレタッチ動画編集など)に最適化されている。

処理が重いソフトウェアを動作させる必要があるため、通常のPCよりも高性能なパーツを搭載する傾向がある。一般向けの標準的な性能のPC(家庭用、ビジネス用など)との違いとしては、高精細な映像を映し出すためのビデオカードが搭載されており、品質の高い映像クオリティが実現できる。一般向けの低価格なPCにはビデオカードが内蔵されておらず、マザーボードCPUに直接組み込まれたオンボードGPUで映像を映し出す機能が標準で内蔵されているが、オンボードは必要最低限の映像しか出力できず、単体のビデオカードに比べて処理能力が劣り、3DCGを用いたゲームには向いていない。そのため、PCゲームで遊ぶためには高性能なビデオカードが搭載可能であること(マザーボードにPCI Expressが搭載されていること)が必須条件とされる。

また、PCゲーム(特に3DCG)を実行中の際、CPUやビデオカードが著しく高温(60℃~場合によっては80℃以上)になるため、冷却装置もはるかに高性能なものが搭載されているものが一般的で、通常より巨大なヒートシンクと送風ファン、または水冷式などもある。PCケースは通気性が高く、埃が侵入しにくい構造のものが使われる[1]

このようにハイエンド構成が求められるため、タワー型といったデスクトップPCが一般的であるが、ノートPCタイプのゲーミングPCもある。ただしノートPCになると、デスクトップ型に比べて性能が劣り、コストパフォーマンスが悪くなったり、パーツ交換や拡張性の問題、排熱問題などのデメリットを抱える点に注意が必要。

完成品のゲーミングPC[編集]

完成品のゲーミングPCは、すでにあらかじめ組み立てられて完成したPCのことをいう。完成品のPCを購入するメリットとしては、自作パソコンに比べて製作中のトラブルに遭うリスクがなく(出荷前にショップ側で検査するため)、ショップ独自による保証が付けられる傾向にある。

一般的には自分で必要なパーツをあらかじめ注文して、ショップなどの業者に組み立ててもらうBTO(ビルド・トゥ・オーダー)がある。これによって自分に必要なPCをオーダーできるメリットがある。またBTOでは予めショップ独自でチョイスされた、すでに完成されたPCの販売も行われているため、この場合はショップで購入してすぐに遊べるというメリットもある。

BTOパソコンでは、ゲーム実行に特化した「ゲーミングPC」と呼ばれる製品群が存在する。ノートパソコンでは「ゲーミングノート」という[2]

BTOや自作PCであっても、特に3D描画性能が最重要視される。そのため、GPUビデオカード、主にNVIDIA GeForceAMD Radeon)の処理能力を少しでも確保する目的で構成される。それを制御するためのCPUも、GPUの負荷を遅延なく処理できる高性能プロセッサー(主にCore i7Core i9AMD Ryzenなど)が求められる。キーボードやマウス、ディスプレイもゲーミング向けの製品が存在する。

いくつかのオンラインゲームでは、PCメーカーの協力により、そのゲームが快適に動作する構成の完成品PCを用意することもある[3]

各ブランド[編集]

例えばパソコンショップ系があったり、デルが自社製品(買収したオーダーメイドPCを手掛けていた企業の製品)の“Alienware英語版”シリーズを「宇宙最強のゲーミングPC」と銘打っている(Inspironシリーズにもゲーミング向けがある)。

自作パソコンにおけるゲーミングPC[編集]

各メーカーのパーツを揃えて組み立てる事により、オリジナルのゲーミングPCを構成する事も可能である。 自作パソコンを参照。

脚注[編集]

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