グレッグのダメ日記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

グレッグのダメ日記』は 、アメリカの漫画家ジェフ・キニーによって書かれた児童書のシリーズである[1]。いずれの本も主人公グレッグ・ヘフリーが記した日記という形式をとっている。物語の中では、グレッグの日常の冒険がたくさんの手書きメモや簡単な図面をまじえて紹介されている[2]2004年のオンライン版のリリース以来、本は世界中で絶大な人気を誇り、多くの批評家の称賛を獲得し、商業的成功を収めている。2008年2月の時点で、オンライン版は100万回以上購入されている。

書籍シリーズは、20世紀フォックスによって映画化されており[3]、2015年時点で3本の映画が公開されている。

日本ではポプラ社より日本語版が刊行されている。2015年11月の時点で10巻すべてが翻訳出版されており、シリーズで70万部を突破している。

背景[編集]

J.キニーはグレッグ・ヘフリーという名前の弱虫で自分の日常生活を日記に記してばかりいるという主人公を思いつき、1998年に「グレッグのダメ日記」は始まった。2004年には、オンラインゲームサイトのFunBrainとの協力によりオンライン版「グレッグのダメ日記」がリリースされた。ウェブサイトは2005年6月まで毎日エントリを発表した[4]。本が大ヒットとなり、オンライン版は2009年の時点で2000万ビューを記録している。多くのオンラインの読者による、書籍化の希望に応えるかたちで、2007年にJ.キニーは「グレッグのダメ日記」の出版に合意した[5]。これまでに、9巻の書籍が発売されており、他にも2冊の書き込み式の本と3作の映画が作られている。2009年に、J.キニーはタイム誌世界で最も影響力のある100人に選ばれた[6]

年表[編集]

「グレッグのダメ日記」シリーズ[編集]

巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 グレッグのダメ日記 2008年5月 ISBN 978-4-591-10336-4
主人公・グレッグ・ヘフリーがどうして日記を書き始めることになったか、グレッグ自身による説明から物語が始まる。グレッグと彼の親友ロウリーを中心に、ハロウィーンやチーズえんがちょなどグレッグたちの学校でのトラブルが主に描かれる。
2 ボクの日記があぶない! 2008年9月 ISBN 978-4-591-10464-4
グレッグが兄のロドリックのせいで巻き込まれるトラブルでひどい目に遭う。他にもママが考え出したママ・マネーについてのエピソードや、学校のパーティー、タレントショーなどが話題になる。
3 もう、がまんできない! 2009年4月 ISBN 978-4-591-10910-6
グレッグのパパはグレッグとロドリックのせいで恥をかいてしまい、それ以来二人に厳しくなる。グレッグは規則の厳しいスパッグ高校に入学させられるのを恐れながら、サッカーチームに入ったり、ボーイスカウト活動に参加したりするがうまくいかないし、美人のクラスメイトのホリー・ヒルズの気を引こうと試みるも失敗ばかりしてしまう。
4 あ〜あ、どうしてこうなるの!? 2009年11月 ISBN 978-4-591-11226-7
いやな思い出ばかりが残ってしまうグレッグの夏休みがテーマ。グレッグは、ママがグレッグにスポーティーな夏休みを過ごすのを期待しすぎていることや、ヘフリー家にやってきた犬のスウィーティーが言うことを聞かないことに困らせられる。
5 なんとか、やっていくよ 2010年11月 ISBN 978-4-591-12117-7
グレッグは親友のロウリーとけんかをしてしまう。学校で一緒に過ごすともだちがいなくなっただけでも大問題なのに、そこに新たな悩みの種が・・・。そんな中やってきたせっかくの楽しいイベントは、彼の叔父ゲイリーの4回目の結婚式のせいでまるつぶれになってしまう。
6 どうかしてるよ! 2011年11月 ISBN 978-4-591-12646-2
グレッグはクリスマスに望みどおりのプレゼントをもらうために、最後の1ヵ月をよい子で過ごすことを心に決める。ところがグレッグのすることは全部裏目に出て、とうとう警察が動き出すような問題が起きてしまい、クリスマスの望みは絶望的になってしまう。そんな折、グレッグの住む町には大雪が降り、グレッグの家は更なるトラブルに襲われる。
7 どんどん、ひどくなるよ 2012年11月 ISBN 978-4-591-13131-2
グレッグの学校では、毎年バレンタインデーの日にダンス大会が行われる。グレッグはクラスのかわいい女の子とペアになろうと画策するが、なかなかうまくいかない。ところがアビゲイル・ブラウンという女の子が相手がいなくて困っているというチャンスが訪れる。グレッグはロウリーを引き立て役にして、3人で出かけることを目論むが、やっぱり思い通りにはいかない。
8 わけがわからないよ! 2013年11月 ISBN 978-4-591-13651-5
ロウリーはアビゲイルとばかり一緒にいて、グレッグは学校でひとりぼっちになってしまう。フレグリーと仲良くしても、結局はひとりでごはんを食べることに。グレッグは春休みを心待ちにするが、面倒な親戚がやってくると知りがっかりする。そんなときグレッグはロドリックの部屋で悩んだときに答えを教えてくれる魔法のボールを見つけ出す。このボールがグレッグの運命を左右する。
9 とんでもないよ 2014年11月 ISBN 978-4-591-14196-0
ヘフリー家は夏休みにドライブ旅行にでかけることになった。ママは家族の絆を深めるための旅行にしようとするが計画は失敗ばかり。ドライブ中に思いがけずヘフリー家の新しい仲間になったペットの豚がさらにドライブを大変なものにしてしまう。おまけにグレッグは何度も恐ろしいヒゲ男の一家につきまとわれ、男の一家が彼らの荷物を盗んだのではないかという疑いが浮かび上がる。
10 やっぱり、むいてないよ 2015年11月[7]
シリーズ第10作では、グレッグの新学期が始まる。彼は、いままで想像すらしなかった課題に直面する[8]
11 いちかばちか、やるしかないね! 2016年11月[9]
シリーズ第11作では、グレッグは、自分の暮らしを見張られているのではないかと、疑心暗鬼になり、考える。また、この作品から、作者より感謝の言葉 がのっており、これが最終作なのではないかともいわれている。
12 にげだしたいよ! 2017年11月[10]
13 さすがに、へとへとだよ 2018年11月[11]

