ケプラー14

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ケプラー14 A / B
Kepler 14 A / B
星座 こと座
視等級 (V) 12.00[1]
位置
赤経 (RA, α) 19h 10m 50.11s[2]
赤緯 (Dec, δ) +47° 19′ 58.98″[2]
距離 3,196 光年
(980 パーセク[3]
地球から見た位置 (ケプラー14Aとの関係)
元期 2010
位置角 144°[4]
角距離 0.29″[4]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 280 AU[4]
公転周期 (P) ~2,800 [4]
物理的性質
半径 2.048 ± 0.084 R[3]
質量 1.51 / 1.39 M[4]
自転速度 7.9 ± 1.0 km/s[4]
スペクトル分類 F
光度 6.29 +0.75
−0.58
L[4]
表面温度 6,395 ± 60 K[3]
金属量[Fe/H] +0.12 ± 0.06(太陽比)[3]
年齢 2.2 ± 0.1 ×109[3]
別名称
別名称
KIC 10264660, KOI-98, 2MASS J191050.1+471958, WDS J19108+4720
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ケプラー14英語:Kepler-14)とは、地球から見てこと座の方向、約3,196光年(約980パーセク)先にある連星系である。2011年に、太陽系外惑星が発見された[4]

観測[編集]

ケプラー宇宙望遠鏡の初期観測から、惑星の存在が期待できる目標の1つに挙げられ、惑星のトランジットによるとみられる光度の変化が早期に発見されていた。しかし、地上望遠鏡による追観測で、スペックル・イメージング補償光学によって得た画像の解析から、この恒星が連星であることがわかり、惑星の存在の確定が遅くなった。2010年に行われたスピッツァー宇宙望遠鏡での観測と合わせて、星系の2つの恒星の内、明るい方の主星Aで起こる惑星のトランジットを確定させ、2011年に系外惑星Kepler-14bが報告された[4]

連星系[編集]

大きさの比較
太陽 ケプラー14A
太陽 Exoplanet


主星のケプラー14Aは、質量太陽の1.51倍程度の恒星、伴星のケプラー14Bは、質量が太陽の1.39倍程度の恒星とみられる。主星と伴星は、約280AU離れて、およそ2800年という非常に長い時間をかけて公転しているとみられる。それ以外の詳細はほとんどわかっていないが、2つの恒星を単独星と仮定して推定すると、半径は太陽の2.05倍、表面温度は6,395Kと太陽(5,778K)より高いF型の恒星で、金属量は太陽より3割程多いとみられる。連星系は、誕生から22億年が経過していると考えられている[4]

惑星系[編集]

2011年、主星のケプラー14Aの周りに太陽系外惑星ケプラー14bが発見された。大きさと質量から、この惑星は木星より若干大きい巨大ガス惑星であると考えられる。密度は7.1g/cm3で、木星型惑星としては非常に高い[4]。この惑星は、主星Aの周りを1週間弱で公転しており、主星Aからの距離は8AU程度しかないため、ホット・ジュピターに分類される。

ケプラー14Aの惑星[4][5]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 8.40 ± 0.35 MJ 0.081 6.790123 ± 4.3 ×106 0.035 ± 0.02 90.0 ± 2.8° 1.136 ± 0.073 RJ

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Santos, N. C.; et al. (2013-08), “SWEET-Cat: A catalogue of parameters for Stars With ExoplanETs. I. New atmospheric parameters and masses for 48 stars with planets”, Astronomy and Astrophysics 556: A150, Bibcode 2013A&A...556A.150S, doi:10.1051/0004-6361/201321286 
  2. ^ a b Kepler Discoveries Table”. Kepler Mission (2015年6月16日). 2015年6月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e Extrasolar Planet Encyclopaedia”. Extrasolar Planet Encyclopaedia (2015年6月16日). 2015年6月16日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l Buchhave, Lars A.; et al. (2011-11), “Kepler-14b: A Massive Hot Jupiter Transiting an F Star in a Close Visual Binary”, Astrophysical Journal Supplement Series 197 (1): 3, Bibcode 2011ApJS..197....3B, doi:10.1088/0067-0049/197/1/3 
  5. ^ Damiani, C.; Lanza, A. F. (2015-01), “Evolution of angular-momentum-losing exoplanetary systems. Revisiting Darwin stability”, Astronomy and Astrophysics 574: A39, Bibcode 2015A&A...574A..39D, doi:10.1051/0004-6361/201424318 

外部リンク[編集]