その他の書籍[編集]

  • 「グレッグ公認 きみだけのダメ日記帳」(2012年3月発売)
    • グレッグと同じようにで読者が自分だけの日記を書ける穴埋め式のアクティビティブック。
  • 「グレッグのダメ日記 スクールプランナー」(2015年11月発売)
    • 「きみだけのダメ日記帳」と同じように書き込み式の日記帳。

キャラクター[編集]

グレッグ・ヘフリー
物語の主人公。「グレッグのダメ日記」では六年生だったが、話が進むにつれて進級している。ロウリー・ジェファーソンとは親友。
ロウリー・ジェファーソン
どこかまぬけななところのあるグレッグの親友。
ロドリック・ヘフリー
グレッグにいたずらばかりするグレッグの兄。自分のバンドではドラムを担当している。
マニー・ヘフリー
パパとママに甘やかされて育っているため、なんでもやりたい放題に振舞っている。
スーザン・ヘフリー
グレッグの母親。たまにとんでもない提案をしてグレッグたちを困らせる。
フランク・ヘフリー
グレッグの父。南北戦争のアマチュア作りに目がない。
フレグリー
グレッグの近所に住む変な同級生。

実績[編集]

商業的成功[編集]

「グレッグのダメ日記」は ニューヨーク・タイムズ紙による、子供向けシリーズ書籍のランキング「ベストセラーリスト」では、グレッグのダメ日記シリーズは2010年8月10日時点で、64週間連続でランクインしている[12]。 また、USAトゥデイの発表する全ジャンル総合の売上ランキングでも、「グレッグのダメ日記」は2010年4月4日までの141週間TOP150以内にランクインし、最高は8位だった。ほかのタイトルも

  • ボクの日記があぶない!:117週間連続、最高4位
  • もう、がまんできない!:65週間連続、最高1位
  • あ〜あ、どうしてこうなるの!?:25週間連続、最高1位 [13]

などが入っている。

2010年5月の時点で、「グレッグのダメ日記」シリーズはアメリカ国内で3200万冊以上出版されている。また、世界中30カ国以上で販売されていて[14]、シリーズ累計では、40カ国で7500万冊以上の本が販売されている[15]

脚注[編集]

  1. ^ David Browne (March 20, 2011). "All about Jeff Kinney". Parade.com. Retrieved December 27, 2011.
  2. ^ Kinney, Jeff (April 2007). Diary of a Wimpy Kid. Diary of a Wimpy Kid. Amulet Books. ISBN 0-8109-9313-9.
  3. ^ "Diary of a Wimpy Kid (2010)" on". Comingsoon.net. March 19, 2010. Retrieved May 7, 2011.
  4. ^ "Diary of a Wimpy Kid". Funbrain. Family Education Network. Retrieved March 5, 2011.
  5. ^ "Diary of a Wimpy Kid". Funbrain. Family Education Network. Retrieved March 5, 2011.
  6. ^ The 2009 TIME 100: Jeff Kinney Time magazine's 2009 list of The World's Most Influential People
  7. ^ http://www.poplar.co.jp/wimpykid/
  8. ^ http://www.wimpykid.com/books/book10/
  9. ^ http://www.poplar.co.jp/wimpykid/
  10. ^ http://www.poplar.co.jp/wimpykid/
  11. ^ http://www.poplar.co.jp/wimpykid/
  12. ^ Dixler, Elsa. "The New York Times Best Sellers: Children's Books". The New York Times. Retrieved August 10, 2015.
  13. ^ "USA Today: Best-Selling Books Database". USA Today. April 21, 2011. Retrieved May 7, 2011.
  14. ^ "Release Date Revealed for Wimpy Kid No. 5". Publishers Weekly. May 20, 2010. Retrieved May 7, 2011.
  15. ^ http://www.bromsgroveadvertiser.co.uk/adxtra/10119973.Kinney_s_surreal_life_with_Wimpy_Kid/

外部リンク[編集]